面接で好印象を与える特技の答え方は?伝え方・回答例・NG例を紹介

2023年6月12日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

面接では、特技について質問される場合があります。特技について質問されることの重要性を、理解しきれていない方も多いのではないでしょうか。面接の質問はすべてに意味があり、特技についても合否判断の要因になる可能性が大いにあります。本記事では、面接で好印象を与える特技の答え方をテーマに、回答例やNG例について詳しく解説します。

面接で特技について質問される理由

面接で特技について質問される背景を理解することで、理想の回答をイメージしやすくなるでしょう。特技について質問される理由は次の通りです。

求職者の人柄を知るため

特技からは、人柄が見えてきます。会社の雰囲気に合いそうか、どのような性格なのか、素行に問題はないかなど、さまざまな情報を得ることが可能です。ただし「特技は○○です」と一言だけの回答では人柄がわからず、情報不足と判断され合否に悪影響を与えてしまいます。そのため、特技に関する補足説明もあわせて実施できるようにしておきましょう。

仕事の適正を確認するため

特技から、仕事の適性も判断されます。例えば、チームプレーが必要なバスケットボールやバレーボール、サッカーの経験から、協調性に優れていることがうかがえます。ただし、どのようにスポーツをしてきたのか、どのような活躍をしたのかなども関係があるため、スポーツをしてきたことを伝えただけでは協調性のアピールにはなりません。仕事の適性に関連付けられるような回答を心がけましょう

雰囲気を和ませるため

特技を質問することには、雰囲気を和ませる目的もあります。厳格な雰囲気で行われる面接では、緊張してしまい、伝えたいことを伝えきれない方も多いのではないでしょうか。企業としても、そのような結果は不本意なため、雰囲気を和ませるために特技について質問する場合があります。

面接で特技の質問をされたときの回答例

特技の質問に対する回答例を知っておくと、自分事に置き換えて的確な回答を導き出しやすくなるでしょう。特技の種類別に、回答例をいくつか紹介します。

仕事と直接関係がある特技

仕事と直接関係がある特技は、パソコン修理・パーツ交換、写真撮影、絵画、トレーニング、ドライブなどさまざまです。特技のレベルが高い場合は、職業が未経験でも即戦力とみなされる可能性があります。ここでは、パソコン修理・パーツ交換の特技をアピールする場合の回答例を紹介します。

【回答例】

私の特技は、パソコンの修理・パーツ交換です。普段からゲーミングPCでオンラインゲームをしており、最適なパフォーマンスのPCを安価で作るために修理やパーツ交換の経験を積みました。パーツの互換性はもちろん、目的に応じたパーツの組み合わせについても知識を習得できました。この経験・スキルを貴社の業務に活かし、お客さまにより良いサービスを提供したいと考えております。

スポーツ

特技がスポーツの場合は、体力やコミュニケーション能力、協調性などをアピールできます。

【回答例】

私の特技はサッカーです。地元のサッカーチームでフォワードを任され、チームを地区大会優勝へ導きました。チームメンバーと協力して1点を取ることに全力を注いだ経験から、人との協力の大切さや諦めない気持ちを学びました。サッカーで培った体力やコミュニケーション能力を活かし、精力的に活動したいと考えております。

文化的な活動

文化的な活動は、集中力や発想力、努力などをアピールできます。

【回答例】

私の特技はピアノです。最初は趣味でしたが、今では自信を持って特技といえるほどに上達しました。ピアノを始めた当初は「ピアノが上手い人はもともと素質があるだけで、努力だけでは大きなステージに立つことはできない」と考えていました。そのため、練習は週1回、1時間程度しかしなかったのですが、著名な先生に「素質は関係ない。天才と呼ばれている人は、みんな人一倍の努力をしている」と教えていただき、その日から練習量を増やしました。その結果、大きなステージで演奏する機会をいただき、多くのお客さまから歓声を受け、努力は裏切らないことを学びました。社会に出てからも困難な仕事に立ち向かい、目標を持ってスキルアップに取り組みたいと考えております。

日常生活における特技

日常生活の特技からは、スポーツや文化的な活動と同じように自身の適性やスキルをアピールできます。

【回答例】

私の特技は料理です。プロ顔負けの料理を作るとともにInstagramにアップして、2万人ものフォロワー数を獲得しました。現在は、企業からもご依頼をいただくことが増え、何気ない特技が大きな力になることを知りました。1つのことを極めると、ほかの可能性へとつながることは、仕事も同じだと思っております。

