公務員から転職するコツは?おすすめの業種や転職活動のコツを解説

2023年4月27日

2023年4月29日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

収入の安定性や社会への貢献を実感できる公務員から、民間企業への転職を検討する方は少ないかもしれません。しかし、試験に合格して働き始めたものの、理想とのギャップなどが原因で転職を希望する公務員の方もいるでしょう。
公務員から民間企業への転職は可能なのでしょうか。今回は、公務員から民間企業へ転職するためのコツや、おすすめの職種・業界を紹介します。公務員から民間企業へ転職するメリットやデメリット、公務員から公務員へ転職するための方法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。

公務員から民間企業へ転職するのは現実的?

結論から言うと、公務員から民間企業へ転職することは、決して非現実的なことではありません。公務員であることに疑問を感じたり、新たなステージを視野に入れ、転職することは可能です。しかし、民間企業間での転職や、新卒での転職活動とは捉え方が若干異なります。ここでは、公務員から民間企業へ転職するための方法や、転職を成功しやすい人の特徴について解説します。

公務員から民間企業へ転職する方法

公務員から民間企業へ転職する際は、まずは徹底的に自己分析を行い、転職に活用できるスキルや特性を客観視することが大切です。なぜなら、公務員は特定の部門に特化した業務に従事することが多く、民間企業にアピールできるスキルが少ない可能性があるためです。
事務職などに特化した公務員の場合、事務スキル以外のスキルがなく、面接時のアピールに苦戦する恐れがあります。そのため、まずは公務員として取り組んでいる業務に関連した職種を探すことが一般的な手法です。
また、同じ公務員でも体を動かして取り組むような仕事や、専門的な知見が必要な仕事に従事している場合は、転職先の選択肢は増えるでしょう。あくまで自分の「これまで」を分析したうえで、何を武器にできるか考えることが大切です。
もし自分のスキルや特性に自信がない場合は、転職エージェントなどの専門家に協力を求めることをおすすめします。

公務員からの転職を成功させやすい人の特徴

公務員から民間企業への転職を成功させやすい人には、以下の特徴があります。

  • 民間企業にアピールできるスキルや特性を持っている
  • 公務員に対してネガティブな印象を持っていない
  • チャレンジ精神がある

民間企業は利益の追及が大きな目標であり、即戦力となる人材を求める傾向にあります。そのため、職種や業務内容に準じたスキルを持っていることが大切です。また、公務員に対しての不満を口に出してしまうような人も、良い評価を得られないでしょう。
公務員から民間企業に転職することは簡単ではありません。そのため、難しいことに挑戦しても挫けない精神を持っていることも大切です。

公務員の転職におすすめの職種

ここでは、公務員が転職するうえでおすすめの職種について紹介します。

営業

営業職は消防士や警察官など、体力と対応力の両方を求められるような公務員の経験がある方に向いています。ただし、専門的な知見を有していることが必要な商材の場合は、事前にしっかり勉強しておくことが大切です。

また営業職は、未経験でもポテンシャルを評価いただき転職しやすい点が特徴です。また営業で身につくスキルは汎用的であるため、その後のキャリアの選択肢が広がります

経理・財務

税務関係の職についていた公務員であれば、経理・財務関係の民間企業に転職しやすいでしょう。過去の経験が活かせるだけでなく、ミスや期限に対して敏感になれるという特性が、企業側のニーズにマッチする可能性があります。
また、社内のさまざまな部署とコミュニケーションをとることも多いため、公務員として専門的な知見を身につけた経験が役に立つでしょう。

事務

市役所勤務など、事務職関連の公務員として活動していた経験があれば、同じく事務関係の企業に転職できる可能性が高まります。事務職は必ずしも専門的な知見が求められるというわけではありませんが、公務員としての経験は確実に役に立つでしょう。未経験でも就業できる可能性があり、心機一転チャレンジしやすい職種ともいえます。

販売

公務員の中でも、人と接することの多い仕事をしていた場合であれば、販売職の適性もあるといえます。商材にもよりますが、人と上手に関われれば取り組める仕事でもあるため、経験がなくてもそれほど影響がないこともポイントです。

