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【回答パターンあり】面接で自分の強みを聞かれたら?長所との違いや強みの見つけ方、面接対策のポイントを解説

2024年7月2日

2024年7月4日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

多くの面接で尋ねられる自分の強みは、長所と混同されやすく回答が難しい質問です。「アピールできるほどの強みが見つからない」「強みと長所の違いがわからない」と戸惑う人もいるでしょう。強みの定義や自分の強みを理解していないと、面接官から「強み」と「長所」をそれぞれ聞かれた際に戸惑ってしまい、明確に答えられなくなります。

今回は自分の強みに関して、効果的な回答方法や長所との違い、自分だけの強みの見つけ方を例文も交えて紹介します。強みが浮かばず悩んでいる方は参考にしてみてください。

転職の面接でよく聞かれる「自分の強み」とは

面接で聞かれる強みとは、これまでの仕事を通して習得した経験やスキル、今後の仕事に活かせるスキルのことを指します。

ただ前職で結果が出たからといって、必ずしも強みになるわけではありません。例えば、前職で計100人が関わるプロジェクトで指揮をとり、成果を挙げたためマネジメント能力を強みに設定したとします。しかしそのプロジェクトがうまくいった原因が、優秀なメンバーが揃っていたから、という可能性もあります。こういった場合、自身の強みが「マネジメント能力」とは断言しづらいでしょう。

自分が積極的にとった行動でなければ自分の強みにつながりません。そのため、前職での成功体験全てを強みにしてしまうと、面接官は「それは本当に求職者の強みなのか」と疑問を抱く可能性があります。

自分の強みを面接で聞かれる理由

面接官が自分の強みへの回答を求める理由には、以下の3つが挙げられます。

  • 入社後に活かせる経験やスキルがあるか知りたいから
  • 強みを活用して入社後に何を成し遂げたいのか把握したいから
  • 候補者の人間性が自社の雰囲気とマッチしているか確認したいから

特に企業側が把握したいのは、入社後に活かせるであろう経験やスキルの有無でしょう。そのため強みは、応募先企業と相関性がなければ面接官には刺さりません。

例えばマネジメント能力は立派なスキルですが、営業職における転職面接でアピールしたとしても、面接官には「それをうちの会社でどう活かすの?」と疑問に思われてしまうでしょう。

自分の強みの例を紹介

強みは、多くの業種で活かせるポータブルスキルと、特定の分野で役立つ専門的なスキルの2種類に分けられます。

ポータブルスキルとは、業種や職種の専門的スキルとは違い、どんな職場でも活かせるスキルのことです。どの企業においても必要で、誰もが鍛えられる汎用性の高いスキルを指します。転職が当たり前の現代において、多くのビジネスパーソンにとっても必要な「ビジネス基礎力」といえるでしょう。具体的には、以下の能力が例として挙げられます。

  • マネジメント能力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力

対して専門スキルは、特定の業種や企業において役に立つ専門性の高いスキルのことです。ポータブルスキルと比べて専門的な訓練や学習が必要で、限定された領域で発揮されるものです。専門スキルは希少性があるため、持っていると転職に有利といえるでしょう。具体的には、以下の能力が例として挙げられます。

  • 会計・財務
  • IT・オペレーションズ
  • マーケティング
  • 経営企画・事業企画

強みと長所の違いとは

強みと混同される言葉のひとつに「長所」があります。面接ではそれぞれの言葉について質問される場合もあるため、違いを理解しておくことが必要です。面接でどちらの意味を聞かれているかを判断するためにも、自己分析をしっかり行い、言葉から判断できるように練習しましょう。

違いや種類をまとめると以下のように分けられます。

強み長所
仕事を通して習得した経験やスキルのこと。
企業に貢献できる専門的な技術も含まれます。
その人がもともと持っている人柄や素質のこと。
性格や気質、考え方を含めます。
団結を促す
交渉力がある
問題解決力がある
分析力・実行力がある
論理的思考力がある
継続力・忍耐力がある
コツコツ努力できる
リーダーシップがある
コミュニケーション能力が高い
好奇心が旺盛
前向き・ポジティブ
計画性がある

転職の面接で役立つ!自分だけの強みの見つけ方

誰にでも強みはあるものの正しい探し方を把握しておかなければ、どれほど時間をかけても強みが見つけられない場合もあります。ここでは、自分の強みの見つけ方を3つ紹介します。

自分の弱みを言い換える

強みが見つからないのであれば、まずは自分の弱みを探ってみるとよいでしょう。強みと弱みは表裏一体の関係にあります。

「弱み→強み」を言い換える場合の具体例は以下の通りです。

  • 業務スピードが遅い→丁寧にミスなく仕事をこなせる
  • 会議で相手の意見に流されることがよくある→他人を尊重できる/柔軟性がある
  • 前職では何かと失敗することが多かった→チャレンジ精神がある

