転職ノートの作り方とは?活用するメリットや作り方の手順、役割について解説

2024年3月22日

2024年1月29日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職活動の際は、転職にまつわる情報を1つにまとめた転職ノートを作成し、活用することが大切です。転職活動は限られた時間の中で行う必要があるため、適切に情報を整理できる状況を整えなくてはいけません。本記事では、転職ノートの役割やメリット・デメリット、作り方の手順について詳しく解説します。

転職ノートとは

転職ノートとは、転職活動において必要な情報や考え方をまとめたノートのことです。転職に関連する情報を整理し、随時参照できるようにすることで、転職活動の円滑な進行をサポートします。転職ノートに記載する対象の情報は、気になる業界や企業に関する情報、自己PRや興味など、転職に関するすべての情報です。

「自己分析」、「企業分析」、「転職活動の記録」といった目的ごとにセクションを分け、それぞれの項目に必要な情報を整理します。適切に情報を整理することで、転職の目的や希望するキャリアパスが明確になり、自分がどの方向に進みたいのかがより明確になるでしょう。

転職ノートの役割

転職活動を現職の仕事の合間に行う場合は、スケジュール管理や自己分析が課題となります。このような課題を解決するために有益なツールが「転職ノート」です。

転職ノートは、企業研究のまとめのほか、転職に関する考えや自分自身の特徴を深掘りするのにも便利です。自分の強みや弱み、仕事を通した成功体験などを記録しておくことで、面接の際の自己PRや質疑応答の材料になります。

転職ノートを作るメリット

転職ノートは、転職活動において分散している情報を整理し、必要な情報だけを一冊にまとめる効果的なツールです。情報をPCやスマートフォンにデジタルで記録すると、管理が煩雑になることがあります。しかし転職者が求人サイトやWeb記事、書籍などから得た情報を転職ノートにまとめることで、重要な情報を管理できるのです。

転職活動に必要な情報を適切に整理できないと、調査した内容を忘れてしまったり、どこにあるのか見つからなくなったりすることがあります。転職ノートを活用することで、必要な情報のみを整理し、見やすく管理できるため、転職活動の効率が高まるでしょう。

また転職ノートには、自分の考えや感情を素直に記録できることもメリットです。自分の気持ちに正直に向き合い、転職理由や強みなどを文字にすることで、客観的な視点で自己分析しやすくなります。

転職ノートを作るデメリット

転職ノートを作るデメリットは、書くことや情報をまとめる行為そのものが目的になる場合があることです。企業の特徴や自己分析を書き出しただけでエントリーシートの作成や面接の資料として転職ノートを活用しない場合、転職ノートのメリットを得られません。

ノートに整理した企業の特徴や自己分析を、面接や質疑応答、履歴書の作成など具体的なアクションにつなげていくことが大切です。

転職ノートの作り方を紹介

転職ノートは、適切な手順で作らなければ煩雑な内容になってしまい、転職活動に役立てることができません。ここからは、転職ノートの作り方をノート選びから記載内容まで詳しく解説します。

1.適切なノートを用意する

効果のある転職ノートを作るためには、新しい情報を追加しやすくすることが重要です。企業分析を進める中で次々に新しい情報が入ってくるため、綴られた状態のノートではなく、あとからページを追加できるルーズリーフのノートを使用しましょう。これにより、必要な情報を簡単に挿入・削除できるため、整理しやすくなります。

2.記載項目を決める

転職ノートには、転職活動のスケジュールや転職の目的、転職後のキャリア、自己PRなどを記載します。さらに、企業情報や面接対策など転職成功につながる内容も盛り込みましょう。具体的な内容については次項から解説します。

3.転職のスケジュールを記載する

転職ノートの初めのページでは、転職のスケジュールを整理します。履歴書や職務経歴書などの提出締め切り、説明会やセミナー、面接日、訪問日など、転職活動に関連する予定を一覧にまとめ、一目で把握できるようにしましょう。

