35歳でも転職できる?35歳の壁や転職成功のポイントについて解説

2024年5月20日

2024年5月7日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

35歳以上で転職を検討している人のなかには、転職を成功させられるか不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実際に35歳からの転職は20代とは異なる部分も多く、難易度も高いとされています。しかし、ポイントを意識して活動することで満足のいく転職を実現することが可能です。この記事では、35歳以上で転職する場合のポイントやおすすめの職種などについて解説しています。転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

転職における30歳・35歳の壁とは?

転職市場においては「30歳の壁」と呼ばれる概念が存在しており、一般的に30歳以上の転職は20代と比べて厳しいとされてきました。また、30歳より年齢の高い35歳を対象に「35歳の壁」「35歳転職限界説」が囁かれることがあります。しかし、この概念はあくまでも同じ会社で定年まで勤め上げるのが当たり前で、年功序列の人事評価が導入されていた時代に生まれた考え方です。現在は少子高齢化の影響もあって多くの業界で人手不足が続いており、30代以上・35歳以上を対象にした求人も多く存在しています。そのため、30歳の壁・35歳の壁は転職活動においてあまり意識しなくてもよいといえるでしょう。

男女別・35歳から転職を検討する理由

ここでは、35歳から転職を検討する理由を男女別に紹介します。転職活動において、転職理由を整理して言語化する際の参考としてください。

参考:令和4年 雇用動向調査結果の概要|厚生労働省

男性

厚生労働省による「令和4年雇用動向調査結果の概況」では、35〜39歳男性が転職を検討する理由として以下の内容が多いとしています。

  • 会社の将来が不安だった(15.4%)
  • 職場の人間関係が好ましくなかった(9.7%)
  • 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(8.9%)

35歳から定年まで働くことを考えたときに、「今の職場では目指すキャリアを実現できない」「これ以上年収が上がらないだろう」と判断して転職を決意する人が多い傾向にあります。

女性

厚生労働省による「令和4年雇用動向調査結果の概況」では、35〜39歳女性が転職を検討する理由として以下の内容が多いとしています。

  • 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(13.4%)
  • 職場の人間関係が好ましくなかった(11.6%)
  • 給料等収入が少なかった(7.7%)

女性は30代で結婚・出産といったライフステージの変化を迎えることが多く、働きやすい環境であるかどうかが重要なポイントとなります。ワークライフバランスを考えた際に「今の職場では家庭と仕事の両立を実現できない」と判断して転職を決意する人が多くなるようです。

35歳からの転職が難しくなる理由

35歳からの転職が難しいとされる背景には、主に3つの理由が挙げられます。ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。

高いスキルやマネジメント力が求められる

多くの企業では、35歳以上の人材に対して即戦力を求める傾向にあります。そのため、ただキャリアを積んできたかどうかだけでなく、自社に不足しているスキルや高い知識を有しているかに注目されやすくなります。さらに年齢を重ねるごとにマネジメントも任せられるかも重視しているため、20代と比べて転職の難易度が上がるといえるでしょう。

企業にとってマネジメントしづらい

35歳以上の求職者は、社会人経験が長く、自分の仕事のやり方を持っている人が多い傾向にあります。そのため、企業によっては「マネジメントしづらいのではないか」「プライドが高いのではないか」とネガティブな印象を持つケースも多く見られます。とくに前職でポジションが高かった人に対しては、転職先で同じポジションを用意できないと敬遠されやすいといえるでしょう。

採用にコストがかかる

35歳以上は若い世代と比べて人件費が高くなりやすく、企業にとって採用コストがかかるのも転職の難易度が上がる理由の1つです。35歳以上になると20代より給与を高くもらっているケースが一般的で、国税庁の「民間給与実態統計調査」でも約80万円の差があるとされています。求職者は前職と同等以上の給与を求めますが、企業にとってはコストがかかるうえに給与に見合った働きができるか判断する必要があるため、難易度が上がるといえるでしょう。

