メタバースの意味とは?近年注目される理由や活躍できる職種について解説

2023年7月16日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

オンライン上でさまざまなサービスが提供されるようになった昨今、ビジネスシーンでも「メタバース」という言葉を耳にすることが増えました。メタバースに関わる仕事も注目されている中、そもそもメタバースとは何か詳しく知りたいと考えている人も多いでしょう。
今回は、メタバースの意味や注目を集めている理由について解説します。また、メタバースで実現できることやメリット・デメリットにも触れています。メタバースと関わる仕事をしたいと考えている人に向けての情報も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

メタバースの意味とは?

メタバースとは「超越した」「高次の」という意味をもつ「meta(メタ)」と、宇宙を意味する「universe(ユニバース)」を組み合わせた造語です。簡単にいうと、インターネット上で構成される、多人数が参加する仮想世界・仮想空間サービスのことです。仮想空間という言葉から連想される「VR」が一人で操作するのに対し、メタバースは多人数で参加することを想定しています。オンライン上でのコミュニケーションツールが増えている昨今において、メタバースは非常に注目されています。

近年メタバースが注目されている理由

メタバースが注目されている理由には、昨今の新型コロナウイルス感染拡大があります。コロナ禍によって、オンラインを中心としたさまざまなコミュニケーション手段が注目されました。オフラインでのコミュニケーションに制限がかかる中、メタバースによりコミュニケーションがデジタル化しました。これにより、多人数が参加するイベントや会合を制限なく開催できることからメタバースが注目されるようになりました。
また「非代替性トークン」を意味する「NFT(Non-Fungible Token)」が浸透したことも、メタバースが注目される理由のひとつです。従来、デジタルデータには違法にコピー・複製されるという課題がありました。しかし、NFTはコピーや複製が容易ではないため、唯一性を証明しながら安全に売買できます。NFTとメタバースを組み合わせることで、仮想空間上で大規模な経済活動を実施できるのではといわれています。新たな経済活動の可能性を秘めていることにより、ビジネスの観点においてメタバースが注目されている理由です。

メタバースで何ができる?

メタバースは、実際にさまざまな場面で使用されています。ここでは、メタバースで実施できる以下のことについて解説します。

  • オンライン会議
  • ゲーム
  • バーチャルオフィス
  • バーチャルライブ
  • Eコマース

オンライン会議

先ほども触れたように、メタバースは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて注目度を高めています。オンライン会議が当たり前となりつつあるビジネスシーンにおいて、アバターなどを経由して仮想空間上で直接やりとりできるメタバースが取り入れられ始めました。メタバースを取り入れることで在宅勤務で離れた場所に居ながら、直接やりとりしているような感覚で仕事ができます。

ゲーム

昨今人気を集めるゲームの形態に「オープンフィールド型」というものがあります。メタバースを取り入れたゲームでは、自身のキャラクターを操作しながら、他のプレイヤーとリアルタイムで同じフィールド上でプレイできます。活動範囲の狭かったフィールドの自由度が高まるだけでなく、ロード時間を削減できるため、すぐにプレイできることもメリットです。

バーチャルオフィス

昨今は会議だけでなく、オフィスそのものをバーチャル化する企業も増えています。コミュニケーションの取りにくさや、クリエイティビティの減少が懸念されている在宅勤務を、メタバースを取り入れたバーチャルオフィスの実現で解消する取り組みが実施されはじめました。自宅に居ながら、実際にオフィスで対面しているような感覚で働けるため、新しい働き方への需要を取り入れられる手法として注目されています。

バーチャルライブ

これまで、キャラクターの映像を見て、実際にライブを開催しているような感覚になれる「3Dライブ」が人気を集めていました。しかし従来の3Dライブでは、同じ空間にいるような感覚までは得られませんでした。メタバースを取り入れることで、同じ空間・時間を共有している感覚を得られます。実際に、EDM(電子音楽)アーティストがメタバースでライブを開催したこともありました。新たなライブの楽しみ方として、メタバースを取り入れたバーチャルライブが注目されています。

Eコマース

メタバースの空間を、新たな販売手法として活用する企業も増加傾向にあります。実際に、仮想空間上に店舗を出し、従業員がアバターを操作して接客する取り組みを実施した企業もありました。オンラインの情報のみではイメージしにくい商品の詳細を、実際の空間にいるかのようにアピールできることに強みを感じている企業も多くあります。

メタバースのメリット・デメリット

ここでは、メタバースによるメリット・デメリットをまとめています。実際にメタバースを取り入れた仕事をするうえでの参考にしてください。

メリット

オンライン上での接触が容易になる点が、メタバースのメリットです。オンラインツールのみでは不十分だった在宅勤務でのやりとりが、メタバースを活用することで円滑になります。
また、オンラインの強みを活かした新たなビジネスを創出できることもメタバースのメリットです。EコマースやNFTなど、メタバースと相性の良い商材を用いて、これまで獲得できなかった市場価値を手にしようと画策する企業も増えています。

デメリット

メタバースを実装するうえで必要なVR技術の用意に時間とコストがかかります。オンラインツールとのすみ分けが難しい点も含め、取り入れることが「面倒」という意見がある点はデメリットです。また、メタバース空間に依存しやすい点や、仮想通貨を取り扱うウォレットの情弱性も、メタバースのデメリットといえます。

メタバースと関われる仕事は?

ここでは、メタバースと関わる仕事として挙げられる、エンジニア・デザイナー・マーケティングについて解説します。

エンジニア

エンジニアは、メタバース空間の開発や保守などの領域でメタバースと関われます。注目度の高まるメタバースに、土台作りから携われるメリットがあります。

デザイナー

メタバースにおけるデザイナーの仕事は、仮想空間上のキャラクターなどをデザインすることです。3DCGデザイナーやUI/UXデザイナーなど、メタバースと相性の良いデザイナー職も数多く存在します。

マーケティング

メタバースシステムそのものを商材とする場合、営業職やPR職、企画やコンサルティングなどでマーケティングに関われます。クライアントの課題をメタバースで解決することで、実績や経験にもつながるでしょう。

まとめ

今回は、近年注目される仮想空間上のコミュニケーション手段のメタバースについて紹介しました。メタバースはさまざまな領域で注目されており、ビジネスに取り入れる企業も増えています。ぜひ本記事を参考に、メタバースによるキャリア形成を検討してみてください。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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