転職の軸とは?自分だけの軸の考え方、面接時の軸の伝え方を解説

2024年4月24日

2024年2月27日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職活動を成功に導く秘訣のひとつは、転職の軸を明確にすることです。転職の軸が定まっていないと、提出する書類の内容や面接時の回答があいまいになり、採用担当者に「本当に自社に転職したいのか?」という疑念を与えてしまいます。

では、転職の軸とは具体的にどのようなものを指すのでしょうか。本記事では転職活動を成功に導くために欠かせない転職の軸の概要と、転職の軸を考える際のポイントをご紹介します。

はじめて転職活動に取り組む方をはじめ、今回の転職活動で結果を出したい方は、ぜひ本記事をお役立てください。

転職の軸とは

転職の軸とは、次の転職先を選ぶときに重点を置く条件のことです。転職活動を進めるにあたっては、最初に仕事や企業を選ぶときに「何を重視したいか」を決めることが大切です。

たとえば企業の募集事項に、以下のような内容が記載されていたとしましょう。

残業は月30時間未満キャリアアップを目指せる研修・資格取得制度あり福利厚生が充実交通費全額支給チャレンジしたい求職者大歓迎

このような募集事項だと「残業時間が許容範囲なので就業できそう」「制度が充実していて、さらなるキャリアアップが見込めそう」など、人によって魅力的に感じるものがいくつかあるはずです。

いずれかを転職の軸として定めることで、各種提出書類や面接時の回答に厚みが増し、入社後に陥りがちな「こんなはずじゃなかった」といった後悔を防げます。

転職の軸が必要な理由

転職の軸が必要な理由は、1つ目に会社選びの基準になるためです。さまざまな企業求人の中から「これだ!」と思うものを選んだとき、一貫して同じ条件であることが多いのではないでしょうか。転職の軸をあらかじめいくつか決めておけば、その条件にマッチした企業を見つけ出しやすくなり、転職活動をスムーズに進められます。

2つ目は、書類作成や面接の準備がしやすくなる点です。転職の軸を定めることは、心の中にある転職への目的や条件を言葉として表面化させることです。つまり、入社後のビジョンや目的、条件などが定まっていればそれらが志望動機となり、面接でもスムーズに答えられるようになります。

3つ目は、転職後に陥りやすいミスマッチを防げる点です。転職活動において軸となるものを決めておけば、さまざまな企業の中でも自分に合った企業を選べます。「働ければいいや」などとあいまいな軸だと、入社後に「想像していた現実と違う」といったミスマッチが生まれ、早期退職や度重なる転職へとつながります。

これらの理由から転職活動をはじめるときは、目標や条件など軸となるものを定めておくことが大切です。

就活の軸との違い

類似した言葉として「就活の軸」があります。就活の軸ははじめて就職活動をするときに定める軸のことです。就活の時点ではまだ業務経験がないことから、抽象的な内容にまとまる傾向にあります。

一方で転職の軸は、すでに就職した経験のある人が転職活動をはじめる際に定める軸です。就活の軸を定めるときとは違い、業務経験があることから「残業は少ない企業が良い」「スキルを活かせる職に就きたい」など具体的な条件になるでしょう。

これまでの業務経験を振り返りながら「これだけは譲れない」といった条件を定めておくと、企業求人とのミスマッチを避けながらも、スムーズな転職活動が進められます。

転職の軸になりやすい内容

転職の軸になりやすい内容は大きく分けて以下の3つがあります。転職の軸を決めかねている方やどのように決めれば良いか迷う方はそれぞれを参考にしながら定めましょう。

  • 働き方
  • 待遇
  • 職場環境

働き方

一口に働き方と言っても、企業によって異なります。これまでの業務経験を振り返った中で、休日はしっかり休みたいと考えるのなら「完全週休2日(土日)+祝日休み」など、休みが決められた企業を選びましょう。スキルアップにつながる企業を求めるなら「資格取得制度あり」など、これまでよりもさらに即戦力となり得る環境が整った企業を選ぶことをおすすめします。

なお、これまでの業務経験から異業種にチャレンジしたいと考える方は、「未経験でも即戦力につながる研修制度が充実」など、研修に注力した企業を選ぶと入社後のミスマッチを予防できます。

