職務を大切にする意味とは?類義語との相違点や分類について解説

2024年2月24日

2024年2月22日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

社会人になると社内やビジネス書、インターネットなどで度々見聞きする「職務」という言葉があります。昨今、あらゆるビジネスシーンにおいて職務の重要性が問われています。この記事では、職務やその他の類義語との比較など、職務に関して押さえておくべきことをまとめました。職務を大切にすることで得られるメリットについても触れながら紹介します。

職務とは

職務とは、個人が担当している仕事や役目を意味します。つまり「仕事上における役割」です。各自が会社から与えられた仕事をこなすうえで、果たすべき「務め」と理解してください。

営業部を例にあげると「相手のニーズを理解した上で、需要に合った提案を行う」「より良い営業活動で自社に活力をもたらし、貢献する」といった概念的な務めが「職務」に当たります。

職務と混在しやすい類義語との違い

「職務」という言葉には、業務や職能といった似た言葉が複数存在します。ここからは職務と他の言葉とのニュアンスの違いや具体例を挙げながら詳しく紹介します。この機会に職務の言葉の意味やその位置付けまで正しく把握しましょう。

職種

職種とは、個人が勤務先で従事している仕事の種類を指す言葉です。例えば営業、事務、企画は職種にあたります。職種は業務内容ごとに分類されており、例えば事務職は一般事務、会計事務、営業事務などさらに細分化されます。

業務

業務とは辞書においては「職業や事業などに関し、日常的に継続して行われる仕事」「家事や育児などの家庭生活上の行為を除いた、社会生活上反復・継続して行われるさまざまな活動」となっています。

もっと噛み砕いた言い方をすれば、業務とは「給与に直結するような仕事」を指す言葉です。例えば営業部であれば「提案・プレゼン」「見積り・受発注作業」「アプローチ先顧客候補の選定」といった、実働内容に関わるのが「業務」です。

職能

一般的に職能とは「職務遂行能力」を短縮したものと考えられており、仕事をやり遂げるために必要なさまざまな能力を意味します。基本的なものでは、社会人に必須なビジネスマナーやコミュニケーション力なども職能に当てはまるでしょう。しかし近年、社会や組織の中でその職業が受け持つ役割という意味で職能が使われることが多くなっています。例を出すなら経理や総務、技術に企画などの、業務が独立している部門を指します。

職責

職責とは仕事で生じる責任のことで、一般企業の社長など責任の大きい人がよく使う言葉です。「職責を全うする」「職責を果たす」といった使われ方で、自分が任された仕事を最後までやり遂げる、責任を持ち続けるといった意味合いになります。

「職責」は役職者のみに該当する言葉ではありません。職務分掌によって、責任を持って与えられた業務を遂行する義務があるという点では、「職責」は役職がない一般社員にもあります。

任務

「任務」とは「組織やそのメンバーとして与えられた仕事を分担して、果たさなくてはならない務め」のことを意味しています。言いかえると「任務」は、「責任を持って果たすべき務め」です。加えて任務は、期間限定でさらに成果を求められる仕事を表す際に、使用されることが多い言葉となります。

重要度は「職務」よりも「任務」の方が上であり、「任務」の方がより「失敗が許されない」という言葉の位置付けとなっています。

職務を大切にすることで得られるもの

職務に取り組まないからといって、すぐに業績が落ちたり給料をカットされるわけではありません。しかし、自分の職務を意識することで「活力ある職場づくり」や「お客様に喜ばれるサービスの提供をしている」などポジティブな印象を周囲に与えることが可能です。結果として評価が高まり、キャリアが広がるきっかけにもなり得るでしょう。

評価・信頼

職務を全うすることによって、周囲からの評価や信頼が高まります。例えば仕事をしていると、時には失敗をしてしまうこともあるでしょう。しかしその後の職務に対する取り組み方によっては、周囲からの信頼や評価が高まり、昇給や昇進、重要な仕事を任せてもらえるといった変化につながっていくでしょう。

支援

職務を大切にすることで、従業員自身が会社に必要とされる人材になりやすいでしょう。周囲から高い信頼や評価を得ることができれば、自分が困ったときに周囲から積極的な支援を受けられる場合があります。

新たな仕事のきっかけ

職務を全うしていると、新しいチャンスに恵まれることもあります。周囲からの信頼や評価が高まれば、「仕事に真摯に取り組む」「責任感が強い」と評価され新たなポジションに就けるなど、キャリアを広げるきっかけにもなります。

まとめ

職務は仕事上における役割として位置付けられており、他の類義語と違い概念的な意味合いが込められていることを解説しました。職務ごとの取り組み状況が見えにくいことから、自身の職務における重要性を把握しきれていない方も多いでしょう。しかし、職務を全うすることで周囲から信頼や支援を集められ、キャリアを広げる大きなきっかけとなる可能性があります。個人としての付加価値を高める意味でも職務について理解し、自身の仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。

監修者・押目 隆之介

押目 隆之介

日本郵船グループにて3年間国際物流業務に従事。
リクルートに転職し、約5年間住宅・不動産領域のメディア営業およびマネジメントを経験後、前職のAbemaTV(サイバーエージェントより出向)にてコンテンツ戦略プロデューサーとして約4年間勤務しておりました。

現在は、自身の事業の経営も行いながら、リクルート時代の同僚であった中田の立ち上げたIzulにて、20~30代の方々を中心としたキャリア支援のお手伝いもさせていただいております。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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