デジタルデトックスとは?期待される効果や導入の手順、正しい実践方法を解説

2022年11月5日

2024年4月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

デジタルデトックスは、デジタル機器やWeb・インターネットを一切使わない期間を設けることで、心や身体をリフレッシュさせる行為です。常に膨大な情報に囲まれ、24時間絶え間なく発生する連絡にさらされている忙しいビジネスパーソンは、意図的にネット等を遮断する時間をとり、休息の時間を設けることが大切です。この記事では、デジタルデトックスに期待される効果や導入の手順、正しい実践方法について解説します。

デジタルデトックスとは

デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタルデバイスに触らない日や時間を意図的に作ることを指します。「スマホ断ち」「ネット断ち」「IT断食」とも呼ばれており、仕事はもちろん、普段の生活にも取り入れて実践することができます。
Webやインターネットの発達によって、いつ・どんなときでも情報にアクセスできるようになり、私たちの生活は便利になりました。反面、ネット依存やSNSによる誹謗中傷、情報過多によるストレス、睡眠障害など、さまざまな悪影響もあります。
総務省情報通信政策研究所によると、インターネットの平均利用時間は各年代で増加傾向にあり、10代・20代はいずれも月200時間を超えています。Webやインターネットはさまざまなメリットがある一方で、使いすぎによる身体への影響、精神面への影響が懸念されています。詳しくは次の項目で見ていきましょう。 

デジタルデトックスの必要性

現代人にデジタルデトックスが必要な理由は、インターネットの使いすぎによる悪影響が考えられるためです。
身体への影響は、視力の低下・睡眠不足・運動不足・肩こり・頭痛などが挙げられます。また、精神面に与える影響も大きく、「感情のコントロールができなくなる」「攻撃的になる」「相手の表情が読み取れなくなる」といった現象のほか、うつ病や心身症を引き起こす恐れがあります。
また、深夜までインターネットを閲覧することにより、「疲れがとれにくくなる」「仕事でパフォーマンスを発揮できない」といった事態を引き起こす場合もあります。こういった状況を防ぐためにも、デジタルデトックスが注目されているのです。

デジタルデトックスで得られる効果

Webやインターネットが及ぼす悪影響を紹介しましたが、デジタルデトックスで得られる効果はどういったものがあるのでしょうか。ここからは、デジタルデトックスで得られる身体面・生活面・感情面の効果について見ていきましょう。

身体面

デジタルデトックスを行うことで睡眠の質が向上し、目や脳の疲れを軽減できるようになります。スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、交感神経を刺激して体内リズムを狂わせてしまうもの。例えば、布団に入ってからもスマートフォンなどで動画コンテンツを視聴するのは、良くない習慣のひとつです。寝る前にスマートフォンの使用をやめるだけでも寝付きが良くなり、睡眠の質が向上するメリットを得ることができます。

生活面

デジタルデトックスを実践すれば、スマートフォンやネットと接する時間が自然と少なくなり、本来の生活リズムを取り戻せるようになります。インターネットを使い過ぎてしまうと、昼夜逆転生活に繋がったり、SNSの情報やコミュニケーションに依存したりと、常にスクリーンの中に釘付けになってしまいます。一度ネットの世界と距離を置くことで、本来の目標や趣味に充てる時間が増え、健全な生活を取り戻せるようになります。

感情面

デジタルデトックスを実践することで、ストレスの元凶となる情報や連絡と距離を置き、一時的に穏やかな感情でいられるようになります。インターネットには無数の情報が溢れており、新たな視点で物事を見つめる機会や、ユニークな切り口の話題に触れられる機会が多くあります。
その一方で、ネガティブな話題・画像・動画を見てしまい、感情を揺さぶられてしまうことも少なくありません。また、24時間絶えず目に入ってくる最新情報に疲れてしまうこともあるでしょう。デジタルデトックスはこういったストレスの元になる情報を遮断し、ネガティブな感情を抑える効果が期待できます。 

