IT営業とは?仕事内容や種類、未経験から転職する方法を解説

2022年8月16日

2024年1月22日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

ITに関する商品やサービスを取り扱うIT営業。通常の営業スキルに加えて専門知識が必要ですが、非常にやりがいがあり、今後も高い需要が見込まれる職種です。この記事では、IT営業の具体的な仕事内容や、未経験から転職する方法を解説しています。IT業界に転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

IT営業とは

IT営業とは、システム開発・保守やWebコンテンツ制作、パッケージソフトなどの製品のような、ITに関するサービスを販売する職種です。IT営業として活躍するためには、自社の製品やサービスについて詳しくなるだけでなく、IT全般に関する知識が必要です。ただし、実務的な部分はエンジニアやディレクターなどの専門職が担っているため、必ずしもITスキルが必須というわけではありません。

IT営業の仕事内容

IT営業の仕事内容は、ITに関するサービスや製品を販売するだけではありません。システム運用開始時に立ち合いを行ったり、問題が発生した際には原因を分析して改善策を提案したりと多岐に渡ります。お客様に常に寄り添い、自社のITサービスを継続して使用してもらえるよう勤めなければいけません。また、依頼を受けてシステム開発やコンテンツ制作を行う場合、自社の技術部門とお客様の橋渡し役として、受注内容の確認やスケジュール調整などを担当することもあります。

IT営業の種類

IT営業の種類は、取り扱う商品によって主に下記の3種類に分類されます。ひとつずつ解説していきます。

ハードウェア営業

ハードウェア営業とは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を直接お客様などに販売する仕事です。どの企業も同じような商品を扱うため、お客様に購入してもらうためには価格や付随サービス、アフターフォローなどで他社と差別化を図る必要があります。

SIer営業

Sler営業とは、お客様が抱える問題を解決するためのシステム構築を提案する仕事です。Slerとはシステムインテグレーターの略で、システムの開発から保守まで、システム構築に関する業務全般を請け負う企業を指します。Sler営業には大きく分けて「アカウント営業」と「ソリューション営業」の2種類が存在しています。

アカウント営業では、特定のお客様に対し、自社のITサービスや製品を活用して事業計画の達成や課題解決に向けたサポートを行います。必要があればプロジェクトに参加し、開発から納品まで一貫してフォローします。一方ソリューション営業は、自社システムの提案受注数を伸ばすことを目的として、お客様を限定せずに提案を行う営業方法です。

SaaS営業

SaaS営業では、ビジネスツールや会計ソフト、名刺管理システムなどのSaaSサービスを扱います。SaaSとは「Software as a Service」の略で、インターネット上のサービスやアプリなどをクラウド上で提供するための仕組みを指します。見込み顧客にアプローチをかけるインサイドセールス・お客様と実際に商談を行うフィールドセールス・アフターフォローを担当するカスタマーセールスといったように、プロセスごとに職種を分けて営業を行う点が特徴です。

IT営業の仕事のやりがい

IT営業の仕事のやりがいは、お客様と向き合って課題を解決したときに大きな達成感が味わえることです。お客様が求めるサービスや製品を提供し、感謝の言葉をもらえると今後の仕事の励みになります。また、仕事を通してITに関する専門的な知識や高度な営業技術が身につくため、自分自身のスキルアップに役立つ点も魅力的です。

IT営業が難しいと言われる理由

IT営業が難しいと言われる理由は、大きく分けて2つあります。1つ目は、営業ノルマに追われることです。特にハードウェア営業の場合、競合が多く、他社との差別化が難しい傾向にあります。目標を達成するまで数字に追われ続けることになり、精神的負担も大きくなります。2つ目は、顧客とのコミュニケーションです。プロジェクトが終わるまで頻繁にやり取りしなければならず、トラブルなどの緊急時には時間を問わず呼び出される場合もあります。自社の技術部門とお客様の間で板挟みになってしまうなど、気苦労が絶えないことも少なくありません。このほかにも、業務量が多く労働時間が長くなりやすいことも、IT営業が難しいと感じてしまう原因のひとつです。

IT営業に活かせる資格・スキル

IT営業では、IT全般に関する専門知識を持っていると、お客様に商品の説明をする際やトラブル発生時に状況をわかりやすく伝える際に役立ちます。ITの知識に自信がなくても、営業職の経験があれば、ヒアリング力や提案力などの営業スキルを十分に活用可能です。また、お客様とのやり取りだけでなく、自社の技術部門や管理部門と話し合う機会も多いため、円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力が求められます。

未経験からIT営業に転職するには?

IT営業は、努力次第では未経験からの転職も可能な職種です。ここでは、未経験からIT営業に転職するためのポイントを3つ紹介します。

法人営業の経験を積む

IT営業では商品を販売するだけでなく、課題解決のための提案や自社と顧客の仲介役なども行う必要があり、高度な営業スキルが求められます。営業経験がまったくない方は、法人営業の経験を積んで、基礎的な営業スキルを身に付けてからIT営業に転職することがおすすめです。ITに関する知識がなくても、営業職の経験があることで採用に有利に働く場合があります。

ITサービスの知識とスキルを深める

ITサービスの知識やスキルを深めるのも、未経験からIT営業に転職するために有効な手段のひとつです。IT営業では必ずしも専門知識が必要なわけではありませんが、実際に業務を行う際に役に立ちます。また、基本情報技術者や応用情報技術者のようなITに関する資格があると、転職の際にアピールポイントになります。未経験からIT企業への転職を考えている人はぜひトライしてみてください。

成長性の高いIT企業求人を探す

未経験からIT営業にチャレンジしたいという方は、成長性の高そうな企業を探して応募してみるのもいいでしょう。成長性が高い企業は、未経験でもやる気やポテンシャルのある人材の採用を進めていることがあります。他業種からの転職を歓迎していることも多いため、求人をこまめにチェックすることをおすすめします。

まとめ

この記事では、IT営業の種類や仕事内容、それぞれの特徴について紹介しました。IT営業では高度な営業スキルやITに関する専門知識が求められますが、その分大きなやりがいや達成感を感じられる職種です。未経験の方でも、法人営業の経験やITに関する知識を得ることで、十分転職できる可能性があります。IT営業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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