転職時に給与交渉はできる?成功のポイントと注意点を解説

2024年3月22日

2024年4月4日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職活動において気になるポイントのひとつが、内定後に提示される給与額です。転職でキャリアアップを目指している場合、「そもそも給与交渉はできるのか」「交渉するベストタイミングはいつ?」など、給与交渉の手順や進め方について頭を悩ませている方も多いはずです。

この記事では、転職で給与交渉をするタイミングや、成功させるポイント、交渉時の注意点を解説します。企業に悪い印象を持たれずに交渉するためにも、ぜひ参考にしてください。

転職で給与交渉はできる?

企業から内定後に提示された条件に不満がある場合は、面談時に給与交渉を行うこともできます。

スムーズに給与交渉を進めるには、まず自分にどのような経験・スキルがあるか、実績の洗い出しと整理を行っておくことが大切です。

「前職と比較して年収が低くなる」「役職・ポジションの相場に対して提示額が低い」など、明確な根拠を用意しておかないと、担当者を納得させるのが難しくなります。

給与交渉はマナー違反ではありませんが、いきなり給与交渉を行うと入社するかもしれない企業に悪いイメージを与えてしまう恐れがあります。交渉するタイミングや伝え方には細心の注意を払って行いましょう。

転職で給与交渉をするタイミング

転職で給与交渉をするタイミングは、内定後に行われるオファー面談時、または後が良いでしょう。内定承諾をする前段階であれば、給与交渉をしても問題ありません。

注意しておきたいことは、面接時に自分から給与交渉をしてしまうことです。面接時に具体的な給与額の質問・相談をしてしまうと、給与や待遇だけが目的の転職だと思われてしまう恐れがあります。

面接時に担当者から前職の給与・待遇に関する質問をされた場合は、「あくまでも転職理由のひとつである」と、具体的な条件等には触れない程度の回答に留めておきましょう。

オファー面談時の条件を聞いてから給与交渉をしても遅くはないので、面接時は自身の魅力やスキルを知ってもらうことに注力することが重要です。

転職時の給与交渉を行うのにNGのタイミングは?

転職時の給与交渉のNGであるタイミングは、1次面接と内定承諾後です。もし1次面接後に企業側から給与について問われた場合は、希望額を提示しても問題ないでしょう。しかし、内定承諾後の交渉は絶対にNGです。内定承諾とは給与を含む提示条件に納得したということだからです。後出しで給与交渉してしまうと入社後の人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

転職時の給与交渉に失敗するケースはある?

転職時において給与交渉は可能ですが、失敗するケースもあります。なぜなら希望額が自分のスキルや経験に見合ってなかったり、企業が設定する給与額を上回って提示することがあるためです。その場合、いくら交渉してもかなわず、むしろ評価を下げることになりかねません。そのような状況を防ぐためには、転職エージェントなどで情報を集め、客観的な評価や適切な給与額を知っておくことも重要です。

給与交渉を成功させるために準備すべき5つのポイント

給与交渉を成功させるには、入念な事前準備が必要です。しかし、給与交渉はセンシティブな話のため、切り出しにくいと感じる方もいるでしょう。その場合、転職エージェントから給与交渉を行ってもらうことで、効率よく交渉が進められます。以下の5つのポイントに沿った準備をして依頼するとさらに成功率が高くなるため、しっかり調査しましょう。

業界と企業の給与水準を把握しておく

給与交渉する前に、業界や面接する企業の給与水準を把握しておきましょう。給与交渉で、業界や企業の給与水準を大きく上回る金額を提示してしまうと、交渉を成功させる確率が下がるばかりか「採用できない人」と判断される可能性があります。自分のスキルや経験と合わせて、無理のない範囲で交渉できるようにしましょう。

年齢の年収相場を把握しておく

自分の年齢の年収相場を把握しておくことも重要なポイントです。給与交渉では、年齢やスキルに合った妥当な金額を提示することで、成功率を上げられます。ただし、転職では年齢だけでなく、専門的な知識や技術を強みにすることで大幅な年収アップも可能でしょう。