4.転職の目的を明確化する

転職の目的を整理するために、転職理由や転職後のキャリアを考え、理由を明確化します。キャリアを明確化する具体例として、年収の向上、キャリアアップ、やりがいのある仕事、向上心のある同僚との仕事、英語を使用する職に就くなどを挙げてみましょう。その後、それぞれの理由を掘り下げます。

5.転職後のキャリアプランを記載する

転職活動においては、転職後のキャリアを明確にすることがもっとも重要です。自分が転職後にどのような自己成長やキャリアパスを望んでいるかを書き込むことで、自身に適した転職先を見つけやすくなります。

今後の3〜5年間にわたるキャリアプランが明確で、長期的な貢献が期待できるかどうかを重視している企業がほとんどです。転職後のキャリアに関する具体的な考えは、選考でのアピールポイントとなるでしょう。

6.知識・技術・経験をまとめる

自身が過去に担当した仕事を、詳細にリストアップしましょう。事務業務からプロジェクトまで、経験した業務全般を振り返り、転職先で活用できるスキルや実務経験を把握します。中途採用では、転職希望者のキャリアや能力が注目されます。そのため、自身のキャリアを転職先でどのように活用できるかを考えることが、転職成功の鍵なのです。

7.自己PRを書く

自己PRは、合否を左右する重要な要素です。まず自身の実績や強み、経験を具体的に書き出します。応募企業ごとにアピールすべき強みを選定し、それを具体的な数値や実績とともに示します。たとえば、「自身がリーダーのプロジェクトによって、売上前年比120%を達成した」などの具体的な成果を挙げましょう。

8.強み・弱みをまとめる

転職ノートを活用することで自己分析をスムーズに進めることができます。強みや弱みを客観的に把握し、転職先に求める条件や自身のキャリアを具体的に考えることで、効果的な転職活動が可能となります。

9.業界情報を記載する

業界情報を転職ノートにまとめましょう。仕事内容や待遇面、業界の代表的な企業、業界の特徴やサービスなどをわかりやすくノートに記載することで、自身が転職を目指すべき企業を把握しやすくなります。

10.転職先候補の情報をまとめる

転職先の企業情報を整理する際には、以下の項目を1社ごとに見開き1ページにまとめておくことがおすすめです。

  • 企業名
  • 代表者名
  • 経営理念
  • 業務内容
  • 社員数
  • 売上高
  • 事業内容
  • 採用情報
  • 労働条件

これらの情報を整理することで、転職候補の企業を客観的かつ具体的に比較することが可能です。理念や事業内容を把握することで、自身の転職先としての適性や志向を明確にできます。

11.面接対策のポイントをまとめる

面接対策では、自己紹介や職務経歴、前職の退職理由、志望動機、実績や成功体験、長所・短所、キャリアプランなどを中心に行う必要があります。回答を考える際には適切な長さを心がけ、業界や転職の状況によって変わる可能性があることを考慮しましょう。質問を事前に洗い出し、想定できる質問に備えることで、面接に自信を持って臨むことができます。

まとめ

転職ノートには、転職に関する情報を網羅的に記載します。単に記載するのではなく、視覚的にわかりやすくまとめましょう。またデジタルではなくアナログのノートに記載することで、円滑な管理が可能になります。今回解説した内容を参考に、転職活動に役立つ転職ノートを作成しましょう。

監修者・眞山 裕介

眞山 裕介

新卒から30代前半までを主に大手不動産ディベロッパーにてキャリアを積み、特に商業不動産事業での管理運営・開発・リーシングへの知見が深い。
リクルート、パーソルキャリア、人材ベンチャーにて事業コンサル、人材コンサルとしても幅広い企業とのタッチポイントを持ち、一つに絞らないキャリア形成を自身の強みとしている。
その他の活動として、労組での役員や、JDLAの活動・勉強会への参画、大学の客員研究員、政治塾への参加、コーチング、パーソナルトレーナーなど、常に自身に刺激を与えつつ、変化と共に自身の成長をエンジョイし続ける。
変化をポジティブかつ可能な限り正確に選ぶことへの伴走を担うため、Izulへジョイン。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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