Web面接(オンライン面接)のマナーとは?準備のポイントや注意点を解説

2023年1月26日

2024年6月10日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

近年は新型コロナウイルスの感染拡大により、転職活動にも大きな変化が訪れています。従来は会社に赴き対面で行うことが常識だった採用面接においても、オンライン上で実施するWeb面接を取り入れる企業が多くなりました。将来を左右する重要な面接が不慣れな形式に変わり、不安を覚える方もいるのではないでしょうか。今回は、Web面接のマナーや事前準備、注意点について解説します。

Web面接とは

Web面接とは、パソコンやスマートフォンを使い、インターネット環境を利用して行う面接を指します。新型コロナウイルスの流行により接触機会を減らすことを目的とし、対面での面接に代わる手段として広まりました。ネット環境とパソコンなどのデバイスがあれば場所を問わずに実施できるため、求職者にとって遠方でも交通費や移動時間が掛からない点がメリットといえるでしょう。
一方で、Web面接特有のデメリットも考えられます。面と向かって対話する場合と異なり、雰囲気や熱意が伝わりきらない側面があります。また、何らかの理由で接続が中断されることもあるため、想定される不安要素は前もって対策しておきましょう

Web面接の事前準備

Web面接で失敗しないための対策を具体的に紹介します。まずは事前準備について、5つのポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。

安定したインターネット環境

オンラインでやり取りをするWeb面接にはインターネット環境が欠かせません。インターネット回線には、固定回線やポケットWi-Fi、外出先でのフリーWi-Fiスポットなどさまざまな種類があります。回線が不安定な状態では映像や音声が途切れたり、切断されてしまったりとトラブルの原因になります。これでは企業に対して、事前準備ができない人という印象を与えてしまう恐れがありますので、安定したネットワーク環境を整えておきましょう。

対応したデバイス(パソコン・スマホ)を準備

お互いの姿を映像で見ながら会話を進めるWeb面接では、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスが必要です。パソコンと比べてスマートフォンやタブレットは画面が小さく、相手の姿や自分の映り方を確認しづらいという難点があります。パソコンを使用することで大きな画面でやり取りできるほか、映像や音声も安定しやすくなるためおすすめです。
また、デバイスによってはカメラやマイクの機能が備わっていない場合もあるので、事前に確認した上で必要に応じてWebカメラやイヤホンマイクを用意しましょう。ノートパソコンを使用する場合は、面接中にバッテリー切れを起こさないように、電源ケーブルの接続を徹底してください。

背景の映り込みに注意

Web面接の準備段階で見落としがちなのが、背景の映り込みです。余計な情報が多いと面接の受け答えや熱意も届きにくくなってしまうため、配慮する必要があります。自宅で面接を受ける場合は、部屋全体が映ったり、家族が映り込んでしまうことは好ましくありません。Web面接の予定をあらかじめ家族に伝えた上で、壁などを背にしてできるだけシンプルな背景を心掛けましょう。
ツールによってはバーチャル背景の設定も可能ですが、相手が不自然さや違和感を覚える可能性もあるため、使用しないことが無難です。やむを得ずバーチャル背景を使用する際は「白」か「無地」のデザインを選択しましょう。

服装や身だしなみにも気を遣う

自宅などで行えるWeb面接とはいえ、服装や身だしなみは対面の面接と同じように整えておくべきです。髪型やメイク、服装など、見た目の清潔感は面接官からの印象を大きく左右します。上半身しか映らないからといって部屋着を履いていると、通信回線やデバイスのトラブルなどで立ち上がった際に全身が映ってしまうかもしれません。企業に赴く場合と同様に、上下スーツを着用することが基本です。相手からどのように見えているか、事前準備の段階で確認しておきましょう。

不安な場合はカンペを用意

慣れないWeb面接が不安で上手く話せる自信がない場合は、想定される受け答えをカンペとして用意しておくこともひとつの手段です。カメラの画角外は面接官から見えないため、Web面接ならではの対策といえるかもしれません。ただし、あからさまにカンペを読んでいる様子は相手にも伝わってしまうものです。面接官が対面の面接と同じような環境であるべきと考えている場合、カンペの使用は望ましくないと判断される可能性もあります。カンペを使うことには懸念される点もあるため、そのリスクも把握しておくことが大切です。

Web面接で好印象を残すためのマナー

次に、面接本番でのポイントを紹介します。不慣れなWeb面接でも好印象を残すために、マナーや手順を覚えておきましょう。

入室(ログイン)