待遇

待遇の良さを転職の軸にしても問題ありません。「努力が報酬に反映される企業に勤めたい」「ノルマ達成によるインセンティブ制度が手厚い企業に就きたい」といった条件が一例です。ほかにも、「残業の少ない企業」や「ライフスタイルの変化に合わせた福利厚生がある」なども転職の軸に定める場合もあります。

職場環境

職場環境も、転職の軸に定めやすい内容のひとつです。「チャレンジする社員をフォローする企業に就きたい」「チームワークを大切にした企業に勤めたい」なども良い例です。

近年では働く女性をフォローアップする企業が増加傾向にあるため、「女性が活躍できる職場に就きたい」といった内容も転職の軸になり得ます。

転職の軸を考える際のポイント

転職の軸を定めるには具体的な条件を洗い出す必要があります。転職の軸を考えるときは以下4つのポイントを参考にしましょう。

  • キャリアを整理する
  • 現職では実現できない条件を考える
  • 希望条件を可視化する
  • 希望条件に優先順位をつける

キャリアを整理する

転職の軸を定めるときは、キャリアの整理からはじめましょう。これまでの業務経験を振り返る野です。具体的な方法は「現在までに経験した業務内容」「業務から得た知識・スキル」「経験した業務の強み」を洗い出すことです。

キャリアの整理を綿密に行うことで、心の中にある転職の軸となる条件が表面化します。企業求人を見ながらぼんやり条件を決めないためにも、時間をかけてキャリアの整理を進めましょう。

現職では実現できない条件を考える

次に現職では実現できそうにない条件を考えましょう。「現職のままだと年収アップは難しい」「このままだとキャリアアップは無理だろう」「努力に見合う給与」など、具体的な条件を細かく洗い出すことが大切です。

希望条件を可視化する

これまでに洗い出した条件はすべて紙やスマートフォンのメモ帳などに書き出し、可視化しましょう。心に留めたままで可視化できていない状況では条件への熱意が薄れたり、環境やその場に流された条件を選んでしまったりする場合があります。

キャリアの整理を実施し現職では叶えられない条件を洗い出したら、それぞれ紙に書き出して読み返せる環境を作りましょう。「現職による条件」と「転職先による条件」の2つに分けると、わかりやすい可視化メモに仕上がります。

希望条件に優先順位をつける

最後に、洗い出した希望条件に優先順位をつけましょう。「現職による条件」と「転職先による条件」の2つから「最優先したい条件」には○を、「あるとうれしい条件」には△などの印をつけます。

印ごとに振り分けることで、自分の中にある条件が抽出され、応募すべき企業を見つけやすくなります。

転職の軸は面接対策にも有効

転職軸を定めることは、面接対策にも効果があります。面接では転職の軸を応募者一人一人に質問するためです。ここでは、転職の軸を聞く理由に合わせて効果的な答え方や、応募時・内定通知時にも活用する方法をご紹介します。

面接で転職の軸を聞かれる理由

面接で採用担当者が転職の軸を聞く理由は、応募者と自社との間にミスマッチがないかを確認するためです。どれだけ有能な人材であっても、自社との間にミスマッチが生じれば早期退職につながり、再度人材を募集しなければなりません。

ミスマッチが発生しないよう、書類と面接でも転職の軸を早期に洗い出すことが大切です。

面接における効果的な答え方

面接において転職の軸を聞かれたときは、以下の順序に沿って回答しましょう。

  • 結論
  • エピソード(志望した理由など)
  • 入社後のイメージ(目標や目的など)

上記の順序に沿って回答できれば内容に厚みが生まれ、説得力のある転職の軸がまとまります。具体性のある理由や目標を盛り込むことで、採用担当者の心に残る回答につながるのです。

転職の軸は応募時・内定通知時にも活用できる

転職の軸を定めておくと、応募時・内定通知時にも活用できます。内定を受けたからといってすぐに入社を決めてしまうと、ミスマッチによって早期退職する可能性にもつながります。内定を受けたあとは入社をすぐに決めず、過去に洗い出した「最優先したい条件」を満たしているかを確認したうえで返答しましょう。

まとめ

転職活動において最初に定めておきたい転職の軸。転職活動をはじめたときに自分なりの条件を洗い出すと、自身と企業の双方にマッチした転職活動が進められます。具体性のある条件を入念に抽出するほど、転職活動はよりスムーズに進みます。

もし転職の軸が決められないときは、家族や友人などに相談し、条件を洗い出す時間を設けると良いでしょう。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

x

Facebook

LINE

CATEGORY