IT営業とは?仕事内容や種類、未経験から転職する方法を解説

2024年9月17日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

ITに関する商品やサービスを取り扱うIT営業。通常の営業スキルに加えて専門知識が必要ですが、非常にやりがいがあり、今後も高い需要が見込まれる職種です。この記事では、IT営業の具体的な仕事内容や、未経験から転職する方法を解説しています。IT業界に転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

IT営業とは

IT営業とは、顧客の課題に対し、IT(情報技術)によるシステムやサービスを提案・提供する仕事です。システム開発・保守やWebコンテンツ制作、パッケージソフトなどの製品だけでなく、Webを活用したマーケティングや通信インフラなどのサービスも扱います。IT営業は自社の製品やサービスについて詳しくなるだけでなく、IT全般に関する知識が必要です。実務的な部分はエンジニアやディレクターなどの専門職が担っているため、必ずしもITスキルが必須ではありませんが、顧客の要望や技術関係者との調整などのコミュニケーション能力が求められます。

IT営業の仕事内容

IT営業の仕事内容は、ITに関するサービスや製品を販売するだけではありません。システム運用開始時に立ち合いを行ったり、問題が発生した際には原因を分析して改善策を提案したりと多岐に渡ります。顧客に常に寄り添い、自社のITサービスを継続して使用してもらえるよう勤めなければいけません。また、依頼を受けてシステム開発やコンテンツ制作を行う場合、自社の技術部門と顧客の橋渡し役として、受注内容の確認やスケジュール調整などを担当することもあります。

IT営業の種類

IT営業の種類は、取り扱う商品によって主に下記の3種類に分類されます。一つずつ解説していきます。

ハードウェア営業

ハードウェア営業とは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を直接顧客などに販売する仕事です。どの企業も同じような商品を扱うため、顧客に購入してもらうためには価格や付随サービス、アフターフォローなどで他社と差別化を図る必要があります。

SIer営業

Sler営業とは、顧客が抱える問題を解決するためのシステム構築を提案する仕事です。Slerとはシステムインテグレーターの略で、システムの開発から保守まで、システム構築に関する業務全般を請け負う企業を指します。Sler営業には大きく分けて「アカウント営業」と「ソリューション営業」の2種類が存在しています。

アカウント営業では、特定の顧客に対し、自社のITサービスや製品を活用して事業計画の達成や課題解決に向けたサポートを行います。必要があればプロジェクトに参加し、開発から納品まで一貫してフォローします。一方ソリューション営業は、自社システムの提案受注数を伸ばすことを目的として、顧客を限定せずに提案を行う営業方法です。

SaaS営業

SaaS営業では、ビジネスツールや会計ソフト、名刺管理システムなどのSaaSサービスを扱います。SaaSとは「Software as a Service」の略で、インターネット上のサービスやアプリなどをクラウド上で提供するための仕組みを指します。見込み顧客にアプローチをかけるインサイドセールス・顧客と実際に商談を行うフィールドセールス・アフターフォローを担当するカスタマーセールスといったように、プロセスごとに職種を分けて営業を行う点が特徴です。

IT営業のキャリアパス

IT営業のキャリアパスは、年収アップや高い専門性を獲得する方法として3つの例を紹介します。IT業界は人材不足で悩む企業も多いため、専門性と経験があれば年収を大幅に上げることも可能です。そのため、キャリアパスを早めに設定し、将来に即した実績を重ねていくと転身しやすいでしょう。

管理職・指導職現場のまとめ役となり、年収アップが期待できます。売上などの精神的圧力が増える可能性もあります。
外資系IT企業に転職GAFAに代表される外資系IT企業に転職すると年収が大幅にアップできます。ITの専門知識だけでなく、英語が必須です。
ITコンサルタントへ独立IT業界全般の知識を求められ、顧客に合った問題解決策を提案します。専門的知識と経験を存分に発揮できます。

IT営業の平均年収

IT営業の平均年収は、481.9万円です。日本の平均年収は430万円であるため、平均よりもやや高いといえます。総務省のデータによるとAIやIoTの技術導入や活用などでIT業界は成長し続けており、人材不足の傾向にあります。そのため、転職市場もIT関連職種の需要は高く、転職することで年収を上げることも可能でしょう。

参照:doda職種図鑑
参照:長期データ(情報サービス業):経済産業省

IT営業の仕事のやりがい

IT営業の仕事のやりがいは、顧客と向き合って課題を解決したときに大きな達成感が味わえることです。顧客が求めるサービスや製品を提供し、感謝の言葉をもらえると今後の仕事の励みになります。また、仕事を通してITに関する専門的な知識や高度な営業技術が身につくため、自分自身のスキルアップに役立つ点も魅力的です。

