エバンジェリストが持つべき役割とは?仕事内容や適正スキルを解説

2022年9月21日

2024年3月1日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

エバンジェリストは、IT業界の新しい職種として登場し、近年注目を集めています。複雑かつ馴染みにくいIT技術について、ユーザーにわかりやすく浸透させる役割を持つ職種です。今回は、エバンジェリストとはどのような職種なのかを詳しく解説します。

エバンジェリストとは

エバンジェリストとは、昨今IT業界で注目を集めている新しい職種・人材のことです。専門性の高いIT技術をユーザーにわかりやすく解説する役割を担います。IT製品のプロモーションをより効果的にするためにも、エバンジェリストを必要とする企業も多いでしょう。エバンジェリストには、IT技術にただ詳しいだけではなく、ユーザーが理解しやすいように伝えるスキルが求められます。

エバンジェリストが求められるのはなぜ?

エバンジェリストが必要とされる背景には、日々加速するIT技術の進歩があるでしょう。IT技術が高度になるにしたがって、複雑化が進んでいることも事実です。そのため、IT技術に精通した専門職以外の人材が入り込める余地がなくなってきています。
しかし、IT技術を取り入れたビジネスをクライアントへ薦めるためには、専門的な知識をわかりやすく伝える必要があります。また、トレンドや業界の動向を交えたプレゼンも求められます。このような背景から、IT技術の詳細をわかりやすくユーザーに伝えることができるエバンジェリストが注目されています。

営業とエバンジェリストの違い

エバンジェリストは営業と異なり、ターゲットが不特定多数になる点が特徴です。IT技術についてわかりやすく伝えるという主な業務内容だけ見ると、営業と混同してしまう方もいるでしょう。しかし、営業はあくまで自社の製品やサービスに興味を持った方が対象になります。
対してエバンジェリストは、ソーシャルメディアやパネルディスカッションといった形で、不特定多数と関わります。営業が一人の顧客につきっきりで対応するのに対し、多くのユーザーと関わる機会が多いこともエバンジェリストの特徴です。

エバンジェリストがいる企業の特徴

エバンジェリストがいる企業は、自社サービスの質が向上する傾向にあります。ITに関する最新の知識・技術が蓄積されていくため、他社との差別化にもつながるでしょう。エバンジェリストがいる企業ということで、認知度が高まりやすい点もメリットです。
また、エバンジェリストの活動は、社内のITリテラシーを高める効果も期待できます。そのため、エバンジェリストがいる企業は従業員の知見が広がりやすい傾向にあります。従業員の成長を通じて、企業全体が成長する傾向も見受けられるでしょう。

エバンジェリストが持つ役割

エバンジェリストには、IT技術に関する課題解決や、ユーザーへの正しい情報伝達の役割があります。具体的には、以下の役割を担っています。

課題を解決する方法の提案

IT技術に特化した専門家としてユーザーの抱える課題解決につながる提案を行うことが求められます。ユーザーにとって使いやすいIT製品だけでなく、相性のいい製品同士を組み合わせる提案などが挙げられます。また、課題の解決を通じて今後どのような価値を生み出すか考えることも、エバンジェリストの重要な役割です。

正しい情報の伝達

エバンジェリストはユーザーに対し、IT技術・製品に関する情報を正確に伝達する役割を担います。いかに優れた技術や製品を導入しても、理解した状態で活用できなければ効果はありません。IT技術の価値観や世界観について、ユーザーの目線で正確に伝えることが求められます。

エバンジェリストの仕事内容

エバンジェリストには、ITについてわかりやすくユーザーに伝えるために重要な仕事がいくつもあります。それぞれについて詳しく解説しましょう。

プレゼンテーション

イベントやセミナーを通じて、不特定多数のユーザーにITに関する情報や魅力を伝える活動です。エバンジェリストの仕事の根幹ともいえるでしょう。エバンジェリストのプレゼンテーションは、相手の心を動かすことを目的にしています。ITについてのプレゼンテーションを通じ、製品の購入につなげることが重要です。

インナーマーケティング

エバンジェリストには、インナーマーケティングを通じて自社の価値を高めることも求められます。インナーマーケティングとは、自社の従業員を対象に技術や製品についての魅力を伝える活動です。自社のITに関する魅力を従業員に伝え、広めることで、従業員のモチベーションや業務クオリティの向上が期待できます。

