【中途採用向け】面接の自己紹介で伝える項目やポイント、注意点を解説

2024年2月8日

2024年4月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

中途採用の面接では、新卒採用のケースと同様に冒頭で自己紹介を求められます。第一印象を大きく左右するため、自己PRや独自質問への回答と同様に採用判断に影響を与えます。そのため、自己紹介の構成や伝え方のポイントなどを理解しておくことが大切です。

本記事では、中途採用の面接における自己紹介で伝える項目やポイント、注意点などについて詳しく解説します。

面接時の自己紹介と自己PRの違いは?

自己紹介は、自分の名前や出身、前職、経験などの基本情報を簡潔に伝えるものです。一方、自己PRは自身の強みや採用するメリット、適性判断に関わる情報などを伝えます。自己PRは企業に自身を売り込む行為で、自己紹介は挨拶の要素が強い行為といわれていますが、どちらも採用に大きく影響することを覚えておきましょう。

中途採用面接の自己紹介で伝える項目

中途採用面接の自己紹介では、プライベートの場での自己紹介と同じく氏名を名乗ることから始めます。ただし、プライベートの場での自己紹介よりも時間が限られており、コンパクトにまとめなければなりません。中途採用面接の自己紹介では、次の項目を簡潔に伝えましょう。

氏名

氏名をはっきりと発音し、聞き取りやすい速さで話しましょう。「佐藤太郎と申します」のように、簡潔に伝えることがポイントです。また、面接官の目を見て、相手とコミュニケーションを取る意識を持って伝えましょう。

志望動機

現在の仕事の経験やスキルにも触れつつ、応募に至った理由についても簡単に伝えます。「現職で培った能力を御社の〇〇の事業で活かしたい」と伝えると、説得力を与えられるでしょう。能力の詳細について説明すると自己PRと重複するため、あくまでも志望動機のみを伝えてください。

前職の業務・役職

どのような業務をどの役職で行っていたのかを伝えましょう。例えば、「株式会社〇〇で3年間、マーケターをしておりました」と、社名と勤続年数、業務や役職の名称を簡潔に伝えます。複数回の転職歴がある場合は、その中でも応募先企業との関連が深いものを2つに絞り混むとスマートです。

前職での実績・経験

前職での実績や経験について、具体的な事例や数字を交えて説明します。また、自身がプロジェクトで果たした役割や貢献についても伝えましょう。

例えば、「営業部門で前年比120%の売上を達成しました。取り組んだことは、優秀な営業パーソンの営業トークの社内共有とロープレの定例化です」など、成果とそれにつながった取り組みまで伝えることで、納得感を与えられます。

中途採用面接で自己紹介する際のポイント

中途採用面接で自己紹介をする際は、情報の伝わりやすさやビジネスマナーなどを意識することが大切です。自己紹介の内容だけではなく、伝え方や言葉づかいなども選考に影響を与えます。中途採用面接の自己紹介を成功させるためのポイントについて詳しく見ていきましょう。

適度に感情を込める

自己紹介は単なる情報提供ではなく、情熱や意欲を伝える機会でもあります。適度に感情を込めて話すことで、面接官に熱意が伝わります。例えば、前職での実績や経験を伝える際に嬉しいことがわかるように、少しだけ笑顔を見せるとよいでしょう。

正しい言葉遣いを心がける

自己紹介の際は、正確で丁寧な言葉遣いを心がけましょう。ビジネスマナーの基本ができていることを伝えることが大切です。緊張している場では、つい言葉遣いを誤ることもあるかもしれません。その際は、「失礼いたしました」と一言伝え、正しい言葉遣いで言い直しましょう。

結論ファーストで伝える

自己紹介では、結論ファーストを意識しましょう。結論の前提部分から伝えると、結局は何が言いたかったのかがわからなくなる恐れがあります。例えば、前職での実績を伝える際は「営業部門の売上を前年比120%にしました」と結論を述べてから、具体的な取り組みについて述べます。

