スキルシートとは?書き方や作成時のポイント、職務経歴書との違いについて解説

2023年6月12日

2023年6月2日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職活動の成功をより確実なものにするためには、スキルシートを活用したいものです。スキルシートを上手く活用することで、採用担当者が自分に抱く印象も変わってくるかもしれません。しかし、そもそもスキルシートをどのように活用すべきか、理解しきれていない人もいるでしょう。

この記事では、スキルシートの概要や職務経歴書との違い、記載する項目について解説します。スキルシートを書くうえで押さえておきたいポイントも紹介しているので、本記事の内容を転職活動に役立ててください。

スキルシートとは

スキルシートとは、これまでの経験から身につけたスキルや実績などを、1〜2枚ほどの用紙にわかりやすくまとめたものを表す言葉です。自身のスキルをメインに記載するため、技術経歴書と呼ばれることもあります。

スキルシートは一般的に、ITエンジニア・プログラマー・システムエンジニア・Webデザイナーなど、技術者に分類される職種において使用されるツールです。転職活動で用いられるのはもちろん、自身のスキルや対応可能領域をクライアントにアピールするツールとしても活用できます。

スキルシートに記載する項目に関しては、後述する「スキルシートに記載する項目」を参考にしてください。

スキルシートを求められる理由

企業はスキルシートを通じて、応募者がどのようなスキルを保有しているのかチェックします。企業が求めるスキルを持った人材でなければ採用されることは難しいので、特定の企業にアプローチするのであれば特に力を入れて用意したいツールです。

スキルシートに記載されている内容から、ポジションや給与などの待遇面を決定する企業も少なくありません。場合によっては、入社と同時に責任のある業務を任せてもらえます。収入面で優遇される可能性もあるため、当然のことながら虚偽は書かず、自分の実施できる範囲をなるべく細かく記載してください。

職務経歴書との違い

スキルシートと職務経歴書は、アピールする対象が異なります。自身の保有しているITスキルを中心に記載するのが、スキルシートの特徴です。ITスキルをアピールするものであるため、フリーランスや副業で働くうえでも活用できます。対して職務経歴書は、これまでの仕事で得た経験を幅広く記載します。また、スキルシートには記載しない志望動機を記載するのも、職務経歴書の特徴です。

スキルシートに記載する項目

スキルシートには、以下の項目を記載するのが一般的です。

  • 資格
  • 得意分野・技術・業務範囲
  • 自己PR
  • 期間
  • 業務内容
  • 役割
  • 開発言語・環境

資格

ITに関する資格を保有しているのであれば、スキルシートに記載しておきましょう。企業によっては特定の資格がなければ採用基準に達しないこともあるため、漏れがないように注意してください。

得意分野・技術・業務範囲

IT業界における自身の得意分野や保有する技術を、正確に記載してください。また、業務をどこまで担当できるのか、フェーズごとに記載することも大切です。これらの項目を正確に記載しないと、自身と企業でミスマッチが発生することがあります。就業後に、「思ったよりもスキルが低い」「思ったような働き方ができない」とお互いに感じてしまうかもしれません。

自己PR

これまで培ってきた経験や技術で、企業にどう貢献できるのかをアピールしましょう。「就業したらどのような結果を出したいか」「どのような人材に成長したいか」など、将来像などを記載するのもおすすめです。

期間

IT技術を用いて働いたことがあれば、業務を行っていた期間も記載しておきましょう。副業やフリーランスとしての経験など、ITに関わったことがあればアピールポイントとして活用できます。また具体的に携わっていたプロジェクトがあれば、開始から終了までの年月日と、トータル期間を記載しておきましょう。

業務内容

所属していた企業で、どのような業務を担当していたかも記載します。実際の業務内容と、自分の知識や経験で、どのような結果につながったかも併せて書いておくとより効果的です。

役割

所属していた企業での役職や、担当していたプロジェクト名などを記載します。特定の役職に就いていなくても「プロジェクトリーダーとしてチームをまとめた」という経験があれば、十分アピールできます。

開発言語・環境

自身の得意とする領域や、過去に取り組んだ案件や所属していた企業で扱っていた開発言語や環境も記載しておきましょう。同じ開発言語・環境で業務を行う企業であれば、より確実に就業できる可能性が高まります。

スキルシートの書き方で押さえたいポイント

スキルシートを書くうえでは、以下に挙げるポイントを押さえておくことが大切です。

  • 読みやすさを心がける
  • 応募する企業が求める情報を意識する
  • 経験した業務はすべて記載する
  • 具体的な数値を記載する
  • 公開できない名称は伏せる
  • 誤字脱字をチェックする

採用の可否につながる重要なポイントでもあるため、しっかり確認しておきましょう。

読みやすさを心がける

単に自分のスキルを羅列するだけでは、採用担当者の印象には残りません。スムーズに読み進められる構成にすると、好印象につながります。また、文章として読みやすいかを意識するだけでなく、箇条書きや表などを使用し、メリハリのある形式を心がけるとより読みやすくなります。

応募する企業が求める情報を意識する

自身のスキルをただ記載するだけでなく、応募先の企業が求めている情報を優先して書くことが大切です。「御社が求める条件は備えており、かつ他にもこのようなこともできます。」といったイメージで書くと、企業側は自身を採用することにメリットを感じてくれます。

経験した業務はすべて記載する

読みやすさや企業が求める情報を意識しすぎてしまい、自身の経験を省略するのは避けるべきです。経験してきた業務は、すべて書くようにしましょう。自身の経験が企業にとってどのようなメリットをもたらすのか自分で判断せず、IT業界で働いてきた自分をアピールすることを忘れないでください。

具体的な数値を記載する

これまでの実績は、数値を交えてできるだけ具体的に記載してください。「プロジェクトリーダーを務めた結果、会社にとって良い結果につながった」だけでは、効果的なアピールにはなりません。「自身が進行したプロジェクトにより、部門単位での売り上げが○%向上した」など、数値もあわせてより具体的に書くことが大切です。

公開できない名称は伏せる

前職のプロジェクト名や企業名、クライアント名などは記載してはいけない場合もあります。特定の名称を避けなければならないことも頭に入れ、かつ読みやすさを損なわない書き方を意識することが大切です。

誤字脱字をチェックする

誤字脱字は、読みやすいスキルシートから遠ざかる要因です。読みづらいだけでなく「簡単なこともできない人材」と、マイナスの評価につながる可能性もあります。書き終えたら何度か読み返し、誤字脱字も含めて全体をチェックしましょう。

まとめ

今回は、スキルシートについて解説しました。IT業界への転職を検討する際、自分をアピールするツールとして有効活用できます。職務経歴書との違いや必要項目、書き方のポイントなどを押さえたうえで、より高いアピール効果が期待できるスキルシートを作成しましょう。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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