【2024年最新版】今後伸びる業界の特徴と種類を解説

2024年9月19日

2024年9月20日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

業務のIT化やAI(人工知能)の進化などで、将来なくなる職種が発表され、転職市場にも大きな変化が予想されます。そのため、就職や転職の際は、業界選びが非常に重要です。成長が見込めない業界を選んでしまうと、給与増が期待できない、リストラで再度の転職活動を余儀なくされるなど、将来的に不利になる可能性もあります。そのため、今後伸びる業界かどうかを分析し、正しく見定めなければなりません。この記事では、今後伸びる業界の特徴と種類について解説します。就職や転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

今後伸びる可能性がある業界を見極めるポイントは?

今後伸びる可能性がある業界を見極めるポイントは3つあります。

  • 生活に欠かせない商品・サービスを扱っている
  • 少子高齢化問題に関係している
  • ITのトレンドを吸収し順応している

生活に欠かせない商品やサービスとは、例えば電気・ガス・水道・食料・輸送などのライフライン、警察・消防・医療機関といった生活安全などに関わる機関のことです。日本の総人口が減り続けても景気に左右されず一定の人員が必要な業界であり、需要はなくならないと考えられます。また、2055年に高齢者人口の割合は総人口の40.5%になると予測されており、高齢者向けサービスの成長は伸びる可能性がかなり高いでしょう。

生活全般のIT化もますます進むことが予想され、新型コロナウイルス感染のような不測の事態でも伸びているEC関連のようにITトレンドに順応している業界も、今後さらに伸びることが期待できます。これらのポイントを指標にして、転職する業界を絞りましょう。

今後伸びると予想される業界6選

将来性のある業界の特徴を理解したところで、実際にどのような業界が伸びていくのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。ここでは、今後伸びると予想される6つの業界を紹介します。

IT業界

IT・は今後も伸びていく可能性の高い業界の一つです。「国内企業のIT投資に関する調査」によると、2022年の国内民間企業のIT市場規模は14兆1,600億円、2025年には15兆5,300億円と予測されています。大手企業を中心としたDX投資をはじめ、あらゆる業界でIT化が進められており、多くの人材が必要とされています。また、基幹システムやサーバー、PCのリプレイス、システムのクラウド移行に需要があるものの、常に人材が足りていないのが現状です。今後も売り手市場が続くと予測されるでしょう。

参考:矢野経済研究所「国内企業のIT投資に関する調査」

EC業界

EC業界は市場規模を増加させており、経済産業省の「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2022年のBtoC市場規模は13兆9,997億円(前年比5.37%増)、BtoB市場規模は420兆2,354億円(前年比12.8%増)です。新型コロナウイルスによる影響から大きく回復し、DX化の推進による社会変化の後押しもあり、BtoC市場・BtoB市場のどちらも増加傾向が顕著です。BtoB市場では業務用食品や産業関連機器などの製造業、卸売業などでEC化が加速しつつあります。そのため、転職市場も活発化しており、人材の需要が見込まれます。

参考:経済産業省「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」

エンタメ業界

エンタメコンテンツの普及が目覚ましいエンタメ業界も、将来性が高い業界のひとつです。エンタメ業界とは、ゲームやアニメ、映画といった人を楽しませる産業を指します。
今後は特に、YouTubeなどの動画配信サービスやVRを活用した体験型コンテンツなどの発展が期待されています。今後、高速・大容量に加えて多接続、低遅延を実現できる5Gが本格導入されれば、膨大なデータ通信を要するコンテンツがより身近になっていくでしょう。

インバウンド・旅行業界

インバウンド・旅行業界は新型コロナウイルスの影響から急速に回復し、需要を伸ばしています。少子高齢化や家で楽しめるエンタメコンテンツの増加により、国内観光客だけでは旅行業界の将来は危ぶまれます。しかし、インバウンド(訪日外国人旅行者)の人数は2023年にはピーク時の80%規模まで回復し、今後も増加していくと予想されています。訪日外国人旅行者1人当たりの旅行支出額で2023年は212,764円と、新型コロナウイルス以前の2019年の158,531円を上回り、経済効果も大きいでしょう。このようなインバウンド需要の増加も見込まれる小売業・飲食業・宿泊業・観光業など、恩恵を受ける業界も伸びる可能性があります。地域活性化や文化発信による日本のブランド化は政府主導で行われているため、今後も堅実な成長が期待できるでしょう。

参考:日本政府観光局「日本の観光統計データ」

医療・福祉業界

医療・福祉業界も今後の将来性を期待されている分野です。医療・福祉の国内市場規模は2029年までに28兆9,133億円に達し、最も成長性が高いのは病院と老人福祉サービスと予測されています。AI診断など医師をサポートするようなシステムの開発が進められたり、ヘルスケア事業に力を入れる企業が多く誕生していたりと、大きな注目を集めています。近年、医療関連企業の株価が上昇している点も今後伸びる業界であると期待されている証拠の一つです。高騰する医療費や後発薬の拡大に対応すべく、IoT・ビッグデータ・AI・ロボットなどのヘルステックの進化でヘルスケア業界も大きく変化しつつあり、大きな雇用を生み出す可能性が高まっています。