自分の弱みは、状況によっては強みに変わります。自分の前職での失敗体験から、自分の弱みを探ってみるとよいでしょう。

多くの人は苦手だが自分は苦ではないことを探す

多くの人は苦手にもかかわらず、自分は特に苦痛を感じることなくこなせる、といったエピソードを思い出してみましょう。具体的には以下の通りです。

  • ユーザーニーズを探るためにインタビューを実施するなど、細部まで突き止められる
  • 初対面の人であっても緊張せずに会話できる
  • 目標があれば、どんなに辛いことでも乗り越えられる

自分が常日頃無意識にこなしていることは、強みになる場合もあります。

他人から褒められたエピソードを思い出す

他人から褒められるポイントは、間違いなく自身の強みです。家族や友人から褒められた点でも、仕事で活かせる強みに変換することは可能です。

しかし前職で褒められた経験があれば、それがそのまま仕事での強みになるため、面接の場で話す強みとして活用しやすいでしょう。

「具体的に顧客の潜在ニーズを探ることが得意」など、専門的な部分で褒められたエピソードが理想です。「返信が速い」「話がわかりやすい」など、些細なことでも構いません。前職での経験を振り返って、褒められたエピソードを思い出してみましょう。

強みを探すなら自己分析の徹底が必須!

中途採用の転職の場合、人柄の良さだけでなく、即戦力であることを求められます。簡単な方法なら上記のやり方でわかりますが、本格的に強みを探す場合はじっくり自己分析する必要があります。転職活動中に自己分析を行う必要性は主に3つの理由があります。

  • 自分の強みの把握
  • 活躍できる仕事の発見
  • 転職後の後悔を回避

企業に採用されるためには、価値を提供できる人材であることをアピールする必要があります。ライバルの評価を上回って採用されるためにも、自己分析によって入社後の活躍をイメージしてもらえるようにしましょう。

【例文付き】自分の強みを回答する際のポイント

ここからは、自分の強みを面接の場で回答する際のポイントを6つ紹介します。例文に自身のスキルや経験を当てはめて、独自の回答を作りましょう。

仕事に関連する強みを伝える

企業側は入社後に活躍できそうかを判断するために強みを質問します。そのため、仕事に関連した強みと貢献できることを回答する必要があります。

私の強みは、周囲のスタッフと問題意識を共有できることです。スタッフと共に問題を見つけ対処する体制を整えるため、ミーティングで各自が対応策を考える習慣を導入しました。このように、チーム力が必要な大規模なプロジェクトにおいて、リスクヘッジ意識の高いチーム形成に貢献できるのが強みです。

応募企業やポジションに関連づけて述べる

仕事だけでなく応募企業やポジションと関連させることができれば、より面接官が評価する強みとなります。応募先企業やポジションが求める能力を理解し、強みを活かせるかを伝えると良いでしょう。

(マネジメント経験者を募集する企業に対し)私の強みはマネジメント経験です。現職では10人のチームメンバーが達成感を得られるようにタスクを分配し、コミュニケーションを重視したマネジメントを行っています。

自分の長所を並べただけのアピールをしない

強みを聞かれているにもかかわらず、ただ長所をアピールしてしまう求職者は多くいます。例えば「真面目」「忍耐力がある」「素直」な長所ですが、強みとはいえません。

面接官が、強みと指定している場合は、前職で吸収したスキルや経験を回答しましょう。

私の強みは言語化能力です。クライアントの要望を正しく把握し、共通言語に落とし込むために努力しました。抽象的な言葉を極力省き、意図を説明し、建設的な意見交換を促すなどして、成果物のブラッシュアップに貢献しました。

まずは結論(自分の強み)を述べる

面接で強みを答える際は、結論から述べましょう。強みがはっきりしないまま、話を進めると面接官は「結局強みは何?」と探りながら聞くことになるため、ストレスを感じさせてしまいます。「強み+具体的なエピソード+貢献できること」の順に回答すると伝わりやすいでしょう。

私の強みは、粘り強い行動力です。顧客に対し様々な提案を行い、成果を挙げてきました。

強みを裏付けるエピソードを話す

ただ強みをアピールしても、説得力が生まれません。強みを話す際は、強みを裏付けるエピソードも必ず添えましょう。

例えば提案力を強みに設定する場合は、実際に前職でどういった意図でどう提案したのか、強みがプログラミングスキルであればそのスキルが活かされた場面を説明するなどして、説得力を持たせましょう。

<提案力を強みにする場合:企画職>
私の強みは提案力です。オンライン広告の集客担当として新たな施策を展開する際には、まず仮説を立てて社内や関係部署や営業担当からフィードバックを得ます。施策実施後は広告代理店と振り返りを行い、提案内容を効率化しています。しかし、広告に限らずWebマーケティング全般を担当できるポジションで働きたいと考え、貴社を志望しています。強みである提案力を、貴社のマーケティング活動に活かしたいと考えています。

