通信業界に転職するには?業界特性や職種、適性について解説

2023年11月27日

2023年10月20日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

インターネット技術の進歩に伴う急速なDX化により、通信業界は成長を続けています。5Gといった最新技術に触れられる通信業界に転職して、新たなキャリアを形成したいと考えている方もいるでしょう。この記事では、通信業界の現状や今後について、通信インフラの種類やビジネスモデル、主な仕事の視点も交えて解説します。

通信業界とは

通信業界とは、電波を活用した各種サービスを消費者に提供する業界のことです。主に以下3つに分類される業界であり、それぞれ提供するサービスが異なります。

通信業界の分類提供するサービス
通信業・電波、回線
・オフィス・個人住宅に通信環境を整備する「固定通信」
・4G・5Gなど時間・場所を問わず利用できる「移動体通信」
放送業・電波を介した情報
デジタルプラットフォーム事業・インターネット上空間

ここでは通信業界の現状と今後、インフラの種類や業界としてのビジネスモデルについて解説します。

通信業界の現状と今後

インターネットの発展やスマートフォンの普及により、通信技術は企業・個人にとって手放せないものとなりました。IoT・5Gといった新たな通信技術が必要とされ、今後の成長が期待できる業界といえます。

しかし誰もが気軽に通信技術を活用できるようになった反面、セキュリティ強化が課題となっているのも事実です。また地域ごとに生じる通信格差をなくすのも、通信業界が抱える今後の課題といえます。

通信インフラの種類

通信業界が取り扱う主な通信インフラには、主に以下の3種類が挙げられます。

固定通信・電柱、電線を介した通信を提供する技術
・CATV回線・フレッツ光回線などが挙げられる
無線通信・電波を利用した通信を提供する技術
・スマートフォン、ラジオ、Wi-Fiなどが挙げられる
衛星通信・地上のアンテナを介して送られた電波を利用した通信を提供する技術
・スカパーなどが挙げられる

ビジネスモデル

通信業界には、取り扱うサービスごとのビジネスモデルが存在します。主なビジネスモデルとして挙げられる3種類は以下の通りです。

BtoC・携帯ショップなど通信インフラを利用する個人を対象とした事業
・月額料金による継続的な収益が見込める
BtoB・法人を対象にトータルソリューションを提供する事業
・主な商材は法人向け回線、固定電話、通信デバイス、AIなど
BtoBtoX・自治体、スポンサーなどの異業種との協同によりエンドユーザーに通信の付加価値を提供する事業
・ビッグデータ活用による顧客分析や、AI、IoT活用による業務効率化などが例に挙げられる

通信業界の主な仕事

ここでは、通信業界の主な仕事に挙げられる以下の6つの仕事を紹介します。通信業界への転職をより具体的にするうえでの参考にしてください。

  1. 営業
  2. 企画
  3. カスタマーサポート
  4. バックオフィス
  5. 各種エンジニア
  6. 研究・開発職

営業

通信業界における営業職は、個人向け・法人向けとで業務内容が変動します。個人向けの場合は携帯ショップ・家電量販店での販売が主な仕事です。法人向けは、モバイル・クラウドサービスの提案や販売により、顧客の事業成長をサポートするのが主な役割になります。

企画

通信業界における企画職は、顧客のニーズに応じたサービスや商材の企画、ブランディングにおける戦略立案を行うのが主な仕事です。業界のトレンドや技術に関する最新情報を取り入れたうえで、最適な方向性を策定することが求められます。

カスタマーサポート

自社の通信技術に関する問い合わせや、導入・利用支援を行うのが、通信業界におけるカスタマーサポートの仕事です。通信技術・商材にまつわる知識だけではなく、交渉力や対応力も求められます。

バックオフィス

総務・経理・人事・財務・労務といった視点から、自社内におけるさまざまな「バックアップ」を行う仕事です。バックオフィス業務における知識や、関連資格の取得などが求められます。また、複数の業務を請け負う可能性もあることから、マルチタスクをこなす能力も必要です。

