リブ・コンサルティングは、中堅、ベンチャー向けのコンサルティング領域を得意としている日本発のコンサルティング会社です。特に成果にこだわった伴走型の総合経営コンサルティングや、DXコンサルティングで高い顧客満足度を出しています。2012年に設立してから日が浅いということもあり、勢いのあるコンサルティングファームと言えるでしょう。
本記事では、リブ・コンサルティングの年収や会社概要、評価制度について詳しく解説します。リブ・コンサルティングへの転職を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
リブ・コンサルティングの平均年収データ
リブ・コンサルティング平均年収は、約746万円となっています。本章では、リブ・コンサルティングの年収を以下3つの観点から深堀りしていきます。
- 新卒の年収
- 年齢別の平均年収
- 役職による年収の違い
転職でリブ・コンサルティングへの入社を考えている方は、特に年齢別の役職による年収の大まかな数字は頭に入れておきましょう。
新卒の年収
新卒の年収は「年俸制500万円+諸手当」となっています。厚生労働省が発表している新卒時の平均年収が228.5万円を考慮すると、初年度で年収が500万円はかなり高い部類と言えます。高額な年収に加えて諸手当で「交通費・出張費全額支給・若手家賃補助」が支給されるため、福利厚生も充実しています。
参考:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査
参考:OpenWork|株式会社リブ・コンサルティング
年齢別の平均年収
年齢別の平均年収は以下の表のようになります。
年齢 | 平均年収(年収幅) |
30歳 | 705万円(501~990万円) |
35歳 | 741万円(528〜1,042万円) |
リブ・コンサルティングの新卒の年収は500万円であるのに対し、30歳と35歳の平均年収はそれぞれ、705万円と741万円となっています。一般的な新卒入社が22歳なので、8~13年ほどで年収が200~250万円程伸びていると言えます。
ただし、年収幅に着目すると別の見方もできます。30歳・35歳ともに年収幅が約500万円もあり、これは年齢を問わず、役職によって年収が変化することを意味しています。
つまり、リブ・コンサルティングは、年功序列というよりも実力主義の社風が根付いていることがわかります。次章では、具体的な役職ごとの年収を見ていきましょう。
役職による年収の違い
職種別の平均年収は以下の表のようになります。
役職 | 平均年収 |
コーポレートスタッフ | 300万円〜 |
HR/企画・推進 | 600万円~ |
戦略・経営コンサルタント | 500~2,000万円 |
新規事業開発部/新規事業開発コンサルタント | 525〜1,500万円 |
DXコンサルタント | 800〜2,000万円 |
戦略・経営コンサルタントの全社平均年収とマネージャー以上の平均年収は、それぞれ809万円と1,265万円です。
ほかの職種でも同様で、マネージャーのポジションにまで昇格すると、少なくとも年収600万以上になります。前節で述べた通り、リブ・コンサルティングは役職や職種によって年収が決まる傾向にあります。
他社コンサルティング会社との年収を比較
競合他社の平均年収は以下の表のようになります。
会社名 | 平均年収 |
野村総合研究所 | 1,242万円 |
ベイカレントコンサルティング | 1,117万円 |
デロイトトーマツコンサルティング | 979万円 |
PwCコンサルティング | 930万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 912万円 |
KPMGコンサルティング | 911万円 |
アクセンチュア | 794万円 |
アビームコンサルティング | 748万円 |
リブ・コンサルティングの平均年収は、上記の表の8社と比べると一番低いことがわかります。しかし、アビームコンサルティングの平均年収とは近く、いずれのコンサルティングファームも日本人の平均年収である458万円と比べて年収が高いと言えるでしょう。
参考:令和4年分民間給与実態統計調査
リブ・コンサルティングの会社概要
会社名 | 株式会社リブ・コンサルティング(英名:LiB Consulting Co.,Ltd.) |
事業内容 | 総合経営コンサルティング業務企業経営に関する教育・研修プログラムの企画・運営 |
設立年月 | 2012年7月 |
社員数 | 300名(グループ)※2023年7月時点 |
代表者 | 代表取締役 関 厳(せき いわお) |
役員 | 常務取締役 権田 和士取締役 加藤 有 |
本社所在地 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目5-1大手町ファーストスクエア ウエストタワー 19階/20階 |
拠点所在地 | タイ(バンコク) |
