上場企業とは?非上場企業との違いや勤務するメリット・デメリットを解説

2023年3月10日

2024年11月21日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

上場企業と聞いた時「大手」「安定している」といったイメージを抱く方は多いでしょう。しかし、上場が企業にどのような利益をもたらすのか、具体的に理解している方は少ないかもしれません。この記事では、上場企業の定義や上場のメリット・デメリットについて解説します。上場企業への転職を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

上場企業とは

上場企業とは、その会社の株式を証券取引所で売買できる企業のことです。企業が上場することで株式が証券取引所で公開され、自由な取引が可能になります。しかし、証券会社が「信頼できる」と認めた企業しか上場できず、厳しい審査基準のクリアが必要です。

非上場企業との違い

証券取引所に上場していない企業のことを非上場企業と呼びます。上場企業との大きな違いは「会社の株式を公開しているかどうか」という点です。日本ではほとんどの会社が非上場企業に該当し、上場しているのは株式会社全体の1%程度にも満たないとされています。

上場企業の種類

これまで、上場企業は「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「JASDAQ」の4種類に分かれていました。しかし、さまざまな課題があったことから東証による見直しが行われ、2022年4月4日以降は「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3種類が設定されています。ここでは、それぞれの市場について解説します。

プライム市場

プライム市場は、主に大企業と呼ばれる会社が上場する市場です。トヨタ自動車・任天堂・ソニーなど、日本でも特に有名な企業が名を連ねています。3つの市場の中でも、より厳しい審査基準が設けられている点が特徴です。なお、かつての市場区分で東証一部に上場していた企業のうち、半分程度がプライム市場に移行しています。

スタンダード市場

スタンダード市場は、主に中堅企業が上場する市場を指します。プライム市場と比べて、流通株式数や時価総額などの基準が緩く設定されているのが特徴です。スタンダード市場では、企業に対して「持続的な成長」と「企業価値向上への積極的な取り組み」が求められます。スタンダード市場での代表的な企業は、はごろもフーズやクックパッドなどです。

グロース市場

グロース企業は、主にベンチャー企業が上場する市場を指します。評価基準として企業の成長可能性が重視されており、プライム市場やスタンダード市場と比べて上場しやすい点が特徴です。さらなる事業拡大や収益増加を目指すベンチャー企業の多くは、グロース市場を目標にしているといわれています。

企業が上場するメリット

上場することで、企業はさまざまなメリットを得られるようになります。ここでは、代表的なメリットを2つ紹介します。

資金調達がしやすくなる

企業が上場する最大のメリットは、資金調達がしやすくなることです。株の公開によって誰でも購入できるようになるため、大きな資金を非上場企業よりも簡単に集められます。また、上場することで企業としての信用が高まる点も重要なポイントです。銀行などの金融機関から有利な条件で融資を受けられるケースが多く、今後の事業拡大のために費用を投じる機会を増やせるでしょう。

企業の宣伝になる

企業が上場するのは容易ではなく、厳しい基準をクリアしなければなりません。そのため上場企業は「東証が認めた会社」として信頼度や知名度が上がりやすく、企業にとってよい宣伝になります。さらにメディアや投資家からの注目が高くなるため、自社サービスや商品を知ってもらう機会が増えるでしょう。また、優秀な人材を採用したい場合にも「上場企業」というのは大きなアピールポイントになります。

企業が上場するデメリット

上場にはメリットだけでなく、デメリットも存在しています。ここでは、代表的なものを2つ紹介します。

買収される可能性がある

株式を自由に売買できる上場企業は、株主から会社を買収されるリスクがある点に注意が必要です。買収は企業によってプラスの影響をもたらすこともありますが、企業の方針や職場環境が突然変わるのは従業員にとっても大きなストレスになります。このことを懸念してか、日本の有名企業であるロッテや佐川急便などは現在も上場を行っていません。

株主の意見に影響されやすくなる

企業の株式を購入した株主は、株主総会に出席する権利を得られます。そのため、企業側が提示した方針が株主から反対されてしまい、思うように事業を進められなくなるケースも少なくありません。経営においては株主の意見をある程度尊重しなければならず、影響を受けることは避けられないでしょう。

上場企業に勤務するメリット

労働者にとっても、上場企業で働いていることは大きなステータスになります。ここでは、上場企業に勤務するメリットを3つ紹介します。

社会的信用を得やすい

上場企業で働く大きなメリットは、世間から社会的信用を得やすい点です。厳しい審査基準をクリアした上場企業は社会的な評価も高く「上場企業で働いているということは優秀な人だ」と、周りから認めてもらいやすくなるでしょう。また、上場企業は倒産のリスクが低いと判断されるため、クレジットカードなどの審査がスムーズに進みやすいといった利点もあります。

平均年収が高い傾向にある

多くの上場企業は業績が安定または成長し続けているため、他社と比べて平均年収が高い点も魅力です。また、資金に余裕のある企業が多く、福利厚生が充実している傾向にあります。生活の安定を目指す方にも、上場企業はおすすめです。

優秀な人材が集まりやすい

社会的信用と知名度が高い上場企業は、求職者からの人気も高い傾向にあります。そのため優秀な人材が集まることが多く、高いスキルを持った上司や同僚と出会いやすい点も上場企業のメリットです。優秀なチームメイトと切磋琢磨することで、自身の成長にもつながるでしょう。

上場企業に勤務するデメリット

上場企業での勤務には、デメリットも少なからず存在しています。上場企業への転職を目指す方は、ここで紹介する内容についても把握しておくとよいでしょう。

社内規定やコンプライアンスが厳しい

健全な経営が求められる上場企業では、さまざまな社内規定が設けられていることがあります。また、コンプライアンスが厳しい場合も多く、スピード感を持って仕事に取り組みづらくなる点がデメリットです。金銭管理においても、正当な理由がないと経費申請が通らないケースも少なくありません。

業績や成果に追われやすい

上場企業であり続けるためには、売上や時価総額を維持し続ける必要があります。上場企業で働くと、常に業績が落ちないようプレッシャーがかかる点もデメリットです。また、思うような成果が出せないと、株主から厳しい意見をもらうことも少なくありません。厳しいノルマが設定されて、現場が疲弊してしまうケースも存在しています。

まとめ

今回は、上場企業について解説しました。企業の上場には一定のリスクが伴うものの、会社・従業員の双方にさまざまなメリットをもたらします。これから転職を検討している方は、スキルアップのために上場企業を目指すのもおすすめです。今回の記事もぜひ参考にしてください。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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