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医療・福祉領域に特化した人材派遣営業としてキャリアを積み、複数拠点で支店長も経験してきたHさん。順調にキャリアを重ねているように見える一方で、「このまま特定領域だけの経験でいいのだろうか」という不安を抱えるようになっていました。
特に32歳というタイミングでの未経験SaaS転職は、決して簡単な挑戦ではありません。実際、転職活動当初は書類選考や一次面接で苦戦する状況が続いていたといいます。
そんな中でHさんが向き合ったのは、“これまでの経験をどう再定義するか”でした。医療・福祉領域に特化した派遣営業経験を、SaaS企業が求める「課題解決型営業」としてどう伝えるのか。15回に及ぶ面談を重ねながら、自身のキャリアを整理し、未経験SaaS転職を実現していきました。
今回は、未経験からバーティカルSaaS企業への転職を成功させたHさんに、転職活動当時の葛藤や、Izulコンサルタント・松崎との伴走支援について振り返っていただきました。

「もっと顧客に入り込みたい」ー人材派遣営業で感じていた限界

―まず簡単にこれまでのキャリアをお伺いしてもよろしいですか。

2017年に大学を卒業後、人材関連事業を展開する総合人材サービス会社へ入社しました。医療・福祉領域に特化した人材派遣・紹介業務を担当し、2年目には支店長を経験しています。
その後、上司からのお誘いをきっかけに人材派遣会社へ転職。引き続き医療・福祉領域に特化した人材派遣・紹介事業に携わり、神戸・千葉・柏・横浜と複数拠点で責任者や支店長を務めていました。
―1社目と2社目ともに医療・福祉領域の人材派遣業務だったと思うのですが、業務内容はご自身に合っていたのでしょうか?

自分には合っていたと思います。
一方で、業務を続ける中で「もっと顧客の中に入り込んで支援したい」という思いは徐々に強くなっていきました。
人材派遣・紹介という立場上、どうしても一定の距離感が生まれる場面も多く、そこに物足りなさを感じるようになっていたと思います。
―改めて、今回転職活動をされた理由についてもお伺いできますか。

大きかったのは、医療・福祉領域に特化したキャリアを続けてきたことへの不安です。
2〜3年ほど前から、「このまま特定業界だけの経験で良いのだろうか」という思いが強くなっていきました。
また、自分が業界や社会に与えられるインパクトの小ささにも課題感がありました。
きっかけの一つは、子どもを通じたコミュニティでさまざまな業界の方と接する機会が増えたことです。そこで自分のキャリアがかなり専門的かつ限定的な領域に寄っていることを改めて実感しました。
介護領域に特化した派遣業界で経験を積む中で、知識や経験が特定分野に偏っている感覚もあり、より広い領域で経験を積みたいと思ったことが転職を考えた背景です。
―責任者や支店長まで経験されている中で、転職への怖さはありませんでしたか。

かなりありました。当時32歳で、未経験領域への挑戦としては簡単ではないと感じていました。
だからこそ中途半端な転職活動にはしたくないという思いがあり、本腰を入れて取り組もうと考えてIzulさんへ相談しました。
―初回面談の印象はいかがでしたか?

松崎さんは非常に率直なタイプで、当時の自分の市場価値や置かれている状況についても、かなりストレートにフィードバックをいただきました。
ただ耳障りの良いことだけではなく、現実を踏まえて話してくださる点に誠実さを感じましたし、信頼できる方だと思いました。
当時は他社エージェントとも並行して進めていましたが、最終的には松崎さんに一本化して転職活動を進めています。
―松崎さんはどのような印象を持たれていましたか?

最初の頃は、転職市場に対する認識と実際の難易度に少しギャップがある印象でした。
他エージェント経由でも複数応募されていましたが、書類選考や一次面接で苦戦されていた状況もあったので、まずは現在地を正しく認識いただくことを重視していました。
特に医療・福祉領域に特化した経験から未経験のSaaS領域へ挑戦する以上、通常以上の準備量が必要になる点は最初にお伝えしていましたね。
一方で支援を進める中でHさん自身の覚悟や解像度も徐々に上がり、選考への向き合い方も大きく変わっていった印象があります。
―当時、ご自身の中でも「対策が足りていない」という感覚はあったんですか。

ありました。ただ正直なところ「何をどう対策すればいいのか分からない」という状態だったんです。
その中で松崎さんから、自分の現在地や市場とのギャップをかなり明確にフィードバックいただき、初めてやるべきことが整理された感覚がありました。
“マッチング営業”から“課題解決型営業”へ。SaaS転職に向けた再定義

―医療・福祉領域に特化した派遣営業と、SaaS領域では求められるものもかなり違いますよね。

本当にその通りで、当時の自分はその違い自体を十分理解できていなかったと思います。松崎さんには厳しく指摘いただく場面もありましたが、単に課題を伝えるだけではなく、その後のフォローまで徹底して伴走してくださいました。
そこまで本気で向き合ってくださる方はなかなかいないと思いますし、「本気で支援してくださっているんだな」と強く感じていました。
―面談は15回ほど実施されたとのことですが、特に重要だったポイントはどこだったのでしょうか。