35歳からの転職を成功させるポイント

ここでは、35歳からの転職を成功させるポイントを5つ紹介します。転職を検討している方はぜひチェックしてみてください。

キャリアプランを明確にしておく

35歳以上の転職では、入社した企業で定年まで勤めるケースが一般的です。そのため、転職先で理想のキャリアを実現できるよう、キャリアプランをあらかじめ決めておく必要があります。また、キャリアプランが定まると目指すべき方向性も明確になるので、転職活動で迷いづらくなる点もメリットです。

転職における条件を明確にしておく

転職活動を始める前に、転職先の企業で絶対譲れない条件と妥協点を明確にしておくとよいでしょう。転職では年収・仕事内容・勤務地・福利厚生などさまざまな観点から企業を選ぶことになりますが、あまりこだわりすぎると応募できる求人を見つけられない可能性があります。条件を洗い出したうえで優先順位をつけることで、効率的に転職活動を進められるでしょう。

経験・スキルが活かせる職種を選ぶ

これまでの経験やスキルが活かせる職種を選ぶと、転職活動を効率よく進めやすくなるでしょう。企業は35歳以上の求職者に対して即戦力を求めるため、同業種での経験を持つ人材は優遇されやすくなります。一方、未経験の職種に挑戦したい場合は20代と比べて難易度が上がる点に注意してください。

資格を取得する

未経験の職種に転職したい、自分のスキルに自信がないという場合は、転職活動を行う前に資格を取得するのがおすすめです。関連する業務の基礎知識があることを証明できるだけでなく、仕事への意欲のアピールにもつながります。また、職種によっては、経験がなくても資格があるだけで採用されるケースもあります。

応募先に合わせたアピールを行う

転職活動における自己アピールでは、企業が求める人材とマッチすることを伝えるようにしましょう。つい自分の経験やスキルをアピールしたくなりやすいですが、面接官にプラスに評価されるとは限りません。企業が知りたいことを論理性を持って、的確に伝える能力が求められます。

35歳からでも転職しやすい業種・職種

ここでは、年齢にかかわらず未経験からでも転職しやすい業種や職種を5つ紹介します。35歳の転職で未経験の仕事に挑戦したい方は、ぜひチェックしてください。

IT業界

インターネットを始めとするIT技術の発展に伴い、IT業界は成長を続けています。人材の需要も拡大していますが、多くの企業で慢性的な人手不足に陥っており、積極的な求人を行っている点が特徴的です。また、業界全体で実力主義の風潮が強く、未経験からでも自己研鑽によってスキルアップや昇進・昇給を目指しやすいといった魅力があります。

営業職

営業職は特別なスキルや資格がなくても、コミュニケーション能力や基本的なビジネススキルがあればできる仕事です。ほとんどの企業で営業職が不足しやすい傾向にあるため、年齢や経験を問わない求人も多く見られます。また、成績に応じてインセンティブを得られることから、高収入を目指したい方にもおすすめです。

介護職

高齢化社会が進んでいることもあって、介護職は慢性的な人手不足に陥っており、多くの企業で経験を問わず求人募集を行っています。また、介護職は従業員の年齢層が高い傾向にあるため、35歳でも若手の労働力として歓迎されやすいでしょう。介護福祉士やケアマネジャーといった資格を取得すれば、キャリアアップも目指せます。

運送業界

インターネット通販の拡大などで、運送業界では慢性的な人手不足やドライバーの高齢化といった問題を抱えています。多くの企業で積極的に求人募集を行っているため、未経験からでも挑戦しやすい業界の1つです。また、企業によっては免許取得や講習などの補助制度を導入している場合もあり、スキルアップにもつながります。

製造業界

製造業界では複雑なスキルや経験が不要な場合が多く、なかでも工場のライン業務は未経験からでも挑戦しやすい職種の1つです。また、期間工制度を利用すれば大手企業で働けるケースも多く、収入や福利厚生といった労働条件が安定しやすい点が魅力的です。現在は製造業界でもIT化が進んでおり、今後労働環境のさらなる改善が期待できるでしょう。