IT営業が難しいと言われる理由

IT営業が難しいと言われる理由は、大きく分けて2つあります。1つ目は、営業ノルマに追われることです。特にハードウェア営業の場合、競合が多く、他社との差別化が難しい傾向にあります。目標を達成するまで数字に追われ続けることになり、精神的負担も大きくなります。2つ目は、顧客とのコミュニケーションです。プロジェクトが終わるまで頻繁にやり取りしなければならず、トラブルなどの緊急時には時間を問わず呼び出される場合もあります。自社の技術部門と顧客の間で板挟みになってしまうなど、気苦労が絶えないことも少なくありません。このほかにも、業務量が多く労働時間が長くなりやすいことも、IT営業が難しいと感じてしまう原因の一つです。

IT営業に向いている人の特徴

IT営業に向いている人の特徴は5つあげられます。

  • IT技術に関心があり、学習意欲の高い
  • コミュニケーション力が高い
  • 問題解決力が高い
  • プレゼンテーション力がある
  • 開発スキルがある

IT業界は急速に発展しており、新たな技術や開発が常にリリースされています。そのためIT営業は、IT技術への関心と学習意欲が高く、柔軟性のある人が向いているといえます。企業が抱える問題解決をするために、関係者と交渉・調整するコミュニケーション力や、サービスの魅力を伝えるプレゼンテーション力が必要です。

IT営業に活かせるスキル

IT営業では、IT全般に関する専門知識を持っていると、顧客に商品の説明をする際やトラブル発生時に状況をわかりやすく伝える際に役立ちます。ITの知識に自信がなくても、営業職の経験があれば、ヒアリング力や提案力などの営業スキルを十分に活用可能です。また、顧客とのやり取りだけでなく、自社の技術部門や管理部門と話し合う機会も多いため、円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力が求められます。

IT営業に活かせる資格

IT営業には必ずしも資格は必要ありませんが、中途採用において有利になる資格を取得しておくとIT知識を有していることをアピールできます。顧客に対してもIT知識を裏付ける証明になるため、信頼関係を構築しやすいでしょう。IT営業に関連する資格は以下のものがあります。

ITパスポート経済産業省が認定する国家資格で、ITの基礎的知識を証明する入門レベルの資格です。事務職や営業職、学生も多く取得しています。
基本情報技術者情報処理技術の基本的な知識と技能を認定する国家資格です。ITエンジニアを目指す人の登竜門とも呼ばれています。
応用情報技術者経済産業省が認定するIT関連の国家資格で、ITエンジニアとして基本情報技術者よりも応用的な知識や技能を持つことを証明する資格です。受験者は業務経験5〜6年の中堅プログラマーやシステムエンジニアが中心です。
セールススキル検定営業に必要な能力を測定・スコア化・認定する試験で、セールスコンピテンシー群を客観的に測定し、個人の営業力を証明します。

未経験からIT営業に転職するには?

IT営業は、努力次第では未経験からの転職も可能な職種です。ここでは、未経験からIT営業に転職するためのポイントを3つ紹介します。

法人営業の経験を積む

IT営業では商品を販売するだけでなく、課題解決のための提案や自社と顧客の仲介役なども行う必要があり、高度な営業スキルが求められます。営業経験がまったくない方は、法人営業の経験を積んで、基礎的な営業スキルを身に付けてからIT営業に転職することがおすすめです。ITに関する知識がなくても、営業職の経験があることで採用に有利に働く場合があります。

ITサービスの知識とスキルを深める

ITサービスの知識やスキルを深めるのも、未経験からIT営業に転職するために有効な手段の一つです。IT営業では必ずしも専門知識が必要なわけではありませんが、実際に業務を行う際に役に立ちます。また、基本情報技術者や応用情報技術者のようなITに関する資格があると、転職の際にアピールポイントになります。未経験からIT企業への転職を考えている人はぜひトライしてみてください。

成長性の高いIT企業求人を探す

未経験からIT営業にチャレンジしたいという方は、基本的なIT知識を身に付けることと、伸びている企業について情報を集めましょう。成長が見込まれる企業は、未経験でもやる気やポテンシャルのある人材の採用を進めていることがあります。提供している商品やサービスによっては、他業種での経験が活かせるなど、未経験でも過去の実績をアピールできる可能性があるでしょう。他業種からの転職を歓迎していることも多いため、応募する企業を徹底的に研究することをおすすめします。

志望動機を明確化して面接に臨む

IT営業へ未経験で応募する場合は、志望動機を明確化し、面接で強みや熱意をアピールしましょう。なぜIT営業を選んだのか、なぜこの企業に応募したのか、入社後に何をしたいのかを言語化し、前職の業務経験で活かせるスキルについて具体例を交えて話せると面接官に伝わりやすくなります。コミュニケーション力をアピールするためにも面接もしっかり準備しましょう。

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まとめ

この記事では、IT営業の種類や仕事内容、それぞれの特徴について紹介しました。IT営業では高度な営業スキルやITに関する専門知識が求められますが、その分大きなやりがいや達成感を感じられる職種です。未経験の方でも、法人営業の経験やITに関する知識を得ることで、十分転職できる可能性があります。IT営業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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