五大商社に転職したい!目指す際の対策や適性を各社の特徴とあわせて解説

2023年7月14日

2024年9月5日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

商社への転職活動を進める中で「五大商社」について耳にする機会も多いのではないでしょうか。注目度の高い商社という認識はあっても、詳細までを理解できていない人もいるでしょう。実際、有名だからという理由だけで五大商社への転職を視野に入れた結果、思うように転職活動を進めることができないケースもあります。
今回は、商社への転職を検討している人に向けて、五大商社それぞれの特徴や人気の理由について解説します。五大商社への転職を成功させるためのポイントにも触れているので、有名企業に身を置きたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

五大商社とは

そもそも五大商社がどの企業なのか、わからない人も多いでしょう。以下5つの企業が、五大商社と呼ばれる商社です。

  • 三菱商事
  • 三井物産
  • 伊藤忠商事
  • 住友商事
  • 丸紅

ここでは、五大商社といわれる5つの企業について詳しく解説します。

三菱商事

三菱商事は、売上高において総合商社業界のトップに君臨する企業として知られています。三菱UFJ銀行・三菱重工業と並んで、三菱御三家と呼ばれる企業です。総合力に長けており、幅広くかつバランス良く事業を展開しているのが、三菱商事の特徴であり、強みです。金属や天然ガスなどの資源分野をはじめ、小売事業やモビリティ事業など、非資源分野の事業も展開しています。

三井物産

三井物産は、金属資源事業においての強みを持っている商社です。「物産」と略されることが多く、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。金属資源は三菱商事も注力している資源分野の事業ですが、資源高やコロナ禍の影響を受けやすく、昨今では高純利益をマークしています。しかし、価格変動による利益の変動が予測されることから、モビリティ事業や病院事業など、新規事業の開拓も視野に入れています。

伊藤忠商事

五大商社の中で、三菱商事と売上高の首位争いを繰り広げているのが伊藤忠商事です。総合商社としては珍しく、戦前に財閥の起源がない「非財閥系商社」であり、年功序列の要素が少ない自由度の高さが特徴です。特にアパレル製品分野に強みを持っています。昨今では、アジア圏への事業展開を強化し、バリューチェーンの拡大を図っています。また、食料開発・製造・流通など、非資源分野である食料品関連事業にも強みを持っています。

住友商事

三菱商事・三井物産と並ぶ財閥系の商社です。住友グループとの関連性が高いため、金属事業・航空輸送機事業・メディア事業などに強みがあります。昨今では、コア事業である「J:COM」に加え、AIやDX化にも力を入れていることが特徴です。住友商事は五大商社の中でも、時代の変化・進化にマッチした事業を展開している企業として知られています。

丸紅

五大商社の中でも食料品分野に特化しているのが、丸紅の特徴です。特に穀物の取扱高は、業界で右に出る者はいません。穀物事業に関連する家畜飼料・肥料ビジネスを展開している点も強みです。また、風力発電・火力発電・ガスなど、電力事業分野のノウハウもあることから、昨今注目される脱炭素社会の実現に関わる企業といえます。

なぜ五大商社は人気なのか

収入面が安定することを理由に、五大商社は人気を集めています。五大商社の仕事は責任を伴うものが多く、一般企業と比べて給与が高くなる傾向にあります。年収で見ると、以下の通りです。

  • 1位:三菱商事1,678万円
  • 2位:伊藤忠商事1,627万円
  • 3位:三井物産1,482万円
  • 4位:住友商事1,356万円
  • 5位:丸紅1,192万円

参考:5大商社の年収比較!三菱、三井、伊藤忠、住友、丸紅……トップはどこ?|dmenuマネー

長期間勤続することで、年収のベースを上げることも可能です。
また、世界各地で活躍できる点も、五大商社が人気を集めている理由のひとつです。五大商社は世界各地に拠点があり、海外勤務の従業員も多数います。グローバル化が注目される現代の市場において、海外にも活躍できるステージが用意されている点は、五大商社で働く大きな魅力です。

五大商社への転職に成功しやすい人の特徴

事業展開も幅広く、ネームバリューのある五大商社への転職は、一般企業よりも難易度が高めです。ここでは、五大商社への転職を成功させやすい人の特徴を紹介します。​​五大商社への転職を検討するうえでの、自己分析にお役立てください。

語学力が堪能

商社の多くは、高い語学力を求める傾向にあります。英語関係の資格や留学経験など、外国語に長けていることで転職を有利に進められます。ただし、語学力があることは五大商社を目指すうえでの「最低条件」となっているのも事実です。そのため、ただ語学力があることを強みにするのではなく、語学力を活かして何ができるかアピールする必要があります。海外勤務も多い五大商社において、自身の語学力をどう活かすかは非常に重要視されます。

体育会系の働き方に慣れている

五大商社は、前向きな性格や礼儀を重視する体制に抵抗のない人材を受け入れる傾向にあります。例えば、学生時代体育会系の部活に所属していた人は、五大商社の風潮にもマッチしやすいといえます。

商社勤務の人とつながりがある

実際に商社で働いている人や、過去に勤務していた経験のある人が身近にいれば、転職活動を有利にする情報を手に入れることができます。​​五大商社に勤務している知り合いがいれば、紹介してもらえる機会もあるでしょう。「コネ入社といわれそう」と抵抗がある人も多いでしょう。しかし、転職難易度の高い五大商社から採用されるには、知人のつても上手く利用することが転職成功の近道です。少なくとも、商社勤務の人とつながっていない人よりは、有利に転職活動を進められる可能性があります。

五大商社に転職するための対策

先ほど紹介した「転職に成功しやすい人」の特徴に当てはまっていなくても、ここで紹介する対策を講じることで五大商社への転職は十分可能です。採用後にも役立つ対策でもあるため、ぜひ参考のうえ実践してください。

コミュニケーション能力を磨く

五大商社は、幅広い業種の人と関わり合うことが特徴です。社内でもさまざまな人と接することになるため、高いコミュニケーション能力を身につけておく必要があります。海外勤務も視野に入れて、外国語でのコミュニケーションを高いレベルで実践できるとより採用の可能性が高まります。実際、学歴があっても、コミュニケーション能力が不足している人材が多い実情もあります。秀でた学歴がないのであれば、それがネガティブ要因にならないほどコミュニケーション能力を磨くのがおすすめです。

OB・OG訪問

身近に商社勤務経験者がいるのであれば、積極的にコンタクトを取るべきです。採用されるためのコツを教えてもらったり、第三者から見た適性を判断してもらうこともできます。また、従業員目線で五大商社の実態について知れるのもOB・OG訪問のメリットです。より確実な情報源として、OB・OGと積極的に関わることが転職を成功させる近道です。

徹底した筆記試験対策

五大商社は学歴を重視する傾向にあるため、筆記試験対策は必須です。コミュニケーション能力がいかに高くても、学歴が不足しているだけで不採用になることもあります。学歴に自信がないのであれば、なおさら周囲に差をつけられないよう筆記試験対策に臨むべきです。必死に身につけた学力は、採用後にも必ず役立ちます。

まとめ

今回は、商社の中でも特に人気の高い五大商社について紹介しました。人気・注目度の高い五大商社への転職は、一般企業よりも難易度が高いといえます。今回紹介した転職を成功させるポイントを参考に、自身の理想にマッチする五大商社のいずれかにアプローチしてみてはいかがでしょうか。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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