IT業界の志望動機を書く際のポイントは?職種別の例文や好印象を与える方法を解説

2024年3月21日

2024年4月4日

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Izul広報チーム

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昨今、IT技術の目まぐるしい進歩もあり、IT業界への転職ニーズが非常に高まっています。将来性も期待できると考え、IT業界への転職を検討している人も増加しました。しかし、IT業界に転職するうえで、志望動機をどう考え、書くべきか悩んでいる人は多いでしょう。
今回は、IT業界の志望動機をどう書くべきか、職種別の書き方を紹介します。IT業界の特徴をおさらいしながら、志望動機を書くうえでのポイントにも触れているので、ぜひ参考にしてください。

志望動機を書く前にIT業界の特徴を押さえよう

志望動機を書き始める前に、まずはIT業界の特徴を押さえましょう。IT業界とは、IT技術を用いたサービスを展開する企業の集合体のことです。Webサイトやスマートフォンアプリなどの需要拡大から、多種多様な人材が求められています。職種によっては高度な専門性が必要ですが、人材不足も深刻化しています。そのため、比較的文系出身者や未経験者でも門扉が開かれているのも特徴です。独自の教育プログラムを実施している企業へ転職できれば、必要なスキルや知識を習得することも可能です。

IT業界の詳細に関しては、以下の記事もご覧ください。
IT業界を目指す方必見!業界の特徴や転職におけるポイントとは

IT業界の主な業種

人材不足に悩むIT業界だからといって、誰でも入社できるわけではありません。IT業界の採用担当者は、志望動機からIT業界を理解しているかどうかや成長意欲、社風や価値観への共感のある人材かを判断しています。IT業界で採用されるために、業種や職種をしっかり把握しておきましょう。IT業界は、主に以下5つの業種に分類されます。

業種特徴
ソフトウェアソフトウェア業界とは、コンピューター上で稼働するプログラムやアプリケーションを製造・販売するのが主な事業です。例えば、スマートフォンやパソコンのオペレーティングシステムもソフトウェア事業に当てはまります。
ハードウェアハードウェア業界とは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を開発・製造・販売している業界です。パソコン本体や周辺機器、家電製品も含まれます。最先端のIT技術を使う高度な開発技術が求められます。
Web・インターネットWeb業界とはインターネットを活用し、サービスを提供する業界のことです。Webサイト制作・インターネット広告・SNS・ソーシャルゲーム・ポータルサイト・EC(電子商取引)・フィンテックなどが主な領域です。
情報処理サービス情報処理サービス業界とは、ITを使った情報システムの構築・保守・運用を事業としています。顧客のシステム開発から運用・保守まで請け負うSIerと、在籍エンジニアを委託契約するSESに分類されます。
通信インフラ通信インフラ業界は、インターネット・光回線・固定電話などを扱う業界です。固定通信・移動体通信・インターネットサービスプロバイダーなどが当てはまり、通信回線のスムーズな利用を管理しています。

IT業界で活躍する代表的な職種

IT業界の職種は主にIT営業やプロジェクト統括などビジネス系職種と、エンジニアなど開発系職種に分けられます。ビジネス系職種とは、クライアントとIT企業をつないで商品提案や販売するIT営業、IT技術を使って企業の問題解決をするITコンサルタント、チームを指揮するプロジェクトマネージャーなどです。

開発系を代表する職種としては、システムの設計・開発・テストを担当するシステムエンジニア、プログラミング言語を用いて作業するプログラマー、サーバーやネットワークなどの設計・構築・運用に携わるサーバーエンジニア・ネットワークエンジニアなどがあります。

他にもWebサイトやアプリを作るWebデザイナー、WebサイトやSNSなどから販売促進に携わるWebマーケターなど、さまざまな領域や職種が存在します。

IT業界の志望動機を書く際に押さえたい3つのポイント

業種別の志望動機の例文を参考に、以下に挙げるポイントも意識しておくことが大切です。

  • なぜIT業界を選んだのか
  • なぜこの企業を選んだのか
  • 入社後に何をしたいのか

ここで挙げるポイントを意識して志望動機を作成すれば、採用の可能性がより高まります。

なぜIT業界を選んだのか

そもそもなぜIT業界を選んだのかを、明確にしておく必要があります。また、IT業界の中でも「なぜこの業種なのか」を明確にすることで、自身のことをより理解してもらいやすくなります。IT業界でなければならない理由がはっきりしていないと、志望動機として説得力がなくなってしまうので、注意が必要です。

なぜこの企業を選んだのか

IT業界の中でも、なぜこの企業を選んだのかを明確にすることも大切です。近年、IT企業の数は凄まじいスピードで増加しています。業界・業種の特徴をなんとなく知っているだけでは、企業に向けたアプローチとしては不十分です。業界の中でも、その企業ならではの特徴や強みを分析し、関連する内容を志望動機として書く必要があります。