Web面接本番では、Web会議が行なわれる「ルーム」への入室が必要になります。表示される名前も設定できるので、操作に慣れていない場合は事前に準備しておくべきです。接続には多少の時間を要する場合もあるので、時間には余裕を持って入室しておきましょう。面接時間前から面接官が待機していることも考えられるので、面接時間の5分〜10分前には画面の前に待機しておくと安心です。

挨拶

対面での面接と同じく、第一声の挨拶は大切です。Web面接に慣れていないと、自分の姿が配信されていることに恥ずかしさを感じてしまうことも考えられます。しかし、面接官はあなただけでなく、複数の求職者を比べています。始めから元気でハキハキと挨拶をして「どんな人かもっと知りたいな」と関心を持ってもらうことが重要です。

目線

Web面接では、目線の位置にも気をつけなければいけません。質問への返答を考えるときなど、何度も目線を外してしまうと面接官からの印象が悪くなってしまいます。また、対面のつもりで画面上に映る面接官の目を見ても、相手からは下を向いて画面ばかり見つめているように映ります。目線を下げないためには、カメラを見ながら話す事を意識づけましょう。

表情・話し方

表情や話し方については、対面で行う面接以上に気をつけなければならないポイントです。Web面接では、画質がある程度制限されることもあり、細かな表情まで汲み取ることは困難です。また、通信環境の問題や会話が被ることにより言葉が聞き取りづらくなることも珍しくありません。普段よりも意識的に明るくにこやかな表情を作り、ゆっくり、はっきりと大きな声で話すようにしましょう。相づちを打つときのうなずきや身振り手振りなど、大きな動きを意識することもおすすめです。

退室(ログアウト)

Web面接が終了したら「ルーム」から退室する操作をします。ここでは勝手に退室せず、企業側が退室するまで待つか、面接官からの退室を促す指示に従うのがマナーです。退室する際は、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と、時間を割いてもらったことに対してお礼を伝えましょう。

お礼メールの送信

面接後にお礼メールを送るケースもありますが、それはWeb面接でも同様です。必ず送らなければならないものではありませんが、細やかな気遣いが合否に関わる場合もあります。面接に対応していただいたお礼や面接を通して感じた印象、企業の魅力などを、丁寧かつ簡潔にまとめて送信しましょう。

Web面接の注意点

ここまで、Web面接の準備内容とマナーをお伝えしました。最後に、Web面接ならではの注意点を紹介します。大事な場面での失敗を避けるためにも、しっかりと要点を把握しておくようにしましょう。

Web面接は自宅以外の場所で行わない

Web面接は、原則的にインターネット回線の安定した自宅で行うことが理想です。フリーWi-Fiのあるカフェなどを候補に挙げる方もいますが、どうしても自宅より雑音が多くなってしまいます。自分の耳で聞こえる感覚よりも、相手にとっては騒音が大きく聞こえるものです。また、周りのお客さんを気にしてしまい、良い姿勢やハキハキとした受け答えができなくなってしまっては本末転倒です。面接に集中するためにも、自宅の環境を整えてWeb面接に臨みましょう。

面接中にメモをとる場合は断りを入れる

面接中、面接官からの連絡事項を記録するために、メモをとるケースも想定されます。目の前にあるパソコンにテキストを入力すると手っ取り早いため、ついキーボードに手が伸びてしまうかもしれません。しかし、面接中にタイピングするとカメラに顔が映らなくなったり、タイピング音がうるさかったりと、悪い印象を与える可能性もあります。事前にメモ帳とペンを近くに用意しておき、「メモをとってもいいですか」と相手に伝えてからメモをとるようにしましょう。

トラブルに備えておく

オンラインで行うWeb面接は、デバイスやインターネット回線、Web会議ツールやイヤホンマイクなど、何らかのトラブルが発生しやすいのが実情です。トラブルは起きるものだと想定して、企業担当者の連絡先を控えておいたり、想定されるトラブルの対処方法を覚えておいたりと、事前の備えが非常に重要になります。スムーズに進まなくても、冷静かつ迅速にトラブルを回避できれば、かえって印象が良くなるかもしれません。

まとめ

今回紹介したように、Web面接は一時的な手段ではなく、もはや一般的な転職活動の一部になっています。Web面接をイレギュラーなものとして受け流さず、対面での面接と同じように対策する必要があるでしょう。特に、日常的にWeb会議などを実施したことがない方にとって、初めての本番が転職活動の面接だと大きな不安を覚えるのではないでしょうか。こちらの記事を元に事前の準備を徹底して、万全の状態で採用面接に臨みましょう。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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