35歳から転職する際の注意点

35歳からの転職は難易度が高いため、ポイントを抑えた転職活動を行う必要があります。ここでは、転職活動における主な注意点を4つ紹介します。

条件を厳しく設定しすぎない

35歳は20代と比べて応募できる求人数が少なく、難易度が高い傾向にあります。そのため、収入・仕事内容・勤務先などの条件を厳しく設定しすぎると、転職活動が難航するおそれがあります。どうしても譲れないものを2〜3つに絞る・反対に妥協できる条件を選ぶなど、優先順位をつけていくと効率よく取り組みやすくなるでしょう。

転職活動が長期化しやすい

35歳からの転職は難易度が高いため、転職活動が長期化しやすい傾向にあります。できるだけ短時間で転職活動を成功させるには、事前にスケジュールを立てたうえで、自分の経験やスキルを活かせるような企業に複数応募することが大切です。また、収入面が不安要素にならないよう、在職中に転職活動を始めることをおすすめします。

年下の上司や同僚がいる可能性がある

35歳で転職した場合、自分より年下の従業員が上司や同僚になる可能性がある点を理解しておきましょう。とくに未経験の職種に転職した場合、新卒や20代と同じようなポジションになることもあります。お互い円滑に仕事を進められるよう、年下でも尊敬の気持ちを持って接することが大切です。

キャリアアップ・年収アップするとは限らない

35歳から転職した場合、必ずしも前職よりポジションがアップしたり、年収が上がったりするとは限らない点に注意が必要です。とくに未経験の職種に転職した場合、前職と比べて一時的に年収が下がるおそれがあります。キャリアアップや出世を目的に検討している場合は、本当に実現できるのか慎重な判断が大切です。

まとめ

この記事では、35歳から転職する際のポイントや注意点について解説しました。35歳からの転職を成功させるためには、自分の希望条件やキャリアプランを整理したうえで、事前にスケジュールを立てて現職と並行して転職活動を進める必要があります。自分1人での転職活動に自信がない方は、転職エージェントの利用もおすすめです。今後のキャリア形成を意識しながら転職活動を行いたい方はぜひIzulの転職エージェントを利用してみてください。

監修者・太田 新作

太田 新作

新卒にて東急不動産グループ会社である、東急リゾートへ入社。
沖縄、軽井沢といったリゾート地の新築リゾートマンションの販売計画の立案・販促物の作成に携わった後に、株式会社ATGSへ。
ITエンジニアの紹介営業(SES)にて、以下の会社記録を更新。
1クライアントでの売上・粗利・技術者参画人数が会社新記録を達成。MVP獲得。

2015年よりアデコ株式会社へジョイン。
主に大手WEB企業、スタートアップを中心に経営企画・経理・法務といった管理系職種の採用支援を行う。
社内でも2年連続で上位6%に入る成績を出していたが、成長を求め創業2年目のIT業界に特化した人材系スタートアップでのマネージャー職を経て、2020年よりJAC Recruitmentへ。
金融機関や大手決済サービス、FinTech系スタートアップといったFinTech領域の採用支援を担う。

900名を越えるコンサルタントがいる中で求職者様が選ぶ顧客満足度東日本2位を獲得(2021年下期)。ビズリーチのベッドハンターランクは5,000人を超えるヘッドハンターがいる中で上位2%に与えられるSランクをキープ(2021年7月~2023年2月)。

コンサルタントを行いながら、大手通信キャリアの採用戦略の立案と13名のコンサルタントをリードし採用成功を目指すアカウントマネジメントを経験。

2023年2月に自身の理想とするキャリア支援をしたく、株式会社Izulへ。
Izulの圧倒的な求職者伴走力を活かしつつ、クライアントへの介在価値最大化をミッションとする新組織RDチームの責任者へ就任。
個人でもキャリアコーチングを提供中。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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