デジタルネイティブとは?世代の特徴や問題点、効果的な指導について解説

2023年10月12日

2023年10月6日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

デジタルネイティブとは、生まれたときからパソコンやインターネットに慣れ親しんできた世代を指す言葉です。
それまでの世代とモノの選び方・買い方やコミュニケーション方法に違いがあるとされています。
この記事ではデジタルネイティブの特徴や効果的な指導方法などを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

デジタルネイティブの定義

デジタルネイティブは、一般的に「インターネットやパソコンが当たり前にある環境に生まれ、IT機器に触れながら育ってきた世代」と定義されています。日本でインターネットの利用が開始されたのは1980年代ですが、当時は商用や研究などを目的としていました。一般的な利用が開始されたのは、Windowsシリーズが登場した1993年ごろからです。

デジタルネイティブの対義語は?

デジタルネイティブには対義語が存在しており、「デジタルイミグラント」と呼ばれています。デジタルイミグラントとは、インターネットが普及する前に生まれ育ち、大人になってからIT環境に触れて学習する世代のことです。ちなみに、イミグラントとは「移民」を意味します。

デジタルネイティブ世代とは

日本におけるデジタルネイティブ世代は、一般的に1990年代から2000年代に生まれた世代のことを指します。2023年時点では、33歳以下が対象です。また、デジタルネイティブ世代のなかでも、生まれた時期によってさらに2つの世代に分類されます。

ミレニアル世代

ミレニアル世代とは、1980年代から1990年代半ばに生まれた世代です。ミレニアルは「千年紀の」という意味を持っており、2000年以降に成人を迎える世代であることが呼び名の由来となっています。ミレニアル世代は10代のころからパソコンやガラケーなどを使用している人が多く、日常的にインターネットに触れている点が特徴です。

Z世代

Z世代とは、1990年後半から2000年代半ばに生まれた世代です。ミレニアル世代との大きな違いは、情報機器としてスマートフォンが普及していた点にあります。Z世代の多くは10代のころからスマホに触れ、ソーシャルメディアを積極的に活用しています。また、インターネットの通信速度が向上したことから、情報収集の中心がテキストから動画に移り変わっている点も特徴的です。

デジタルネイティブ世代の特徴

デジタルネイティブ世代は、他の世代にはない特徴を持っています。ここでは、代表的なものを4つ紹介します。

デジタル機器に強い傾向がある

デジタルネイティブ世代は子どもの頃からIT環境に囲まれて育っているため、パソコンやスマホのようなデジタル機器を抵抗なく活用できる傾向があります。また、新しいサービスが登場した際も積極的に取り組み、いち早く使いこなせるようになる点も強みです。

インターネット検索を活用する

インターネットに慣れ親しんでいるデジタルネイティブ世代は、わからないことや知りたいことがあればパソコンやスマホで検索して調べるといった特徴があります。また、他の世代と比べてインターネットの活用に長けている人が多く、膨大な情報のなかから自分が求める答えを短時間で見つけ出すことが得意です。ただし、インターネット上には間違った情報も多数紛れているため、真偽を見極める力が求められます。

オンラインでのやりとりに抵抗がない

デジタルネイティブ世代は他の世代と比べてソーシャルメディアの活用率が高く、X(旧Twitter)やInstagramなどを通してさまざまな年代・国籍の人々と積極的にコミュニケーションを取っている人が多く見られます。また、SNSを使って同じ学校に進学する友人を探したり、恋人や結婚相手を探したりと、これまでにない新しい出会い方を生み出している点も特徴的です。

参考:「令和3年情報通信白書 8ページ」(総務省

柔軟な思想を持っている

デジタルネイティブ世代はインターネットやSNSを通じてさまざまな価値観に触れているため、柔軟な思想の持ち主が多い点が特徴です。LGBTや女性の権利向上などを支持・支援するなど、人種や性別に対してリベラルな考え方を抱きやすい傾向にあります。

デジタルネイティブ世代の問題点

デジタルネイティブ世代は他の世代と考え方やコミュニケーション方法が異なることから、独自の課題を抱えている場合があります。ここでは、よく指摘される問題点について解説します。

SNSでのトラブルに巻き込まれやすい

デジタルネイティブ世代はSNSの活用に抵抗がない分、トラブルに遭遇するリスクが高くなっています。代表的なものとして挙げられるのは、「投稿が炎上して誹謗中傷を受ける」「SNSで知り合った人と対面して危険な目に遭う」「偽の情報を鵜呑みにして金銭を騙し取られる」などの事例です。実際に独立行政法人国民生活センターでは、デジタルネイティブ世代に向けた注意喚起を行っています。

対面コミュニケーションが苦手な傾向がある

デジタルネイティブ世代はメールやチャットでのやりとりを中心に行ってきたことから、対面コミュニケーションに苦手意識を持ちやすい傾向にあります。対面と非対面はコミュニケーションの性質が異なるため、その差に馴染めないと齟齬が発生してしまいます。実際、上司からは「最近の新人は報連相ができない」といった声が上がることもあるようです。

自分の頭で考えない傾向がある

デジタルネイティブ世代はインターネット検索が得意な反面、自分で考えることが少ないという指摘もあります。インターネットはすぐに答えが得られるため、わざわざ頭で考えることを時間の無駄と捉える人も少なくありません。また、手軽に情報収集できるスマホやパソコンに依存しやすい点も注意が必要です。

デジタルネイティブ世代に効果的な指導方法

部下を持つ役職や管理職の場合は、デジタルネイティブ世代に向けた指導方法について理解することが大切です。ここからは具体的な研修・指導方法について紹介します。

ビジネスマナー研修を実施する

デジタルネイティブ世代のなかには対面コミュニケーションやビジネス文書に苦手意識を持っている人も多いため、ビジネスマナー研修を実施するのがおすすめです。対面・電話での報連相のやり方やビジネスメールの作法といった基本的なビジネスマナーを身につけることで、自信を持って仕事に取り組んでもらいやすくなります。

デジタル関連の仕事を任せる

デジタルネイティブ世代は子どもの頃からIT環境に慣れ親しんでいるため、デジタル関連の業務は適任といえます。パソコンやOfficeソフトの使い方に詳しい人も多く、社内業務の効率化にも貢献できるでしょう。また、新しいアプリやサービスにも比較的早く慣れやすいため、DX化を目指す企業にとっても心強い存在になります。

情報共有を意識する

デジタルネイティブ世代に指導する際は、「命令」ではなく「情報共有を行う」という意識でコミュニケーションを取ることが大切です。デジタルネイティブ世代は平等性や合理性を重視し、根拠のないものを嫌う傾向にあります。上司と部下という上下関係や「会社の命令だから」といった考え方には納得してもらえないことも多いため、言葉選びには注意が必要です。

まとめ

この記事では、デジタルネイティブについて解説しました。生まれたときからインターネットやパソコンが当たり前の環境で育ち、独自のコミュニケーションを形成してきたデジタルネイティブ世代は、他の世代からすると異質に感じる部分も見受けられるかもしれません。しかし、適切な指導方法を意識することで、強みを十分に引き出すことが可能です。今回の記事もぜひ参考にしてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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