デモンストレーション

デモンストレーションを通じた、プリセールスエンジニアとしての活動もエバンジェリストが担う仕事です。自社の製品やサービスを導入している、もしくは導入を検討している企業を対象に実施します。ユーザーの抱えている課題に応じた、適切な提案が必要とされます。

情報収集・研究

プレゼンテーションやインナーマーケティングなどを正確に実施するため、情報収集や研究を実施することも大切です。IT業界に関するトレンドなどを中心とした情報収集や、研究内容を資料にすることなどが挙げられます。最新情報をアップデートし続け、トレンドの変化に置いていかれないよう意識することも大切です。

エバンジェリストに求められるスキルや適正

エバンジェリストには、ユーザーにIT関連の情報を正確かつわかりやすく伝えるためのスキルが求められます。具体的には、以下の要素が挙げられます。

プレゼンテーション能力

エバンジェリストの仕事の根幹である、プレゼンテーションをよりよいものにするための能力です。資料を読み上げるだけでは、ユーザーにIT技術・製品の魅力は伝えられません。いかにユーザーから共感をもらい、心を動かせるかどうかが重要です。話し方や表情など、さまざまな観点で工夫する必要があるでしょう。

専門知識の学習意欲

移り変わりの激しいIT業界のトレンドについて、いち早く把握する気概が大切です。エバンジェリストとして常にアップデートする姿勢も大切です。ただ知識を学ぶだけではなく、IT製品を実際に試すことで、よりユーザー目線に近い活動ができます。プレゼンテーションの練習や資料の準備などを怠らないことも大切です。

コミュニケーション能力

トークスキルやヒアリングスキルなど、コミュニケーションを円滑に進めるための能力が求められます。エバンジェリストは、プレゼンテーションなどを通じて不特定多数のユーザーと関わります。適切なコミュニケーションを通じてユーザーの目線で課題を見出し、解決につなげることが重要です。

経営者としての目線

エバンジェリストには、IT関連知識の定着を通じたブランドイメージ向上の役割があります。そのため、対象となる企業がいかに成長していくべきか、経営者の目線で見ることが大切です。対象となる企業の特徴や競合との差別化要素などを把握し、IT業界のトレンドに置いていかれないような視点を意識しましょう。

自社でエバンジェリストを育成するには?

エバンジェリストの重要性が注目される昨今、自社にエバンジェリストがいないことに課題を感じている企業も多いでしょう。ここでは、エバンジェリストを育成するために必要な観点について解説します。

エバンジェリスト育成に関する体制を整える

まずは、エバンジェリストを育成するうえで重要なプログラムを設計・導入しましょう。プレゼンテーション能力をはじめとした、さまざまなスキルを適切に学べる環境を用意する必要があります。
自社で体制を整えることが困難な場合は、外部講師への依頼や社外研修の実施を検討しましょう。すでにエバンジェリストが在籍している場合は、その従業員を中心にして育成プログラムを設計してください。

候補者を選出する

エバンジェリストに適した人材を選出する際は、ITに精通しているかどうかが重要となります。エンジニアやプログラマーなどを中心に選出しましょう。
また、プレゼンテーションやセミナーを実施した経験がある人材も、エバンジェリストの候補者に適しています。適切な人材が社内にいない場合は、エバンジェリストとして採用することがおすすめです。

経営方針の理解や見直しを実施する

エバンジェリストは自社のITサービスを理解し、経営方針に沿ったプレゼンテーションを実施しなければなりません。そのため、自社の経営方針を理解してもらうことも必要です。
また、IT業界のトレンドに合わせて経営方針を見直すことも求められます。経営層とタッグを組み、常に変化するIT業界に対応できるエバンジェリストを育成することが大切です。

まとめ

この記事ではエバンジェリストについて、求められるスキルや仕事内容などの観点で解説しました。自社のITサービスについて理解し、適切なプレゼンテーションを通じて従業員にわかりやすく伝えることが求められます。
専門知識を有するため、エバンジェリストになるハードルは高いものの、経営に関わる機会がある重要な仕事です。IT関連の知識を他者に伝えたいという理想を抱いている方は、エバンジェリストを目指してみてはいかがでしょうか。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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