また、高齢化が進む日本において、医療・福祉業界の人手不足は深刻な課題となっています。今後もますます需要が拡大していくことが予測できます。

農業業界

日本の農業業界はさまざまな問題を抱えており、今後衰退していくと予測されていました。しかし、農業とAI・ドローンといったテクノロジーを組み合わせた「スマート農業」が誕生したことで、新たに注目を集めています。スマート農業の導入が進めば、労働人口の低下と農業のなり手不足の解決が期待できます。
さらに近年では、EC業界と組み合わせて生産者と消費者を直接つなげるようなサービスも多く誕生しています。生活に欠かせないうえに労働環境が整いつつある農業業界は、今後も伸びていくといえるでしょう。

インターネット広告業界

広告業界の中でも、ネット広告業界は今後もさらに伸びると予想される分野です。スマホの普及にともない、情報収集や娯楽にネットを活用する方はますます増加しています。

電通の分析によると、2023年の日本の総広告費は前年比103.0%の7兆3,167億円となり、過去最高を更新しました。その中でインターネット広告媒体費は、前年比108.3%の2兆6,870億円と報告されています。

企業のデジタル化が進んだことでプラットフォームの種類が増加し、検索連動型広告媒体費の増加が著しく、中でも運用型広告媒体費の割合も増加しています。このことから、営業やマーケティングの重要性がますます高まり、専門性の高い分析・提案できる人材の需要が予想されます。

参考:電通「2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

これから衰退する可能性のある業界

ここでは、近年の技術進歩のスピードに順応できず、衰退する可能性があると予想されている5つの業界について紹介します。

テレビ業界

テレビ業界は若年層のテレビ離れが加速したことによる需要低下の傾向が顕著です。近年ではテレビを持たない若者も増えており、インターネットで視聴できるYouTubeやNetflixなどの動画配信サービスに移行しています。現在のテレビ業界は、サブスクリプション型のインターネット配信サービスへの進出によって新たな売上を伸ばしています。

出版業界

出版業界は20年以上紙の出版物の需要が低下し、業界全体も販売額が低下しています。雑誌などの休刊が相次ぎ、教育系分野に支えられる現状です。しかし、電子書籍の普及により、市場規模は回復傾向ではあります。今後は、電子書籍市場の需要をどこまで拡大できるかが、衰退の歯止めをかけるポイントになるでしょう。

参考:出版科学研究所「日本の出版販売額」

アパレル業界

ECサイトの発展により衣料品を安く入手しやすくなったことで、アパレル業界の販売額は低下し、衰退傾向にあります。低価格のファストファッションを選択する層が増加したこと、フリマアプリの普及でリユース品販売が増加したことも、アパレル業界にダメージを与えているでしょう。現在はECサイトの顧客満足度を上げるさまざまな手法が模索されており「試着したい」「在庫を確実に確保したい」など、オンラインとオフラインを融合した販売戦略が期待されています。

金融業界

金融業界も衰退する業界の一つです。なぜならマイナス金利政策による低金利競争が発生し、収益が低くいため、お金の運用が難しくなっているからです。また、IT化によるキャッシュレス決済の普及も、今までの銀行サービスを圧迫しています。これらの問題を解決するために、銀行独自のスマホ決済サービスの展開や、スマホ決済サービス会社との連携が行われています。

士業業界

士業とは国が定めた「業界」とは異なり、高度な専門性を持つ資格職業の俗称です。税理士・司法書士・弁理士・行政書士・公認会計士・社会保険労務士は手続きや書類作成などの事務的な業務が多く、AIに置き換え可能であることから衰退が予測されます。一方、弁護士や中小企業診断士といったコンサルティング業務が含まれる士業は対話力や問題解決力が必要なため、今後も需要が高いと予想されます。

これから伸びる業界に必要なスキル

これから伸びる業界に必要なスキルは、以下の6つが考えられます。

  • コミュニケーション力
  • ロジカルシンキング
  • クリエイティブスキル
  • IT・デジタルスキル
  • マネジメントスキル
  • 語学スキル

これらは、現在のAI技術では代替できません。また、高度なスキルを持つ人材はすぐに獲得することも難しいため、転職市場において有利であるといえるでしょう。ただし、これらのスキルは常にアップデートが必要です。技術系のスキルに限らず、社会的な課題やトレンドに関心をよせるなどして、情報更新していくことを心がけましょう。

まとめ

転職活動でこれから伸びる業界を選ぶためには、IT技術の動向に注目し、トレンドを意識することが大切です。今後も世界的なDX化の流れが続きそうなため、需要のある資格やスキルを獲得しましょう。しかし、転職において最も重要なのは、自身が働きたいと思える業界や企業選びです。本記事を参考にしつつ、やりがいを感じられる業界や企業を選びましょう。

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監修者・續 慶一

續 慶一

同志社大学を卒業後、教員兼某大学サッカー部監督を経て、大手外資系金融機関へ転職。その後、国内大手人材会社の人事を経て、起業。現在は人事コンサルティング、採用コンサルティングを自身が経営する会社で行いつつ、株式会社Izulには1人目の社員として入社し、現在は執行役員として従事。また九州大学の起業部にて事務局長を務める。
現在は、急成長のベンチャー企業、第二創業期に入っている企業など、様々な企業の役員や人事責任者とやりとりを行いコネクションを築いており、また自らキャリアセミナーや人事交流会などを積極的に開催しております。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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