希望年収の最低ラインを決めておく

給与交渉において、希望年収の最低ラインを決めておくことも重要です。理想とする金額にこだわってしまうと、交渉がまとまりにくくなります。さらに「適切な市場価値を判断できていない」と判断されると、選考結果に影響が出てしまうので注意しましょう。

他社の提示金額を伝える

複数の企業から内定を獲得している場合は、内定をもらっている年収を提示し、交渉材料にしても良いでしょう。他社からの内定を獲得していることは、優秀な人材であることもアピールできます。謙虚な態度で提示するならば、相手の企業に悪印象を与えることはないでしょう。

内定決定前に交渉する

給与交渉は内定決定前に交渉を完了させましょう。企業が内定を出すのは、給与も含めた条件に同意したと判断されるケースがほとんどだからです。内定後の交渉も可能ですが、年収アップを重視しているなら、転職エージェントに伝えることでスムーズに交渉しやすくなります。

転職における給与交渉の相場はどのくらい?

実際に給与交渉を行おうとしても、自身の市場価値や給与相場がわからなければ交渉は難しくなります。

給与交渉の相場は業種や職種によって大きく異なりますが、一般的に転職前の年収のプラス20%程度が上限です。月収であれば、提示された金額のプラス1~2万円が平均値になるでしょう。

給与交渉は現在の給与・経験・スキルだけでなく、転職先の規模や給与の基準(給与テーブル)にも影響されるため、事前にリサーチを徹底しておくことが重要になります。

たとえ自分の希望金額を提示しても、相場からかけ離れている場合は交渉がうまくいかないことも考えられます。前述した通り、提示金額の根拠を示さなければなりません。

転職エージェントを利用している場合は、あらかじめコンサルタントに自身の年収相場を聞いておきましょう。自分の市場価値がイメージしやすくなるので、給与交渉に成功する確率をより高めることができます。

転職時の給与交渉の進め方

転職時の給与交渉をうまく進めるためには、以下の3点を押さえておきましょう。

  • 伝え方のポイント
  • 給与交渉を行う状況
  • 給与交渉の切り出し方と例文

ここからは各項目で注意すべき点や、対面・電話・メールでの伝え方のポイントを解説します。

伝え方のポイント

給与交渉を行うときのポイントは、最初に感謝の気持ちを伝えてから交渉に持ち込むことです。

オファー面談時にいきなり給与交渉を切り出すと、担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。まずは内定をもらったことに対する感謝を伝えつつ、自然な流れで給与交渉を切り出せるように工夫してみましょう。

また、希望の給与金額を提示する場合は、必ず明確な根拠とセットにして伝えることも重要です。具体的なデータや金額算出の根拠と合わせて交渉することで、しっかり考えたうえで誠実に交渉している印象を与えることができます。

給与交渉を行う状況

給与交渉を行う状況は、対面・電話・メールと3つの方法があります。それぞれの方法で交渉の進め方やリスクが異なるので、交渉前にしっかりと確認しておきましょう。

対面による給与交渉

対面は最も交渉に適した方法で、相手の反応を伺いながら自然に会話できるのがメリットです。給与交渉はセンシティブな内容になるので、なるべく会話のキャッチボールがしやすい対面を選びましょう。オファー面談時に給与交渉を行う場合は、自然と対面で交渉を行う形になります。

電話による給与交渉

電話による給与交渉は、対面面談が行えない場合に選ばれやすい方法です。オファー面談時に提示された金額が相場と合っているかわからず、回答を後日に持ち越した場合に行うことが多いです。通話では根拠や細かいニュアンスを伝えにくい場合があるので、ビデオ通話などで行うのが一般的です。

メールによる給与交渉

メールで給与交渉を行うのは稀なケースで、対面または電話による交渉ができない特殊な状況で使われる方法です。テキストによるコミュニケーションでは伝えられる情報量に限界があり、一方的な要求に感じ取られるリスクがあるので、極力避けたほうが賢明です。