公務員の転職におすすめの業界

公務員の転職には、職種だけでなくおすすめの業界について理解しておくことも大切です。ここでは、公務員の転職先におすすめしたい業種を紹介します。

教育

公務員の中でも教員の方は、教育業界の適性が高いです。教育教材を扱っているサービスの営業や、民間で運営している教育企業の講師など、教育に対する想いと経験があれば親和性がかなり高いと言えます。

不動産

不動産関係も、営業がメインとなることから未経験でも就業しやすい業種といえます。地方公務員として働いていた経験があれば、地域に根ざした考えや知見が不動産営業に役立つこともあるでしょう。

コンサルティング

国家公務員の経験があれば、専門性の高い知識や適性が求められるコンサルティングの仕事にも携われるでしょう。もしくは、コンサルタントになることを目標にIT業界や不動産業界などに身を置き、専門性を身につけてから再度転職活動を進める方法もおすすめです。

公務員から民間企業に転職するメリット・デメリット

公務員から民間企業への転職は、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。以下では、公務員から民間企業に転職するメリットとデメリットをまとめています。

メリット

民間企業に転職することで、以下のメリットが期待できます。

  • 新たなスキルを習得できる
  • 仕事の幅が広がる
  • 公務員としての経験が給与や配置に好影響を与える
  • 働き方次第で新たなキャリアや報酬アップが期待できる

デメリット

公務員が民間企業に転職することには、以下のデメリットがあることも覚えておかなければなりません。

  • 公務員と比べて雇用の安定性がなくなる
  • 業務量が大幅に増える可能性がある
  • 公務員と比べて収入が少なくなる可能性が高い
  • 家族に反対される可能性が高い

公務員が転職活動を成功させるためのコツ

ここでは、公務員が転職活動を進めるうえで押さえておきたいコツを紹介します。

自己分析で将来の展望を明確にする

自分がこれまで何をやってきたか客観視したうえで、自分のスキルを活かせる将来について考えましょう。自己分析ができていないと、適性のない企業に転職してしまったり、そもそも転職できなかったりする可能性が高まります。

年齢別の転職ノウハウを理解しておく

年齢によって、転職に与える影響が異なることを把握しておきましょう。例えば20代であれば若さがプラス要因になって、特別なスキルがなくても採用されやすいといえます。一方30代や40代の場合は、これまでの経験や企業に対する貢献度などを重視されることを覚えておきましょう。

転職後のビジョンを具体的に伝える

なぜ公務員から転職するのか、転職後にどうなっていたいかを明確にしましょう。ただ公務員の仕事に対して不満があるだけでは、転職先の企業に十分なアピールができません。

転職エージェントに相談する

公務員の仕事は特定の分野に特化していることも多いため、経験やスキルをアピールできない可能性があります。転職エージェントに依頼すれば、経験やスキルの少なさを理解してもらいつつ、適切な転職活動をサポートしてくれるでしょう。

公務員から公務員へ転職する方法

公務員から公務員への転職を考える人もいるかもしれません。一般的には、通常の採用枠か、経験者採用枠を活用するかの2つのパターンがあります。

通常採用枠

通常採用枠とは、いわゆる一般的な公務員試験に再受験する形式になります。受験資格である年齢制限を満たしていれば、再度希望する採用枠で受験が可能になります。

経験者採用枠

経験者採用枠とは、公務員として一定の経験を積んだ人材に特化した採用枠です。求められる経験・勤務年数は希望する採用枠によって異なりますが、通常は公務員としての勤務年数が数年以上ある方が対象になります。また、一度公務員を辞めて、民間企業などで社会人経験を積んだ年数も加算対象になります。

まとめ

公務員から民間企業へ転職することは、決して簡単ではありません。とはいえ、不可能ではないため自己分析を実施し、コツを理解しておくことで現実的になるでしょう。また、公務員から公務員へ転職するパターンもあります。民間企業への転職と比べても難易度が高いため、より高いレベルでの自己分析や事前準備が必要です。今回紹介したおすすめの職種や業種とあわせて、公務員からの転職に本記事の内容をお役立てください。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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