<技術的スキルを強みにする場合:エンジニア職>
私の強みはプログラミングスキルの吸収力です。C言語、Java、PHP、Rubyなど、1年で習得し、現在2年目で、毎週社内で勉強会を開き、プログラミングスキルを同僚に教えています。これまで社内システムの開発に携わってきましたが、今後は顧客に直接価値を提供できるサービスに関わりたいとの思いから、転職を決意いたしました。貴社の共同開発チームに即戦力として貢献したいと考えています。

強みの活かし方も伝える

企業は入社後に貢献してもらうために、求職者を採用します。そのため強みを通して、入社後に活躍している姿を想像させる必要があります。

例えばユーザーニーズを突き詰めてコンテンツを作成できる点を、強みに設定したとします。こういった場合は、入社後の広告運用でもニーズを深掘りして顧客に刺さるクリエイティブを作成することを伝えれば、入社後に活躍している姿も想像させやすいでしょう。

私の強みは提案力です。前職では、クライアントのニーズを的確に把握し、提案することを重要視していました。例えば、ホームページ案件ではSNSメディアの立ち上げを提案し、クライアントの業績向上に貢献しました。将来は社会的に大きな影響力を持つWebメディアの分野で自身の能力を活かしたいと考えており、貴社を志望しています。強みである提案力を生かして、貴社のWebメディアの拡大と成長に貢献したいと考えております。

面接で強みを答える場合の回答例文をケース別で紹介

「強み」は一般的に自己紹介のあとに聞かれることが多く、面接において最も重要なポイントになるでしょう。ここでは強みを考える際に基本となる、ポータブルスキルと専門的なスキルの回答例文を紹介します。

ポータブルスキルを強みとして回答する場合

ポータブルスキルを強みとする場合のポイントは、入社後にどのように活かせるかを伝えることです。これまでの経験や実績をふまえて、具体的なエピソードとして伝えると理解されやすいでしょう。さらに、将来のキャリアプランを加えることで、モチベーションの高さや向上心を強調できます。

私の強みは、徹底したヒアリング力です。

クライアントからの要望を受け取るだけでなく、ヒアリングにより潜在的なニーズを発見し提案に取り入れています。例えば、顧客管理システムのリニューアル案件では、営業部門だけでなく生産部門にもヒアリングを実施し、顧客管理と生産管理を連動させて効率化を図る提案を行いました。このようなアプローチにより、大型受注につなげた経験もあります。

しかし今後のキャリアを考えたとき、お客様の経営上の課題だけでなく、専門領域の商品を扱う会社で社会のニーズに応える営業を目指したいと思いました。貴社のサービスは、社会的課題も解決するものと感じています。

貴社では強みと業界知識を活用しながら、お客様の期待を上回る提案をし、売上向上に貢献できると考えております。

専門的なスキルを強みとして回答する場合

専門的なスキルを強みとする場合のポイントは、実績や経験期間などを数字で表すことです。知識やスキルは具体的な仕事内容と合わせて伝えると、実務経験の信頼度が高まります。また、向上心を感じさせる一言を添えることで、新しいスキルの探究心や将来性をアピールしましょう。

私の強みは、インフラで発生するトラブルに対して即座に対応できることです。

現職では、社内のサーバー・ネットワークの設計・構築・運用に3年間携わっています。Linuxを用いたOSやApache、Postfixを使ったサーバー構築も可能です。DBサーバーとメールサーバーが3台ずつあり、通常は運用・保守業務を担当しています。

しかし、設計・構築案件に携わることが難しいため、自身のキャリアアップのために転職を検討しています。

貴社は大規模案件に上流フェーズから携わる環境であり、優秀なエンジニアが在籍していると聞いております。そのような環境でキャリアを築きたいと考え、志望いたしました。

貴社ではこれまでの経験に加え、コミュニケーション能力と技術力を磨き、インフラの業務だけでなく業務効率の改善にも貢献したいと考えています。

まとめ

今までの仕事を通して習得した経験やスキル、もしくは入社後の仕事で成果を出す際に活かせるスキルを指す、自分の強み。質問に答える際はエピソードやその強みの活かし方も述べると、より面接官を納得させる回答になるでしょう。

なお、強みが見つからずに悩んでいる方は、自分の弱みを転換してみましょう。また、多くの人は苦手としていることでも、自分は苦ではないことを探すと強みが明らかになるかもしれません。

監修者・齊藤 穂奈美

齊藤 穂奈美

株式会社日本アクセスで原料の調達・営業を担当→株式会社ファミリーマートへ出向し中食部門の商品担当として従事→出産を機に会社を退職。WEBクリエイターとして独立し、経営者の集客・広報全般をサポート。 現在はIzulで両面コンサルタントと広報を担当。プライベートでは2人の子を育てる母。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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