中途採用面接の自己紹介での失敗パターン

中途採用面接の自己紹介は、自分の人間性やビジネスの基本スキルなどを証明する機会です。次のような失敗パターンに注意し、適切に自己紹介をしましょう。

他者評価ではなく自己評価を伝える

自己紹介では、自身の実績を伝える必要があります。「努力をしました」のような自己評価ではなく「前年比120%を達成しました」「昇進しました」のように、他者評価を伝えることが大切です。自己評価はスキルの証明にはならないため、自己紹介の要件を満たしていません。仕事に対する姿勢を疑われることにもなりかねないため、必ず他者評価を伝えましょう。

自分一人の力で成功したと伝える

自己紹介で「自分一人の力で成功した」「チームの協力はあまり必要なかった」といった表現をすると、自分を客観視できていないと見なされる恐れがあります。完全な個人プレーの業務ではない限り、自分だけの力で成功することはあり得ません。個人主義的な価値観が強い印象があると、協調性に欠けると判断されやすくなります。

専門用語を多用する

専門用語や略語を多用すると、相手の立場に立ったトークができないとみなされる恐れがあります。志望先企業の業界用語であれば使用しても問題ありませんが、採用担当者が必ずしも業界に精通しているとは限りません。相手の立場を理解し、適切なトークができるかが試されていると考えましょう。

主旨が見えてこない

話の趣旨が見えてこない自己紹介になると、採用判断ができません。自社に適した人物かどうかを判断する以前に、必要な情報を得られないことになります。

例えば、「はじめまして、私は○○大学を卒業後、IT企業と製造業でチームリーダーを務めていました。趣味はスポーツで、特技はパソコンです。家族は両親と姉と弟の5人家族で、猫を飼っています。」という自己紹介では、チームリーダーについてアピールしているのに、関連性が全くない趣味や家族構成の話が盛り込まれています。

これでは何をアピールしたいのか、どのような情報を知ってほしいのか意図が見えません。また、チームリーダーをしていたという情報しか得られないため、採用担当者は追加で質問せざるを得なくなります。

中途採用面接の自己紹介の例文を紹介

中途採用面接の自己紹介の例文を2つ紹介します。

【営業職リーダー採用】

本日はお時間をいただきありがとうございます。○○(フルネーム)と申します。株式会社〇〇で営業職に3年間従事し、△△業界向けの□□の提案販売をしておりました。昨年度からチームリーダーとなり、☆☆の取り組みを行ったところ前年比150%の売上を達成できました。御社でも、チームメンバーとの信頼関係を構築しつつ、一丸となって成果をあげるチーム作りに取り組みたいと考えています。

【マーケティング部メンバー採用】

本日はお時間をいただきありがとうございます。○○(フルネーム)と申します。私は株式会社〇〇でマーケティングチームに所属し、YYの製品の知名度向上を目的にオウンドメディアの運営に携わっておりました。当時はオウンドメディア運営を主軸としたマーケティングでしたが、類似事例を踏まえて他の施策との連携をリーダーに提案し、採用いただきました。その結果、問い合わせ数が前年比200%まで増加し、多くのお客様に製品を知っていただく機会を創出できました。御社でも、新しい取り組みを積極的に導入しつつ、イノベーションを起こす気持ちで取り組みたいと考えております。

まとめ

自己紹介は面接の冒頭で行うため、第一印象に大きく関わります。ビジネスマナーや他者評価などのポイントを押さえ、適切な自己紹介を行うことが大切です。また、自己PRと混同しないように、簡潔に伝えることも意識してください。今回、解説した内容を参考に、効果的な自己紹介の方法を考えましょう。

監修者・仁科 裕美

仁科 裕美

大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。ライフスタイル領域にてメディア営業を大阪、福岡、東京にて経験。23歳でリーダー任用を受け、25歳で第一子を出産後、産休育休を取得し復職。仕事と家庭の両立を目指しフレックス制を活用しながら16時半退社を行うワーママロールモデルとして活動の場を広げる。また、キャリアアップのため子連れで東京転勤を受け、最大120名の営業組織のマネジメントを経験。マネージャーとして業績拡大をベースとした組織運営、採用育成、研修設計、講師などに従事。個人、組織共に事業表彰を多数獲得。現在は三児の母となり、プライベートの拠点を福岡に移す。副業は農業。株式会社Izulで両面型コンサルタントとしてフルリモート勤務。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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