関連会社 | 株式会社プルーセル株式会社Impact Venture CapitalLiB Consulting(Thailand) Co., Ltd. |
海外提携先 | ISKRA Consulting Inc.(韓国) |
リブ・コンサルティングは、2012年に関 厳氏によって設立されたコンサルティングファームです。その理念は「100年後の世界を良くする」会社を増やすことであり、現在の非常識を10年後の常識に変えることをビジョンとして掲げています。
また、設立からわずか11年で、グループ全体の社員数は300名以上に成長しています。リブ・コンサルティングの特徴として、中堅・ベンチャー企業を主なターゲットとしており、これらの企業が抱える課題の解決が可能です。伴走型のコンサルティングスタイルで、クライアントのあらゆる経営課題を一貫して支援しています。
社風と特徴
リブ・コンサルティングは、お客様とともに新しい価値の創造を目指しており、そのためのオープンな組織風土や人材育成に力を入れています。また経営者や経営層との直接対話を大切にし、真の課題解決を目指す姿勢も同社の社風として挙げられるでしょう。
リブ・コンサルティングの特徴として、多岐にわたる分野でのコンサルティングサービスを提供していることが挙げられます。その中でも総合経営コンサルティングやDXコンサルティングには力を入れており、同社のコンサルタントには高い知見が求められます。
リモート勤務と組み合わせた柔軟な働き方
リブ・コンサルティングは、リモート勤務を取り入れることで、従業員に柔軟な働き方を提供しています。現代の働き方のトレンドとしてリモートワークの導入が進むなか、リブ・コンサルティングも従業員の生産性やワークライフバランスの向上を目指し、この動きに取り組んでおります。
リブ・コンサルティングの従業員は、家やカフェ、コワーキングスペースなど、場所に縛られることなく業務を行えます。これにより、通勤時間の削減や、自分が最も集中できる時間帯に仕事をするなど、個々のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
仕事が激務という噂は本当か
リブ・コンサルティングの仕事が激務であるという噂は、一部の事実に基づいている可能性があります。
コンサルティング業界全体として、プロジェクトの締め切りやクライアントの要求に応えるため、常に強いプレッシャーが隣り合わせの状態です。リブ・コンサルティングも例外ではなく、従業員には一定の負荷がかかっていることが予想されます。
実際に業界内の情報や従業員の声を集めると、特定のプロジェクト期間中には長時間労働が求められることがあるそうです。しかし同時に、リブ・コンサルティングは従業員のワークライフバランスを重視し、柔軟な働き方を推奨しているとの口コミもあります。
近年コンサルティング業界全体としてブラックなイメージを払拭する風潮があり、働きやすい環境づくりに力を入れています。
福利厚生とキャリア支援プログラム
リブ・コンサルティングには、社員の生活の質を向上させるために、充実した福利厚生とキャリア支援プログラムが用意されています。
福利厚生
リブ・コンサルティングでは、社員のための多様な福利厚生が提供されています。主な福利厚生としては以下のようなものがあります。
- 休暇制度(完全週休二日制、祝祭日、本人が定める休日など)
- 社会保険完備
- 社内イベント開催
- 社内旅行手当
- 資格取得サポート
- 月度表彰制度
- 半期表彰制度
- 年間表彰制度
- キャリアプラン相談
- サークル活動費補助
- 家賃補助
全体的に休暇制度が整っており、社員が心身をリフレッシュする時間が確保されています。また、リブ・コンサルティングには月度・半期・年間の表彰制度があり、目標達成へ向けて日々仕事に取り組むモチベーションを維持しやすくなっています。
キャリア支援プログラム
リブ・コンサルティングは、キャリア支援に関するプログラムも豊富に用意されています。以下は主なプログラムの一覧です。
キャリア支援の項目 | 概要 |
1on1トレーナー制度 | 新人や中途社員に専属の先輩コンサルタントが教育・指導を行い、週次の1on1を通じてプロジェクトでの価値発揮やキャリア形成をサポートする。 |
CDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)面談 | 半年に1回、今後の目標・キャリアについて上司と共有し、業務調整を行う。 |
メンター制度 | 新卒メンバーに対して、トレーナーの資格を持った先輩社員がコンサルの基礎から応用までの成長をサポートする。 |
プロジェクトナレッジ共有会 | 新卒メンバーに対して、トレーナーの資格を持った先輩社員がコンサルの基礎から応用までの成長をサポートする。 |
LiBユニバーシティ | 理論と現場ノウハウをMBAホルダーである役員・社員が指導するプログラムで、内容が充実している。 |
CG Library(CG:Collective Genius) | 過去に受注した案件に関する資料が集約されているライブラリーを全社員が参照できる。 |