各種エンジニア

自社商材に関連する技術が求められる、各種エンジニア職も通信業界の代表的な仕事です。通信業界のエンジニア職には、主に以下の2つが挙げられます。

  • ネットワークエンジニア:ネットワークにおける企画設計・開発・監視・保守を担当
  • システムエンジニア:各種システムの開発・保守・運用を担当

研究・開発職

最新の通信技術を中心とした、システム・テクノロジーの研究と開発を行う仕事です。AIや5Gといった、近年注目度の高まる最新技術を取り扱うことも増えてきました。ほかにも、ディープラーニングやIoT、ロボット技術やビッグデータの分析など、研究・開発対象は多岐に渡ります。

通信業界に向いている人の特徴

通信業界を目指すうえでは、自身に適性があるか客観的に判断することが大切です。以下の7つの特徴に当てはまる人は、通信業界に向いているといえます。

  1. 技術・情報の変化や発展を楽しめる
  2. 主体的に取り組める
  3. チームワークを重視できる
  4. 物事を論理的に考えられる
  5. 柔軟性がある
  6. トレンドの変化を敏感にキャッチできる
  7. 行動力・継続力・責任感に自信がある

一方で変化を受け入れるのが苦手、指示を受けないと動けない人は、通信業界には向いていないかもしれません。目まぐるしく変化する通信業界においては、柔軟性や主体性など、時代の流れに自分自身の力で対応できる人材が適しています。

通信業界への転職前に知っておきたいこと

ここでは、通信業界に転職する前に把握しておくべき情報を紹介します。通信業界への転職を検討するうえでは、年収や将来性、必要なスキルを把握しておくことが大切です。また未経験での就業が可能か、可能であればどういった職種があるのか、事前に把握することで転職活動をスムーズに進められます。

年収・将来性

2023年7月に求人ボックスで発表されたデータによると、通信業界の平均年収は417万円でした。日本の平均年収と比較すると若干低い傾向にあります。

とはいえAIや5Gといった最新技術が今後さらに発展すれば、業界としての将来性はある程度期待できます。将来性が期待できる業界に在籍し続ければ仕事の幅も広がりやすいため、年収も上がる可能性があるでしょう。

参考:通信工事の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス

求められるスキル・資格

以下に挙げるスキルもしくは資格を有しておくことで、通信業界への転職を成功させやすくなります。自身の適性を判断する指標ともなるため、通信業界への転職を目指すうえでの参考にしてください。

スキル資格
・論理的思考力
・柔軟性
・コミュニケーション能力
・進捗管理能力
・倫理観
・基本情報技術者試験
・ネットワークスペシャリスト試験
・電気工事士

未経験での転職は可能か

結論から述べると、未経験で通信業界に転職することは可能です。電気通信工事など、いわゆる現場作業を主とする仕事は、未経験でも採用されやすいでしょう。ただし求められる技術・知識レベルの高い企業は、未経験での採用を実施していないことがあります。在職したいと考える企業の採用基準によっては、関連資格を取得したうえで臨む必要があるでしょう。

まとめ

通信業界で働くうえでは、業界としての特徴や仕事内容、適性を把握しておくことが大切です。インターネットの発展や最新技術の台頭により、通信業界はさまざまなニーズが期待できる業界へと成長しました。今後の成長も期待できる業界であるため、本記事で紹介した内容を転職活動に役立て、通信業界への転職を実現しましょう。

監修者・齊藤 穂奈美

齊藤 穂奈美

株式会社日本アクセスで原料の調達・営業を担当→株式会社ファミリーマートへ出向し中食部門の商品担当として従事→出産を機に会社を退職。WEBクリエイターとして独立し、経営者の集客・広報全般をサポート。 現在はIzulで両面コンサルタントと広報を担当。プライベートでは2人の子を育てる母。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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