転職回数が採用に与える影響とは?数え方のルールや採用を勝ち取るコツを伝授

2022年8月19日

2024年1月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職回数が採用結果に影響するという情報は多く見受けられます。採用担当者や業界によっては影響する場合もありますが、必ずしも影響するというわけではありません。この記事では、転職回数が採用に与える影響や数え方のルールなどについて詳しく解説します。

転職回数は採用結果に必ずしも影響しない

転職回数が多く、採用結果に影響しないか不安な方も少なくないのではないでしょうか。結論から言うと、転職回数は必ずしも採用結果には影響するとは限りません。その理由は、転職の回数よりも人物を重視する採用担当者が多いからです。
厚生労働省によると、転職の平均回数は20代では1回・30代では2回・40代以降は3回となっています。極端に転職回数が多い場合は面接時に指摘されることもありますが、転職理由が前向きなものであれば納得してもらえるケースがほとんどです。
採用においては応募者の実績やこれまでの経験が最も重視されるため、転職回数が結果に影響するケースは少ないといえます。

転職回数が多いと不利になるって本当?

転職回数が多いと採用結果に影響を与え、不利になると紹介するWebサイトなども多く存在しています。しかし、実際に転職回数の多さが不利になるケースはさほどありません。採用担当者によっては転職回数を気にする場合もありますが、最終的にはスキルや実績などで判断が行われることがほとんどです。また、スキルを磨くために同じ業界の企業に転職しているなど転職目的が前向きであれば、転職回数が多くても成長意欲のある人材だと捉えてもらえる可能性が高くなります。
そのため、「転職回数が多いから絶対的に不利になる」という考えは誤っているといえるでしょう。

転職回数の数え方で押さえておきたい3つのポイント

転職回数の定義を知っておけば、職歴を無駄にカウントする必要がなくなります。ここでは、転職回数を数える際に押さえておきたいポイントについて解説します。

派遣先が変わった回数は含めない

派遣社員として働く場合、派遣先が途中で変更になることがあります。しかし、それは転職回数としてカウントする必要はありません。派遣での就労は、派遣回数ではなく、派遣元企業を1社としてカウントするためです。派遣先企業を転職回数として数えないように注意しましょう。

アルバイトの転職回数は含めない

アルバイトも転職回数には含まれません。そのため、学生時代にアルバイトを転々とした経験があったり、転職活動中にアルバイトをしていても心配する必要はありません。
一方で、アルバイトは職歴として記載することが可能です。マネージャーとして勤務していた場合や受発注を担当していた場合など、転職先でも活かせる経験があれば職歴に記載することをおすすめします。

現在の転職活動は回数に含めない

転職回数は社員になった時点で1回としてカウントするため、現在の転職活動は回数に含めません。そのため、正社員・派遣社員として在籍した企業から1社を引くことで、簡単に転職回数を算出できます。また、新卒で入社した場合など、はじめて正社員として就職した企業も転職回数として数えないため注意しましょう。

転職回数が多くても採用を勝ち取るコツ

転職回数の多さが絶対的に不利な要素になるわけではないものの、事前の対策は必要です。ここでは、転職回数が多くても採用を勝ち取るコツを解説していきます。

転職回数を偽らない

転職回数の多さが不利になると恐れるあまり、転職回数を偽る方も少なくありません。しかし、履歴書などに虚偽を記載すると民法上の不法行為に該当する場合があります。入社後に発覚すると、最悪の場合、解雇などの大きな代償を払う事態にもなりかねません。転職回数は絶対に偽ることなく、正しい回数を伝えるようにしましょう。

転職理由を他責にしない

「福利厚生がしっかりしていなかった」や「サービス残業が多い」など、転職理由を他責にする方がいますが、あまりおすすめできません。
自分に本当に非がなくても、企業側からは「自分に問題があって転職したのでは?」と判断されてしまいます。印象が悪くなってしまうため、伝え方に工夫が必要です。

転職理由に一貫性をもたせる

転職理由には一貫性を持たせましょう。前述のとおり、スキルアップを目的とした転職など、理由に一貫性があれば転職回数の多さがプラスに作用する可能性もあります。さまざまな業界に転職している場合でも、これまでの仕事に共通点を見い出せば、一貫性を持たせることが可能です。
一方、キャリアに一貫性がないと判断されてしまうと「仕事が長続きしない」というイメージを持たれやすくなってしまいます。転職理由の一貫性を前向きなことで伝え、成長意欲をアピールすることが重要です。

失敗から得たことを伝える

転職回数が多い場合、自分の実績だけでなく、失敗から得たことを伝えることも効果的な手段です。転職の理由がネガティブな内容であったとしても、過去をしっかりと見つめ直して「なぜ失敗したのか」や「入社後に同じ事が起きたらどう対応するのか」などを整理して説明できるようにしておきましょう。ただし、チグハグな内容では面接官から悪いイメージを抱かれる可能性があります。「失敗から学んで成長できる人」という印象を与えられるよう、伝え方の工夫が必要です。

強い意欲をアピールする

履歴書や面接時に「この企業で働きたい」という強い意欲をアピールしましょう。ただし、「頑張ります」や「貢献します」という抽象的な言葉ではアピール力に欠けてしまいます。企業分析やリサーチを徹底して行い、この企業を志望する明確な理由を伝えられるように準備しておくことが大切です。また、今後の将来設計や入社後のイメージを交えながら意欲を伝えるのもよいでしょう。

人材が不足する業界を選ぶ

自分のスキルや経験に自信がない方は、人材が不足する業界を選ぶのもコツのひとつです。「帝国データバンク」が日本の24,072社を対象に実施した「人手不足に対する企業の動向調査」によると、正社員不足に陥っている企業は「約47%」にものぼります。
また、業界別に見ると、「情報サービス」をはじめ、「建設」や「メンテナンス・警備」などが深刻な人材不足に陥っています。事業を継続するためにとにかく人手を求めている企業も多く、未経験でも狙い目の業界です。その中でも、特に研修制度が充実している企業を探すことをおすすめします。

転職のプロに相談する

転職活動が上手くいかない原因が転職回数の多さにあると感じる場合は、転職エージェントやスカウトといった転職のプロに相談してみてください。これまでのスキルや経験などを分析したうえで、自分のような人材を求めている企業を紹介してくれるため、採用される確率が上がります。
面接対策や履歴書・職務経歴書の添削サービスも受けられるので、より効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

転職回数が多い場合の履歴書の書き方

転職回数が多い場合、履歴書の職歴欄に在籍した企業を記入する際は記入スペースが足りるかを事前に確認しておきましょう。
1社あたり2〜3行に留めるのが理想的ですが、それでも書ききれない場合は社名と簡単な職務内容の記入に留めておけば問題ありません。また、職歴欄の末尾に「詳細は職務経歴書に記載」と添え、職務経歴書へ促すこともひとつの方法です。

まとめ

一般的に「転職回数が多いと転職に不利」といわれていますが、実際は転職回数の多さは採用結果にさほど影響を与えません。転職理由の伝え方を工夫し、失敗を活かせる成長意欲のある人材だと印象づけることが大切です。自信がない場合は、人材不足の業界を選んだり、転職のプロに相談することも採用を勝ち取るために有効な手段です。転職回数が多いことでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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