UI/UXデザイナーとは?仕事内容や転職に必要な知識を紹介

2023年11月24日

2024年4月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

IT化推進を意識する企業が増えたことで、Webサイトのデザインに関わる専門職に注目が集まっています。今回紹介するのは、Webサイトとユーザーをつなぐ「UI」と「UX」に関わるデザイナー職です。

この記事ではUI/UXデザイナーの仕事内容や将来性、キャリアパスについて解説します。また、​​​​UI/UXデザイナーを目指すうえで覚えておきたい、スキルや資格、未経験での就業可否にも触れています。Webデザインを生業にしていきたいと考えている人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

UI/UXデザイナーとは

UIデザイナー・UXデザイナーは、どちらもWebサイト・アプリの制作に関わるデザイナー職のことです。ここでは、UIデザイナー・UXデザイナーそれぞれの仕事内容や将来性、キャリアパスについて解説します。

UIデザイナーの仕事内容

UIデザイナーとは、ユーザーとサービスをつなぐ接点を示す「UI(User Interface)」をデザインする職種のことです。Webサイトなどの閲覧時、画面上に表示される情報はすべてUIに該当します。

ユーザーの目に直接触れる部分をより使いやすくデザインするのが、UIデザイナーの仕事です。構図や写真、カラーリングやフォントの種類・サイズなど、競合他社と差別化できるようなデザインが求められます。またユーザビリティを意識し、検証・改善を重ねたデザインの最適化も、UIデザイナーの重要な仕事です。

UXデザイナーの仕事内容

UXデザイナーとは、ユーザーの使用するサービスに該当する「UX(User Experience)」について考える職種です。UXとはユーザーがサービスに触れた際に得られる、体験や体感を示します。

Webサイトのデザインだけでなく、ユーザーが満足いく体験をどのように提供するかを考えるのが、UXデザイナーの仕事です。またインタビューやマーケティング、解析などを行い、サービス全体を設計することも求められます。「デザイン」とはいうものの、ユーザーの「目線」を大切にする仕事であるため、必ずしもWebデザイン・画面デザインの専門的な知見を得ておかなくても良いのがUXデザイナーの特徴です。

将来性・年収

昨今Web制作の需要が高まっていることから、UI/UXデザイナーの職種自体は将来性の期待できる仕事といえます。ただし、UI・UXともに「考えることが必須」と認識されるようになったため、フロントエンジニアなどがUIとUXを担当する場面も増えました。そのため、専門のUI/UXデザイナーを募集していない企業も増えています。したがって、UI/UXデザインの仕事自体はなくならないものの、UI/UX専任のデザイナーになるのは難しいのが現状です。

ちなみにUI/UXデザイナーの年収は、平均すると500万円ほどです。比較的新しい仕事であるため、高めの金額といえます。

キャリアパス

UI/UXデザイナーは、Webデザイナーのキャリアパスとして認識されています。そのため、UI/UXデザイナーが別のキャリアを考える際は、以下が例に挙げられるでしょう。

  • 自身の関わる領域と反対のデザイナー(UIデザイナーであればUXデザイナー、UXデザイナーであればUIデザイナー)
  • 企業におけるデザインを総括するポジション

UI/UXデザイナーに求められるスキル

ここでは、​​UI/UXデザイナーに求められる主なスキルを5つ紹介します。UI/UXデザイナーへの転職を目指す際に行う、自己分析の参考にしてください。

コミュニケーションスキル

UI/UXデザイナーは、クライアントの意向を組んで最適なデザインを作成する仕事です。そのため、円滑なコミュニケーションを取れるスキルは必須です。またクライアントだけでなく、チームメンバーやユーザーと関わる場面もあるため、幅広い人材と関われるコミュニケーション能力が求められます。

プレゼンテーションスキル

どのようなデザインを考案し、提案したいのか正確にアピールするうえで、プレゼンテーション能力が必須です。デザインは非言語のものであるため、クライアントが納得するようなプレゼンを実施できるかが、成約の鍵になることを認識しておきましょう。

デザインの知識

一般的なデザイナーとしての基本知識はもちろん、ユーザー目線に立ったデザインを考案できる能力が必要です。Webデザイナーがデザインを担当する企業の場合は、ユーザー目線の情報を仕入れる能力に特化しても問題ありません。ただしキャリアアップを視野に入れるのであれば、将来的にデザインも兼任することを想定し、デザインの知識を幅広く習得しておくと安心です。

SEO・マーケティングの知識

UI/UXデザインはユーザーの「顧客体験」が重視される領域です。そのためユーザーが何を求めているのか的確に判断し、施策として実行できるSEOやマーケティングの知識が求められます。

分析力・探究心

ユーザーにとっての「最適化」が必要なUI/UXデザインにおいて、分析力や探究心は必須です。どのようなサービスが求められているのか、ユーザーにとって使いやすいデザインはどのようなものか、徹底的に分析・探求することが求められます。

UI/UXデザイナーおすすめの資格

ここでは、UI/UXデザイナーとして働くうえで会得しておくと有利な以下の4つの資格を紹介します。

  • アドビ認定エキスパート
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Webデザイン技能検定
  • 人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度

アドビ認定エキスパート

アドビ社による民間資格で取得すると、Illustrator・Photoshop・InDesignなどを取り扱えることを証明できます。自身がデザインも兼任する場合はもちろん、デザイン担当に要望を伝える際にも役立つ資格です。

Webクリエイター能力認定試験

Webデザイン能力や、コーディング能力を証明できる資格です。現場におけるワークフローや、マーケティングの知識を体系的に取得できます。

Webデザイン技能検定

特定非営利活動法人「インターネットスキル認定普及協会」による、Webデザイン系唯一の国家資格です。1級から3級まで存在し、学科と実技に試験が分かれています。2級まで取得しておけば、デザインにまつわる幅広い知識を証明できます。

人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度

特定非営利活動法人「人間中心設計推進機構」による専門家認定制度で、製品・システム開発における「人間中心設計」を実践できる証明になります。他の3つの資格と異なり、UI/UXデザインなどの実務経験がなければ応募できません。合格基準が高いため取得は容易ではありませんが、取得できればUI/UXデザイナーとして高いレベルの能力を持っていると証明できます。

UI/UXデザイナーは未経験でもなれる?

UI/UXデザイナーは基本的なデザインの知見とあわせて、経験や知識に基づいてユーザー目線に立つことが求められる仕事です。そのため、未経験でいきなりUI/UXデザイナーを目指すことは困難です。ただしUI/UXデザイナーに求められるスキルや資格を有していれば、未経験でも採用される可能性があります。

まとめ

今回は、UI/UXデザイナーの仕事内容や必要なスキル、所得しておくと有利な資格を紹介しました。UI/UXデザイナーは通常のWebデザイン職とは異なり、ユーザーの目線に立った最適化が求められる仕事です。コミュニケーション能力やプレゼン能力のレベルが高ければ、未経験でも就業できることがあるため、本記事の内容を参考にUI/UXデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。

監修者・安藤 優也

安藤 優也

大学院まで英語教育を学び、公益財団法人 日本英語検定協会に入社。
教育委員会・大学へのセールス、アメリカでの教員研修、公開試験実施の企画運営等に従事。

その後株式会社リクルートに入社し、営業経験者へのキャリアアドバイザーとして複数回の表彰もいただきました。
チームリーダー・育成者としての実績が認められ、キャリアアドバイザー育成を行う部署に異動。全社のキャリアアドバイザー向けの研修企画や研修講師を経験しました。

大手人材会社でのサービスを経験したからこそのもどかしさや限界を感じ、現在はIzulでコンサルタントを行っています。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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