入社後に何をしたいのか

なぜ入社したいのかだけでなく、入社後のビジョンを伝えることも大切です。自身のビジョンが明確になっている人材は、IT業界に限らず多くの業界から重宝されます。応募者の入社後のビジョンが優れたものであれば、企業としての新たな戦略構築につながる可能性もあるためです。「自分が業界・企業を変えたい」と言えるほどの芯のあるビジョンを持ち、伝えることで、採用担当に響く志望動機になることでしょう。

IT業界の志望動機の例文を職種別に紹介

ここからは、IT業界の志望動機を書く際の参考にしたい例文を職種別に掲載しています。

IT営業・セールス職種の志望動機例

IT営業やセールスの職種に求められているのは、高いプレゼンテーション能力と情報収集力です。また、多くの人と接点のあるIT営業はチームでプロジェクトを進められる協調性も重宝されるでしょう。

<例>
私は法人向けクラウドストレージの営業職に〇年間従事し、〇〇業界や〇〇業界で業務効率化・コスト削減といった提案営業を行ってまいりました。これまでの実績により、技術的な理解力とコミュニケーションスキルを備えています。特に〇〇分野での専門知識を生かし、お客様に最適なソリューションを提供し、クライアントの売上5割増に貢献しました。また、お客様から「頼れる」という理由で選んでいただいた経験も多く、信頼構築には自信があります。これまでの経験から、クライアントの課題に対する最適なITソリューションを提案することで、お客様のビジネス成果を最大化させることで貴社に貢献してまいります。

ITエンジニアの志望動機例

採用者がITエンジニアに求めているのは、知識と経験、成長意識と熱意、コミュニケーション力です。さらに、企業との将来像の合致や社風への共感もポイントです。これまでの実績などを簡潔にまとめ、企業の欲しい人材であることをアピールしましょう。

<例>
前職では主に〇〇業界や〇〇業界の業務系システムの開発に携わり、プログラマーとして約〇年、SEとして約〇年、プロジェクトリーダーとして約〇年のキャリアがあります。しかし、これまで担当してきたシステムは、基本設計より上流の工程は取引先からプライムで受けているSIerが担当するケースが多く、私は詳細設計以降のフェーズを担当することがほとんどでした。今後の自身のキャリアを考えても、上流工程を経験する必要があると強く感じております。貴社のようなプライム案件の比率が高い環境で、基本設計から開発・実装までを一貫して担当したいと考え、志望させていただきました。

IT業界未経験の場合の志望動機はどうすればいい?

IT業界に未経験者が転職を希望する場合、過去の経験や職歴と、将来のキャリアについての明確な提示が必要です。未経験者を採用する際にIT業界の採用担当者が見ているのは「どのように働いてくれるか」ということです。そのため、IT業界へ転職したい理由やIT業界でも使われるスキルを整理しておきます。例えば「20社コンペで勝ち抜いた経験を活かしたい」「プログラミング言語を習得中」などは評価につながりやすいでしょう。IT業界は専門的知識や技術などアップデートの早い業界のため、努力する姿勢や仕事への意欲もアピールしていきましょう。

IT業界の志望動機として不適切な内容に注意

IT業界全体の志望動機として活用できそうな、当たり障りのない内容は書くべきではありません。業種ごとに特徴があり、求められているものはそれぞれ異なります。自身の志望する企業、業種に対して、適切な志望動機を書くようにしましょう。当たり障りない内容では、テンプレート化したものを書いたと判断されてしまいます。「他の企業にも同じ志望動機でアプローチしている」と認識されてしまう可能性もあるため、入社を希望する企業ごとに書き分けることが大切です。

また、自己PRのみの志望動機にならないよう注意しましょう。自分のことをアピールするだけだと、企業にとって自身を採用した際のメリットがはっきり伝わりません。あくまで「この企業に対してどう貢献したいか」を、自分の経験なども交えながら志望動機に盛り込んで書くことが大切です。

まとめ

今回は、IT業界への転職を進める際に押さえておきたい志望動機の書き方について紹介しました。一口に「IT業界」といっても、その業種はさまざまです。IT業界への志望動機を書く際は、業種別の特徴を押さえつつ、自身がどのような形で貢献したいかを明確にすることが大切です。


また、実務経験のある業種の場合は、自身の経験を活かして実現したいビジョンも記載しておくことをおすすめします。本記事では、IT業界への志望動機を書く際の参考になるフレーズも紹介しています。IT業界への志望動機をどう書くべきか悩んでいる人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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