ストレスの多い職場で働いていると、「仕事をやめたい」と感じてしまうことがあります。しかし、本当に退職してもいいのかわからず、迷っている方も少なくないのではないでしょうか。この記事では、仕事をやめたいと感じたときの対処法や退職するかどうかの判断基準、円満退社のポイントについて解説します。仕事をやめたいと感じている人はぜひ参考にしてください。
仕事を辞めたいと思う理由で多いものは?
仕事を辞めたいと思う理由は人によってさまざまです。ここでは、特に多い7つの理由をご紹介します。
給与・福利厚生が悪い
給与や福利厚生などの待遇が悪いことを理由に仕事を辞めたいと思っている人も多いのではないでしょうか。給与と仕事量が見合っていない場合や極端に休日が少ない場合、職場に対して不満を抱きやすいです。また、将来への不安を感じたことで、もっと待遇のいい企業への転職を希望する人も少なくありません。
職場の人間関係が悪い
仕事内容や待遇に不満はなくても、職場の人間関係を理由に仕事を辞めたいと思っている方も少なくありません。上司や同僚との関係がうまくいっていなかったり、パワハラや嫌がらせなどを受けていたりすると、会社に行くことが精神的に負担になってしまいます。
労働時間が長い
労働時間が長いことも、仕事を辞めたくなる原因のひとつです。残業や休日出勤が多いと自分の時間を持つことができず、ストレスを感じやすくなります。また、長時間勤務によって体調を崩してしまったことで、退職を決意するケースも多く存在しています。
仕事量が多い
仕事量の過多により退職を検討することもよくある理由のひとつです。仕事量が多いことに伴い、残業や休日出勤も増え、プライベートな時間が減ってしまいます。その結果、心身ともに負担を感じてしまい、今後も同じ仕事を続けることが難しいと判断する場合も多いでしょう。
仕事内容にやりがいを感じない
自分の仕事内容にやりがいを感じられない場合、仕事を辞めたくなることがあります。仕事量が極端に少なすぎたり、単調な作業の繰り返しだったりすると、仕事への価値が見い出せずにやる気がなくなってしまいます。もっと自分の成長につながるような環境を求めて、別の仕事への転職を検討する方も少なくありません。
職場の雰囲気や社風が合わない
職場の雰囲気や社風が自分と合わず、長く仕事を続けることが難しいと考える方もいるでしょう。たとえば、積極的に新しいことに挑戦したい方が保守的な社風の職場に勤めていると、思うように仕事が進められず居心地が悪く感じてしまいます。他にも、体育会系の職場や実力主義の職場が合わないと感じる方もいるでしょう。自分に合わない環境にいると、もっと過ごしやすい職場に転職したくなってしまいます。
会社の将来性がなくて不安
勤めている会社や業界に将来性がないことに不安を感じ、転職を検討するケースも多く存在しています。今後業績が悪化することによって給与が下がるリスクを回避するために、早めに将来性のある安定した会社に移りたいと考える方は少なくありません。
仕事をやめたいと思った人が最初にやるべきこと
ここでは、仕事をやめたいと思った人が最初にやるべきことをご紹介します。3つのステップに沿って解説しているため、退職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
【STEP1】仕事を辞めたい理由を書き出す
まずは、仕事を辞めたい理由を紙やスマホのメモ帳などに書き出してみましょう。頭の中で考えるだけでなく、目に見える形で書き出してみることで、自分の思考を整理できます。また、自分がどこに不満を感じているのかを客観的に判断することが可能です。
【STEP2】辞めた場合のメリット・デメリットを考える
次に、今の仕事を辞めた場合のメリットとデメリットをできるだけ多く考えてみましょう。仕事を辞めたい理由と同じように、紙などに書き出すことがおすすめです。あとで読み返したときにわかりやすくなります。
【STEP3】両者を比較して最終結論を出す
仕事を辞めたい理由と辞めた場合のメリットとデメリットを比較することで、退職するかどうかの最終結論を導きやすくなります。仕事を辞めた方がメリットが大きいと感じた場合、思い切って退職してしまうのもひとつの方法です。
仕事をやめる判断基準として有効なもの
メリットやデメリットを比べてみても、仕事をやめるべきかまだ判断しきれないという方も少なくないのではないでしょうか。ここでは仕事をやめる判断基準として有効なものをご紹介しますので、ぜひ自分に当てはめて考えてみてください。
ストレスで身体・精神に異常をきたしている
仕事のストレスや疲れなどが原因で、自分の身体や精神に異常をきたしている場合にはすぐにでも退職してください。病院に行くことはもちろん大切ですが、体調不良の原因になっている環境から離れることが最も重要です。自分で判断することが難しい場合は、家族や病院などに相談してみましょう。
職場の人間関係に修復不可能な溝がある
職場の人間関係などに修復不可能な溝がある場合、同じ環境で働き続けていると精神的なストレスが蓄積されてしまいます。他部署への異動も改善策になりますが、それが難しいときは仕事を辞めてしまうのもひとつの方法です。特に、いじめにあっていたり、パワハラやセクハラなどを受けていたりする場合は、自分の身を守るためにも職場を変えましょう。
仕事が激務すぎるうえ改善の見込みがない
仕事が激務すぎてサービス残業や休日出勤が多い場合には、仕事を辞めることも視野に入れましょう。特に今後も改善の見込みがない場合、同じ仕事量を続けていると、いずれ体調を崩してしまう可能性もあります。生活に支障が出る前に、別の会社へ転職することをおすすめします。
おすすめしない仕事の辞め方とは|円満退社のポイント
仕事を辞める判断基準に当てはまっていても、できるだけ避けた方がよい仕事の辞め方があります。ここでは、退職時の注意点や円満退社のポイントをご紹介します。
退職手順を踏まず逃げるように辞める
しっかりとした退職手順を踏まず、逃げるように会社を辞めるのは控えましょう。後任への引き継ぎや社会保険等の手続きなど、退職までにはさまざまな準備が必要です。退職手順を踏まずにいきなり辞めてしまうと、会社に迷惑をかけてしまいます。もしも心身の不調などの理由によって自分で退職届を出すのが難しい場合、退職代行サービスを利用するのもひとつの手段です。
次の転職先を決めずに辞める
次の転職先を決めずに会社を辞めてしまうのはあまりおすすめできません。特に近年はコロナ禍の影響で、就職先が見つけづらい状況です。そのため思ったように仕事が見つからず、ニートやフリーターになってしまうリスクがあります。また、転職活動をするときに、キャリアの空白期間が長いと印象が悪くなることがあります。退職準備と並行して次の転職先を探すとよいでしょう。
離職期間が空く寿退職はキャリアに傷が付く恐れあり
寿退職はおめでたいことですが、今後のキャリアに傷が付く恐れがあるため注意が必要です。退社した時点でキャリアが途絶えてブランクができてしまうため、将来再就職を検討した際に不利になってしまう可能性があります。寿退職は慎重に検討することがおすすめです。
まとめ
この記事では、仕事を辞めたいと思う主な理由や、辞めるかどうかの判断基準、仕事を辞める際の注意点などについてご紹介しました。体調に影響が出ていたり、人間関係で精神的なストレスを抱えていたりする方は早めに仕事を辞めることをおすすめします。また、退職する際は、今後の生活費やキャリアを考えておくことが大切です。転職を検討している方はぜひ参考にしてください。