チームビルディングの重要性とは?実施する目的やメリットについて解説

2022年8月31日

2024年2月9日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

企業の目標を達成できるチームを作り上げるための取り組みがチームビルディングです。チームビルディングの重要性は理解していても、メンバーが実力を活かせていない現状に悩んでいる企業もあるでしょう。今回は、チームビルディングの重要性や目的、実施のポイントやプロセスについて紹介します。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、メンバーが十分に能力を発揮できるチームづくりのことです。個人が持つスキルや資質を発揮したうえで、目標達成の段階に到達できるチームを目指す取り組みを指します。また、チームそのものを作り出す工程や、既存のチームにおける課題を解決していくことも、チームビルディングに該当します。

チームビルディングはなぜ重要?

チームビルディングが重要視される背景には、個人でできる範囲の限界があるでしょう。昨今のビジネスシーンは多様化が進み、マルチタスクが求められる傾向にあります。しかし、個人がすべての課題に対応することは困難です。チーム単位で課題を解決し、個人だけでは生み出せない成果や価値を創造するために、チームビルディングが求められています。

チームワークとの違い

チームワークはメンバー同士が協力しあう意識を指します。一方、チームビルディングはチームワークを前提にメンバーそれぞれが主体性を持つ前提で実施されます。メンバーのスキルを活かすためには、まずチームワークができていないことには始まりません。チームワークを意識したうえでチームビルディングが、重要であることを覚えておきましょう。

チームビルディングを行う目的

ここでは、チームビルディングを実施する5つの目的について解説します。

人的配置の最適化

チームビルディングは、チーム内での適材適所を明確にするために必要です。チームで打ち立てた目標を迅速かつ確実に達成するためには、各工程に適した人材配置が重要視されます。生産性のあるプロセス構築のためにも、メンバーのスキルを把握したうえでチームビルディングを実施することが求められるでしょう。

チームメンバーの関係性を強化

チーム内でのコミュニケーション活性化につながるため、メンバーの関係性や業務の進行にも好影響を与えます。お互いのスキルを把握することにもつながるため、目標達成に向けた適切な担当業務の割り振りも可能です。

個々のパフォーマンス向上を図る

チームビルディングによりチーム全体のパフォーマンスを向上させることで、個人の能力も向上します。また、スキルの向上だけでなく、個人のモチベーションアップにもつながるでしょう。自分が任された業務でチームを成功に導きたいという意欲も身につきます。

チームの目標を浸透させる

チームがどこへ向かっていくべきか、それぞれが把握するために取り入れられるものがチームビルディングです。メンバー全員が同じ方向に進むことで、より確実かつ高品質な結果につながるでしょう。

マインドセットを形成

目標達成のために必要なマインドセットの形成も、チームビルディングの目的です。成長意欲を持ちづらい性質の人材でも、チームというフィルターを通すことで目標達成への意識が高まるでしょう。

チームビルディングを実施するときのポイント

チームビルディングの実施では、主に3つのポイントを意識しておく必要があります。

意見の対立に向き合う

チームで活動するうえでは、メンバーごとに異なる意見をどうまとめていくかが重要です。意見をまとめるリーダーポジションを設定するか、意見をぶつけ合いながら練磨していく時間を定期的に取りましょう。対立を放置してしまうといずれ大きな溝になり、関係性の修復が困難になるかもしれません。

役割を明確化する

メンバーの役割が明確になっていないチームは、目標達成までの道のりが遠くなります。適材適所を配慮した配置を行い、各々が持つ能力を十分に発揮できる役割分担を実施しましょう。

経験・スキル・価値観を共有する

メンバーが経験してきたことや、それぞれのスキル・価値観は、チームの成長や変革のきっかけになります。プロジェクトの進行に行き詰まった時や、他社にない観点を入れ込みたい時に役立つかもしれません。チームの方向性をすり合わせる意味でも、お互いのことを事前に把握しておきましょう。

チームビルディングのプロセス

ここでは、チームビルディングを発展させるうえで知っておくべき5段階のプロセスを解説します。

形成期

形成された初期の段階で、メンバー同士の関係性はまだ構築できていません。目標意識を醸成し、目標を達成するにはどうすればよいかを話し合い、個々のスキルや経験についてもすり合わせをします。

混乱期

目標が明確化されることで、意見の対立などが見える時期です。衝突を恐れずに議論を繰り返し、チームそのものをブラッシュアップしていきます。

統一期

メンバー同士が互いを理解することで、チーム全体が安定を見せる時期です。それぞれの長所を徐々に活かせるようになります。

機能期

個々の能力をチームメンバーとして発揮することで、チーム全体のクオリティが向上してきます。さらなる成果を上げるために、適材適所を見直すことも重要な時期です。

散会期

プロジェクトが終了する時期です。チームの解散後、チームビルディングによってどのような効果があったかを検証します。

チームビルディングを実施するメリット

チームビルディングには、以下のような5つのメリットがあります。

生産性が向上する

チームビルディングには個人の能力を向上させる効果があるため、企業全体の生産性も上がっていきます。個々で取り組んできた業務をチームで実施することにより、生産性の向上につながる課題が見えることもあるでしょう。

モチベーションアップにつながる

適材適所に人材を配置することで、メンバーそれぞれが自覚を持って業務を遂行できます。自分ならできる、自分にしかできないと自覚を持つことで、モチベーションアップが望めるでしょう。モチベーションアップは新たなアイデアを生み出すきっかけにもなるため、重要な観点です。

コミュニケーションが活性化する

チームビルディングにより、これまで交わる機会の少なかったメンバーとかかわることができます。社内での時間を有効活用して積極的にディスカッションすることで、メンバー同士のコミュニケーションの質が向上するでしょう。

課題解決に対する意識が芽生える

個人や企業ではなくチームとしての課題と認識することで、解決への意欲が高まります。責任感を自覚する機会にもなるため、チームが解散しても価値ある人材として企業に貢献し続けられるでしょう。

外的要因による影響を受けづらくなる

チームビルディングが成功すれば、市場や社会の変化に対する企業の「ブレ」を防止できるでしょう。目的意識の共有や円滑なコミュニケーションが実現できていれば、外的要因による変化にも柔軟に対応することができます。

チームビルディング研修におすすめの方法

昨今のチームビルディングはコロナ禍の影響で、オンラインで実施できる研修を中心とした取り組みが進んでいます。オンライン上でコミュニケーションを取れるバーチャルオフィスや、オンラインワークショップがその一例です。仕事から離れたイベントを社内で実施することも、チームビルディングの研修として注目されています。社内イベントはオンライン・オフライン問わず実施できる点がメリットです。
また、あえてチームビルディングの研修として場を設けず、ミーティングの時間を使ってコミュニケーションを取る企業もあります。企業ごとに適したチームビルディング研修を実施しましょう。

まとめ

チームビルディングは、個人では実現できないスキルアップや、企業全体の目標達成をより確実なものにするため実施されます。目標を達成できるチームを作るためには、チームビルディングの目的を事前に把握し、すり合わせることが大切です。チームビルディングのプロセスや実施するうえでのポイントも押さえ、企業にとって価値のある人材・成果を生み出しましょう。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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