給与交渉の切り出し方と例文

給与交渉を切り出す際は、できる限り簡潔に伝えるのがポイントです。下記に対面または電話の場合と、メールの例文を記載しているので、交渉時の参考にしてみてください。

【対面または電話で給与交渉する場合の例文】

対面や電話で交渉を行う場合は、本題に入る前にどれだけ話しやすい環境を作れるかがポイントになります。内定への感謝や入社への意欲などをできる限りアピールし、いざ本題に入ったときは簡潔かつ論理的に要望を伝えましょう。

この度は内定通知をいただき、誠にありがとうございます。

前向きに入社を検討しているのですが、給与についてご相談があります。労働条件通知書にご提示いただいた年収〇〇万円ですが、再度検討していただけないでしょうか。
前職での給与は〇〇万円あり、〇〇〇〇を経験しておりました。そこでの経験やスキルを御社の業務で十分活かせられると考えています。

つきましては、現在の給与と同等の金額を希望いたします。ご多忙の中、誠に恐れ入りますが、再考ご検討いただければ幸いです。
座間
座間

対面や電話での交渉は、誠実さや難しい交渉への姿勢が感じられ、企業に良い印象を与えます。「自分の価値」をしっかり把握し、適切にアピールしましょう。

【メールで給与交渉をする場合の例文】

メールで給与交渉を行う場合は、悪い印象を与えないように細心の注意を払いながら条件を記載しましょう。文章のみだと冷たい印象を与えやすいため、できる限り対面もしくは電話で交渉を行うことを推奨します。

株式会社〇〇 人事部 △△様

お世話になっています。

この度は内定通知をいただき、誠にありがとうございます。
〇月〇日に面談をしていただきました〇〇と申します。

先日届きました労働条件通知書の内容を確認し、再考していただきたくご連絡いたしました。

年収〇〇万円とご提示いただきましたが、現在の年収〇〇万円を大きく下回っています。
大変恐縮ではございますが、再度ご検討いただけないでしょうか。

前職では〇〇〇〇といった実績を積んでまいりました。その経験と実績を活かし、貴社でも十分貢献できると考えております。

誠に勝手ではございますが、いま一度ご検討いただけますと幸いです。

また、本来は直接お伺いしてご相談するべきことではございますが、仕事の都合上日程が合わず、このような形でお伝えする失礼をお許しください。

何卒よろしくお願い申し上げます。
座間
座間

メールでの給与交渉は印象が悪いため、できるだけ避けた方が賢明です。しかしやむを得ない場合は、交渉するタイミングを重視しましょう。さらに文面が冷たい印象にならないよう、入念に準備することが大切です。

給与交渉は転職エージェントを利用するのもおすすめ

自分で給与交渉することが難しい方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職エージェントはさまざまな業界や企業の知識を蓄積しており、企業が求める条件やスキルを把握しています。その情報を使えば、給与交渉をスムーズに進めることが可能です。さらに、プロの目から見た自身の市場価値を把握できるうえ、希望条件に合った転職先だけでなく、自分の能力に合う中で最も給与の高い企業を探してもらうこともできます。

場合によっては、交渉自体を転職エージェントに任せることも可能。転職時の給与交渉に悩んでいる方は、無料で利用できる転職エージェントに相談して、客観的なアドバイスをもらうと良いでしょう。

まとめ

この記事では、転職時に給与交渉をするタイミングや成功のポイント、注意点を解説しました。

給与交渉はマナー違反ではありませんが、伝え方やタイミングを間違えると転職先の企業に悪い印象を与えてしまいます。

給与交渉は内定後のオファー面談時に行い、自分の経験・スキルを的確にアピールしましょう。職種や業界の給与相場がスキルに見合っていれば、担当者を納得させられる可能性が高まります。

記事の内容を参考に要点を押さえて、ぜひ給与交渉を成功させてみてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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