キャリアデザインとは?意味や注目される理由、設計ポイントを解説

2023年1月5日

2024年4月12日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職活動を始める際は、あらかじめ理想の将来像を設計しておくことが大切です。近年は仕事への向き合い方も多様化しており、キャリアデザインを重視する企業も増えています。今回は、キャリアデザインが注目を集める理由やメリット・注意点について解説します。

キャリアデザインとは

キャリアデザインとは、仕事を通じて将来どのような姿でありたいか、どのようなことを実現したいかなどを定め、具体的な行動に落とし込むための将来設計を指します。業種や役職、年収など仕事上の立場だけでなく、ワークライフバランスや価値観など人生全体での視点も含めて自己実現や満足感につなげることが大切です。

キャリアデザインが注目を集める理由

なぜキャリアデザインという考え方が注目を集めているのでしょうか。社会・企業・個人という3つの視点からその背景を考えてみましょう。

社会としての背景

社会においては、急激なグローバル化や少子高齢化、バブル崩壊などさまざまな要因により大きな変化が続いてきました。このことにより、将来に不安を感じる人が増え、自らのキャリアを主体的に考えなければならない環境となったのです。

企業としての背景

企業においては、従来の年功序列・終身雇用といった仕組みが無くなりつつあります。結果、従業員それぞれが重要な戦力として成果を求められる傾向になったといえるでしょう。中途採用も増加して人材の流動性は高まり、将来への明確なビジョンを持った上でキャリアデザインを考える重要性が増しています。

個人としての背景

仕事のためには自己犠牲もいとわないといった時代から、プライベートの充実やワークライフバランスを重視するといった考え方へとシフトしている傾向にあります。働き方が多様化した現代だからこそ、自分に合ったキャリアデザインを実施することによって理想的な暮らしが実現します。

キャリアデザインを実施するメリット

キャリアデザインを実施することで、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。

働くモチベーションが向上する

同じ業務に取り組む際に、目標もなく目の前の作業をこなすのと、明確なゴールを設定したうえで作業するのとでは、仕事への姿勢が大きく異なります。自分がこなしている業務が理想とする将来像へと繋がっていることを実感するとモチベーションが高まり、より良い成果も期待できるでしょう。

市場価値を高めることができる

キャリアデザインを正しく実施することは、転職活動においても有利に働きます。明確な将来設計を作り込んだ上で、転職を検討する場合、「次の転職先を想定して、こんな経験も積みたい」と具体化して考えることができます。結果として、企業にとって市場価値の高い人材となり、目標の実現が近づくといえるでしょう。

将来的なキャリアへの不安軽減

受け身のままでは「この先自分はどうなるんだろう」という不安に駆られるでしょう。しっかりと自らのキャリアを設計しておくことで今やるべきことが明確になり、ポジティブな思考へと変えることが可能です。

キャリアデザインを行う際の注意点

実際にキャリアデザインを行うにあたって、どのような点に注意すべきでしょうか。意味のあるキャリアデザインを実現するためにも、取り組む姿勢について把握しておきましょう。

幅広い選択肢を模索する

キャリアデザインを設計する際、はじめに注意すべき点は、幅広い選択肢の中から自分が目標とすべき方向性を決めることです。ある程度自分が理想とする将来像が定まっている場合は「自分は将来こうしたい」「そのためにはこの道しかない」と盲目的になってしまいがちです。しかし、目標を実現するための手段をじっくりと検討することこそ、より良いキャリアデザインを作るための近道です。考えられる限りの幅広い選択肢に目を向けることで、これまで気づかなかった発見があるかもしれません。

適切な転職先を見極める

転職活動に関連してキャリアデザインを作成する場合は、さまざまな視点において適切な転職先を見極めることが大切です。例えば現在の職場の給料に不満がある場合、ついつい給与待遇だけを見て転職を急いでしまうかもしれません。しかし、その転職先企業の社風や業務は、あなたのキャリアデザインに沿っているものでしょうか。目先の悩みだけでなく、あらゆる項目を吟味した上で転職先を判断する姿勢が大切です。

昇進・昇給に固執しない

役職や年収も、もちろん大きな判断材料のひとつではあります。しかし、キャリアデザインは働き方やワークライフバランスなど、より幅広い角度から将来について見据える必要があります。もらえる給与のみに目を向けるのではなく、「夢の実現に近づいているか」「仕事のやりがいや満足度は高まりそうか」などの項目もキャリアデザインの視点に組み入れましょう。

キャリアデザイン設計のポイント

最後に、キャリアデザインを設計するための具体的な手順を解説します。

現状を分析する

自身の市場価値を正しく把握するためにも、客観的な視点で現状について考えることが大切です。もし難しい場合は、家族や友人などに意見を求めてみるのも良いでしょう。

理想的な将来像を書き出す

転職や結婚、マイホームなど、仕事やプライベートに関わらず考えていることを書き記してみましょう。3年後・5年後などと実現したい時期も記載すると、より具体的に設計できます。

具体的なキャリアプランを設定する

続いては、将来像を実現するために仕事上で必要となるキャリアプランを設定していきます。「プライベートの時間も大切にしたいから転職する」「◯歳までに転職したいから、資格の取得を目指す」といったように、目的とそのための手段を意識しながら組み立てましょう。

やるべきことを段階的に決める

やるべきことをすべて書き出したら、緊急性や重要性を元に優先順位をつけると考えやすくなります。その内容には具体的な数値目標を設けることで、もし達成できなかった場合でもどのくらい足りなかったのかを把握できるため、すぐに改善へとつなげることができます。

まとめ

今回は、キャリアデザインの意味やポイントについて解説しました。言われた通りの仕事をこなすだけの人生と、考え抜いたキャリアデザインを実現していくための人生では仕事への向き合い方が大きく変わることでしょう。転職活動を成功させるためにも、今一度自分の将来像について向き合ってみてはいかがでしょうか。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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