マインドセットとは?種類や変え方、ビジネスシーンへの活かし方を紹介

2022年8月30日

2024年2月9日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

思考パターンや考え方など、これまでの経験がベースとなって構築されるものがマインドセットです。人材育成の場面で活用されることが多い中で、すでに持っているマインドセットを変えることが課題となっている方も多いでしょう。この記事では、マインドセットの概念や種類、変え方やビジネスシーンへの活かし方を解説します。

マインドセットとは

マインドセットとは自身の経験や教育など、これまでの人生で構築された固定観念や思考パターンのことです。個人としての価値観が含まれる要素でもあります。培ってきた経験で形成されるため、自分の意識や習慣によって変えられることも特徴です。

なぜマインドセットが重要なのか

近年では、人材育成や採用の材料としてマインドセットを重視する企業も増加傾向にあります。未来の予測が難しい時代だからこそ、従業員一人ひとりの発想を変えることが企業の成長や継続につながるためです。
マインドセットは個人だけでなく、周囲にも影響を与えることから重要視されています。前向きなマインドセットを持つ従業員がいれば、ネガティブなマインドセットの人材に好影響を与えます。
また、意思決定の連続であるビジネスシーンは、誤った判断をしないようポジティブなマインドセットを意識した行動が求められます。ビジネスで成功することで新たな価値を提供できるようになれば、自身のマインドセットを「受け身」から「発信する」ものへ変化させることも重要です。

マインドセットと成長のつながり

マインドセットの傾向によって、それぞれの成長速度は異なります。例えば受け身のマインドセットの場合、成長のきっかけがあっても失敗を恐れてなかなか行動に移れません。一方、成長意欲の強いマインドセットの場合、新しいことにチャレンジしたい気持ちが強いことから、成長のきっかけを掴みやすいでしょう。
また、ポジティブなマインドセットを意識することで、苦手な人とのコミュニケーションにも積極的になれます。分け隔てなく接することは、ビジネスチャンスを増やすきっかけになります。

マインドセットの種類

マインドセットには、大きく分けて2つの種類があります。

成長型マインドセット

自分自身の努力で自分を成長させるという考え方です。努力を積み重ねることで得た経験を、自らの成長につなげます。たとえ失敗しても、失敗を経験値として捉える考え方のため、ネガティブ思考に陥ることが少なくなります。

固定型マインドセット

能力や思考など、元々持っているものは変えられないという考え方です。努力や挑戦に対しての前向きさを感じにくい考え方のため、成長の機会は少ないかもしれません。周囲の変化を受けても影響のない考え方であることから、チーム全体のモチベーションを下げてしまう可能性もあるでしょう。

「成長型」と「固定型」はどちらか一方を持っているのではなく、両方を持っていることが多いようです。また主体となるものの違いで、次の2種類に分けることもできます。

個人のマインドセット

これまでの人生で得た経験や教育など、個人の人生がベースになって形成されるマインドセットです。もっとも基本的な形のマインドセットといえるでしょう。個人のマインドセットは、成長型・固定型の両方に変化する可能性があります。自分自身や周囲の人間に影響を与えることもあります。

企業のマインドセット

企業を形成するうえで必要な考え方のことです。経営理念やミッション・ビジョンなどが該当します。企業がこれまで経験してきたことで形成されるため、個人のマインドセットのような側面も持っているケースもあります。また、企業としての経験から生まれた社風なども、企業のマインドセットに該当します。

マインドセットを構成する要素

マインドセットはこれまでの人生を通じたものはもちろん、今後触れていくであろう経験で形成される部分も多いでしょう。常に変化が求められるマインドセットが、どのような要素で構成されるのか解説します。

経験

これまでの経験により形成されるマインドセットは、ポジティブ・ネガティブ両方の側面を持っています。過去の成功や失敗によって、自身が感じる得意・不得意が形成されるでしょう。成功した経験だけでなく、失敗を活かした成長をいかに意識できるかが、マインドセットを変えるきっかけになります。

価値観・信念

これまでの人生経験やその過程で感じた思い込み、先入観などが該当します。人格形成の時期に受けてきた教育も大きく影響していることでしょう。マインドセットの芯になる部分ともいえるため、成長のきっかけを探す時に見つめ直すべき観点です。自身のマインドセットを見つめ直す場合は、価値観と信念がどう培われたか振り返ってみてください。

過去の教育

成長期に受けた教育も、マインドセットを構成する重要な要素です。長い学生生活を通じて得た経験は、ビジネスシーンで自分が「何」を「どう」学ぶかを考える基盤になるでしょう。また、学生時代にかかわった人間がマインドセットに影響を与えることもあります。周囲の人間が受けた教育を参考にしたり、周囲への憧れがきっかけで、マインドセットが変化することもあるでしょう。

先入観

経験・価値観・過去の教育など、マインドセットを構成する要素から形成されるものを「先入観」と括ることもできます。先入観による思い込みがマインドセットを構築することもあるため、非常に関係性の深い要素です。
強すぎる先入観や思い込みは、周囲の意見を取り込む時の障害になる可能性があります。そのため、ビジネスシーンを中心とした成長のきっかけを掴めるかは、いかに先入観に左右されずに物事を捉えることができるかが重要です。

マインドセットが影響を及ぼす場面

ここでは、マインドセットが影響するさまざまな場面について紹介します。

目標設定

どのような人材になりたいか、どのような過程で成長すべきかを考える場合は、マインドセットが鍵になります。既存のマインドセットを成長型に変化させることを目標にすれば、自然にポジティブな考えを吸収できるでしょう。

採用

面接などの場面で、どのようなマインドセットを持っているか確認することで、自社にマッチした人材を採用できます。過去の経験や経歴などから推測できるマインドセットの特性から、自社にとって有益な人材かどうかの判断材料にもなります。

人材育成

従業員それぞれが持つマインドセットを把握することで、育成の方法や進め方を柔軟に変化させることができます。また「自社はこうあるべきだ」というマインドセットを形成する育成プログラムも設計できるでしょう。

コーチング

コーチングによって、既存のマインドセットを新たなものに変化させることが可能です。固定型マインドセットの傾向が強い人材に対し、成長型に変化させるコーチングを行うことで新たなマインドセットを形成できます。

マインドセットを変える方法

マインドセットの変え方は、個人と企業それぞれに捉え方が異なります。
個人のマインドセットはこれまで培ってきた人生経験がベースのため、簡単には変えられません。自分自身が持つマインドセットを見つめ直し、変えるべき考えや行動を自覚する必要があります。企業が社員のマインドセットを変えていくには、コーチングなどを通じて企業目線で変えていくことが得策です。
企業のマインドセットを変える場合も、既存のルールや価値観などを見つめ直す必要があります。企業内にどのようなルール・価値観が存在しているか把握したうえで、何をどう変えるべきかを模索しましょう。

まとめ

マインドセットを見直して変えていくことは個人だけでなく、企業が成長するきっかけになります。これまでの経験や実績が積み重なることで形成されるため、すぐに変えることは困難です。既存のマインドセットが原因で壁に当たっている方は、まずは自分の歩んできた人生を振り返ってください。変えられるものは何かを分析し、周囲の人間が持っているマインドセットも参考にしてみましょう。
「自分を形成しているものだから」と決めつけず、変化を前向きに捉えることが大切です。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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