一番のポイントは、業務の棚卸しと再定義でした。
Hさんは医療・福祉領域に特化した人材派遣営業として高い専門性をお持ちでしたが、一方で企業側から見ると、「その経験がSaaS営業でどう活きるのか」が見えづらい状態だったんです。
特に、人材派遣営業は“マッチング型”として認識されやすい一方、SaaSでは課題解決型のソリューション営業が求められます。そのため、「顧客課題に踏み込み、提案型営業を行ってきた人材」であることをどう言語化するかが最大のテーマでした。
その中で転機になったのが、過去に担当されていた求人広告営業の経験です。
単なる媒体提案ではなく採用課題に入り込みながら提案を行っていたエピソードがあり、そこにSaaS営業との親和性がありました。
以降は、その経験を軸に職務経歴書や面接内容を再構築し、「マッチング業務経験者」ではなく「課題解決型の営業人材」として伝え方を統一していきました。
―派遣営業がメインのキャリアではあるものの、面接では求人広告営業の経験を軸に話されていたということですか。

そうですね。キャリア全体としては派遣営業の比重が大きいのですが、面接では求人広告営業の経験を重点的に伝えていました。
求人広告営業は3年ほど担当していましたが、当初は自分の中でも強みとして認識できていなかったんです。
ただ、面談を通じて経験を整理していく中で、求人広告営業が“月額固定型サービスを提案する営業”としてSaaSと親和性が高いことに気づきました。
また採用課題に踏み込みながら提案していた経験を整理できたことで、「課題解決型の営業経験」として伝わるようになり、一次面接の通過率も大きく改善しました。
フィールドセールスとして挑む、新たなキャリアステージ

―企業選定はどのような軸で進められていたのでしょうか。

当時、いわゆる有名SaaS企業については、すでに他エージェント経由で選考を受けられていて、見送りが続いている状況でした。そのため、比較的バーティカルSaaSを中心に提案していました。
その中でも重視していたのは、“未経験からでも立ち上がれる環境か”という点です。
Hさんは32歳でのキャリアチェンジだったこともあり、一定の事業規模や教育体制が整っているかどうかは、企業選定の大きな軸にしていました。
―最終的には、どのような企業から内定を獲得されたんでしょうか。

Izulさん経由では10社ほど選考を受け、そのうち2社から内定をいただきました。
1社は不動産領域、もう1社は建設領域に特化したバーティカルSaaS企業です。
それぞれフィールドセールス職とカスタマーサクセス職で内定をいただき、最終的にはフィールドセールスとして入社を決めました。
―最終的に現職へ入社を決めた理由はどこにあったのでしょうか。

せっかく未経験でSaaS業界へ挑戦するのであれば、できるだけ幅広い業務や経験に関わりたいという思いがありました。
現職は会社規模こそコンパクトでしたが、その分、一人ひとりに任される領域が広く、より裁量を持って挑戦できる環境だと感じたんです。
そのため、フィールドセールスとしてより多くの経験を積める環境を選びました。
―松崎さんの支援の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

面談だけでも15回ほど実施していましたし、その後に食事にも行っているので、かなり長い時間ご一緒していましたね(笑)。ただ、仕事の話だけではなく、プライベートの話をすることも多かったと思います。
それだけHさん自身を深く理解した上で支援したいという思いがありました。
―今回入社される企業について簡単に教えていただけますか。

不動産業界に特化したバーティカルSaaS企業で、フィールドセールスとして入社予定です。
主に商談フェーズを担当しながら、不動産業界における営業活動や顧客対応を効率化するサービスを扱っています。
その中で、顧客課題に向き合いながら成果を出していきたいと考えています。
―今後の展望についても教えてください。

自分自身の軸として、「業界に深く入り込み、影響を与えられる存在になりたい」という思いがあります。
今回はメンバーとしての入社になりますが、今後はキャリアアップを重ねながら、役職や裁量の幅も広げていきたいと考えています。
最終的には、会社の中で大きな責任を持ちながら、業界全体に対しても価値を出せる人材になっていきたいですね。
―改めて、松崎さんの支援を総括すると、どのような印象でしたか。

非常に率直にフィードバックをいただける方でした。
ただ、感覚的なアドバイスではなく、転職市場や企業視点を踏まえた上で、現実的に必要なことを明確に伝えてくださるので、納得感がありました。
また、厳しく課題を伝えるだけではなく、「どうすれば転職成功に近づけるか」という視点で最後まで伴走してくださる安心感もありました。
特に、「本気でキャリアアップしたい」「市場価値を高めるために必要なことを率直に知りたい」という方には、非常に相性の良い支援だと思います。
―最後に、Izulの支援に対する感想をお聞かせください。

他社エージェントと比較しても、求職者に対する解像度の高さと伴走の深さは大きな違いだったと感じています。
単なる求人紹介ではなく、中長期のキャリアまで踏み込んで支援してくださるので、「転職成功」だけではなく、その後どう市場価値を高めていくかまで一緒に考えていただけました。
実際、転職を考えている知人がいたら紹介したいと思えるくらい信頼しています。