特技に関する回答のNG例

特技の質問に対して回答方法を誤ると、適性やスキルをアピールできないばかりか、情報を伝えるスキルが乏しいと思われる恐れがあります。次のような回答は避けましょう。

趣味と特技を混同する

趣味と特技は別物です。趣味は知識や特技の習得レベルに関係なく、誰もが取り組めるものであるため、仕事への適性やスキルにつなげることは難しいでしょう。
例えば、「私の特技は写真撮影です。スマートフォンのカメラで撮影してInstagramにアップしているのですが、フォロワー100人で『いいね』の数は毎回10以上はいただきます。」など、どのようにすごいのか伝わりにくい回答が挙げられます。

人に迷惑をかけるような特技

歩いている人に急に声をかけてコミュニケーション能力を磨いているといった、人に迷惑がかかる可能性がある特技は、採用担当者の心象を悪くする恐れがあります。また、自己中心的なイメージも与えてしまうでしょう。
例えば、「私は人を驚かすことが得意です。相手の心の虚をつき、何をすれば驚かせられるのかをいつも考えています。」といった回答だと、人の気持ちを考えることができないと捉えられる可能性があります。

仕事と一切関係がない特技

仕事と一切関係がない特技からは、仕事の適性やスキルが見えてきません。企業側の目的を達成できないため、仕事と少しでも関係がある特技について回答しましょう。
例えば、営業職で転職を希望しているのに「私の特技はパソコンの組み立てです。ゲームや事務作業など目的別にパーツを組み合わせて、予算内でベストパフォーマンスのパソコンを組み立てることができます。」と伝えても、営業スキルや適性へのアピールにはなりません。

面接で話せる特技が見つからないときの対処法

面接で話せる特技が見つからなくても、諦める必要はありません。次のように取り組むことで、仕事に関係がある特技が見つかるでしょう。

物心ついたときから今までの出来事を振り返る

物心ついたときから今までに経験をしてきたことを時系列順に振り返れば、1つは特技と呼べるものが見つかる可能性があります。
例えば、喧嘩の仲裁が得意、受験勉強で塾のテストで100点を採った、小さな目標を達成し続けてきたなどは、自分にとっては大したことではないと思っていても、ほかの人からは特技と認識されるかもしれません。

家族や友人などに聞いてみる

自分をよく知っている家族や友人に、特技について聞いてみるのもよいでしょう。自分が気づかなかった特技が見つかる可能性があります。

ほかの人の特技を見て自分に該当するものを探す

ほかの人の特技を見て、自分にも同じ特技があることに気づくケースがあります。家族や友人に特技を聞いて、自分にも当てはまるものがないか探してみましょう。

面接で特技について答えるときの流れ

伝えたいことがいくつもある場合、話が前後して理解しづらくなる場合があります。特技の質問に対する回答は、次の流れで構成しましょう。

1:結論から答える

ここでいう結論とは「私の特技は○○です」という特技の種類を指します。その後に続く回答が何の特技の話なのかを明確にするためにも、最初に特技の種類や名称を伝えましょう。

2:特技の概要を伝える

どのような特技なのか伝えましょう。「ピアノは、その名の通りピアノをひくことです」ではなく「努力して1つの目標を成し遂げることの喜びを与えてくれるものです」など、具体的に伝えることがポイントです。

3:具体的なエピソードを含める

チームを優勝に導いた、コンクールで優勝したなど、具体的なエピソードを含めることで信憑性が高くなります。また、結果を出すために力を入れたことや工夫の内容などに言及すると、より説得力が増して採用担当者に好印象を与えることができます。

4:仕事に役立つ特技であることをアピールする

努力して目標を達成した経験、チームプレーで培った協調性など、仕事につながる要素と絡めてアピールしましょう。特技や成果から得た経験がどのように仕事に役立つのかを具体的に説明できれば、好印象のまま自己アピールを終えられます。

まとめ

多くの企業が、特技から仕事の適性やスキルを読み取りたいと考えています。そのため、面接で特技を伝える際は、仕事にどのように役立つのかを伝える必要があります。また、趣味と特技を混同しない、人に迷惑がかかる特技は避けるなどの注意点も押さえましょう。今回解説した内容を参考に、企業に好印象を与える回答方法を模索してみてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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