これらのプログラムは、入社1ヵ月目から一人前のコンサルタントとしてプロジェクトを担当できるように整備されており、役職や経験年数が上がっても、キャリアに即した人材育成制度が整備されています。
リブ・コンサルティングの評価制度
リブ・コンサルティングの評価方法は以下の3つです。評価制度は昇進に大きく関わるので、事前にきちんと把握しておきましょう。
- 定量評価・・・数値やデータを用いて評価する方法
- 定性評価・・・数値化されていない情報や感じ取った印象をもとに評価する方法
- 役職評価・・・個人の職務内容や責任範囲、役職に応じた能力やスキルをもとに評価する方法
リブ・コンサルティングの人材募集と採用フローを解説
リブ・コンサルティングへの理解を深めたところで、現在募集しているポジションと求められる人物像を見ていきましょう。
入社してからのミスマッチを減らすためにも、自身の個性・スキルと合致しているか確認してから、リブ・コンサルティングへ応募するか判断してください。
募集ポジションと応募資格
2023年10月1日時点での募集ポジションと応募資格は以下の表のようになります。
募集ポジション | 応募資格 |
コーポレートスタッフ | ・2年以上の社会人経験・基礎的なビジネスマナー・PCの基本スキル(・Excel:VLOOKUP、IF関数、ピボットテーブル、Googleスプレッドシート ・Word:文書作成 ・PowerPoint:資料作成) |
HR/企画・推進 | ・大卒以上・社会人経験が3年以上・事業会社での人事職で採用やその他企画領域での業務経験・新規事業、経営企画、事業企画など企画系職種で組織課題解決への興味・人事・組織開発のコンサルティング経験・HRサービス提供会社出身 |
戦略・経営コンサルタント | ・大卒以上・社会人経験が3年以上 ・プロジェクトマネジメント経験・経営企画、事業企画、事業開発、マーケ・商品企画、営業企画などの業務経験・経営者を対象とするクライアントワークにおいて成果創出経験 |
新規事業開発部/新規事業開発コンサルタント | ・大卒以上・社会人経験が3年以上・経営企画、事業企画、新規事業開発部門での経験・ソリューション営業や技術営業で成果を創出した経験 ※エネルギー業界およびエネルギー関連企業における課題やニーズに理解がある、エネルギーマネジメントの知見がある |
DXコンサルタント | ・大卒以上の方・社会人経験が3年以上ある方・デジタル技術を活用した顧客中心型の新規事業開発の経験・デジタルマーケティング(戦略立案~実行)経験・データサイエンスの実務経験 ※その他、IT領域の知見と実務経験がある方で、より経営戦略/新規事業開発などの上流工程からクライアントに価値提供していきたいという若手の方も歓迎 |
求められる人物像
リブ・コンサルティングに転職したい方に求められる人物像は、次の5つです。
- 「“100年後の世界を良くする会社”を増やす」というミッションに共感いただける方
- クライアントのために貢献する意欲が高い方
- 個人としての成長を求める意欲が高い方
- 論理的に物事を考える能力が高い方
- 自ら課題や目的を捉え、主体的に行動できる方
リブ・コンサルティングは、プロフェッショナルマインドを持った人物を重視しています。特に社会貢献への想いが強く、自らの成果を他者や社会全体に還元する行動が必要です。
また、リブ・コンサルティングは、スキルだけでなく、他者への貢献性も重視しています。選考の際にも、この観点が判断基準として取り入れられています。市場価値を向上させるためのスキル習得意欲が高い人材が集まるコンサルティング業界において、めずらしい観点と言えるでしょう。
転職難易度は同業他社に比べて低い
リブ・コンサルティングへの転職難易度は、ほかの同業者と比べると、相対的に低いと考えられます。リブ・コンサルティングは歴史が浅いこともあり、まだ知名度が高まっていないため、求職者の競合が少ないことが理由として考えられます。
また代表取締役の関氏の話によれば、採用活動では学歴や職歴だけでなく、志向や意欲も大切です。特に中途採用の場合は、前職での経験や学歴よりも、意欲や能力を評価の中心にしているようです。
ただし、リブ・コンサルティングは少数精鋭のコンサルティングファームのため、募集人数が多くありません。相対的な転職難易度から甘く見ずに、十分に準備したうえで面談に臨みましょう。
まとめ
本記事では、リブ・コンサルティングの会社概要や競合と比較した年収について解説しました。リブ・コンサルティングの平均年収は競合他社と比べると、特別高いわけではありません。
しかし、設立から11年しか経っておらず、ほかのコンサルティングファームと比べると歴史が浅いため、今後業績が伸びていけば相関して年収も伸びる可能性を秘めています。
リブ・コンサルティングは中小企業の戦略・組織・オペレーションの領域全てをカバーしています。それゆえ実践的な経験を多く積めるため、成長意欲が強い求職者には最適のコンサルティングファームと言えるでしょう。