デジタルデトックスの導入方法

デジタルデトックスの重要性や必要性をお話してきましたが、実生活への導入はどのように行えば良いのでしょうか。ここからは、デジタルデトックスの導入方法を3つに絞ってお伝えします。 

時間と場所を決める

インターネットを利用する時間・日程・場所を制限することは、手軽に行えるデジタルデトックスの方法のひとつです。例えば、「就寝の1時間前からスマートフォンには触らない」「仕事中はスマートフォンに触らない」など、状況を限定して使用ルールを決める方法が一般的です。物理的にインターネットから離れる仕組みを構築し、デジタルデトックスを意図的に取り入れてみましょう。 

アプリを活用する

より強制力を高めたい人におすすめなのが、スマートフォンアプリを活用する方法です。「〇〇時間までしかスマホに触らない」と設定すると、使用できる残り時間を教えてくれるアプリや、1日の使用時間を計測して制限してくれるアプリなど、数多くのデジタルデトックス向けアプリが存在しています。自分が実際にスマートフォンに触っている時間を認識することで、自身の依存度やインターネットとの接し方に気付くきっかけにもなります。

タイムロッキングコンテナを導入

タイムロッキングコンテナとは、使用を制限したいものを入れると「設定した時間内は取り出しが不可能になる」箱やケースのことです。利用を制限したいものであれば対象は問わないため、スマートフォンだけでなく、食料品や禁煙中の方はタバコなどを入れることもできます。一度制限時間を設定するとロックがかかるため、物理的に破壊しなければ中身を取り出せなくなる、強制力の強いデジタルデトックスを実践できます。

デジタルデトックス実践時の行動

デジタルデトックスの実践中は暇になりやすいため、何をしてよいか分からなくなってしまうケースが多々あります。この章では、デジタルデトックス実践時におすすめの行動について紹介します。

運動

デジタルデトックスの実践中は、軽めの運動をするのがおすすめです。最初のうちはじっとしていると、PCやスマートフォンを触りたくなったり、落ち着かなくなるケースがあります。頭の中の雑念を消すためには、軽めの運動で汗を流してリフレッシュするのが一番です。インターネットを見る時間を運動の時間に変えるだけでも、さまざまな生活習慣病の予防につながるでしょう。

読書

デジタルデトックス中の行動には、読書もおすすめです。読書はリラックス効果を得られたり、日常のストレスレベルを低下させたりと、さまざまな良い効果を得られます。強い光を放つスクリーンから文字を読むことは極力避け、できるだけ気持ち良い場所で読書を楽しみましょう。だらだらとネットサーフィンをするよりも、有意義で充実感のある時間を過ごすことができます。

散歩

デジタルデトックス中の散歩は、スマートフォンなどのデバイスを持たずに最低限の荷物だけで出発します。普段は通らない道を歩いてみると、意外な近道を発見したり、知らなかったお店を見つけられたりと、新しい刺激を得られるチャンスがあるでしょう。インターネット情報を頭に入れずに散歩することで、リフレッシュ効果はもちろん、五感やインスピレーションが高く研ぎ澄まされるメリットもあります。

何もしない

最後に紹介するのは「何もしない」という方法です。哲学的な言い回しに感じてしまいますが、「やらなくてはいけないことがあるのに何もしない」ことと、「何もしないことを決めて何もしない」ことは意味が違います。世界的な有名企業であるGoogle社も、社内カリキュラムの一環として瞑想講座を設けており、意図的に何もしないことの重要性が分かります。何も考えずただ過ごすだけ。瞑想に近い環境で自己を見つめ直すことで、普段の生活では感じられない静寂と落ち着きを取り戻すことができるでしょう。

デジタルデトックスを実践した人の感想

デジタルデトックスの実践者の多くは、「やって良かった」とデジタルデトックスを高く評価するケースが多いです。インターネット情報を調べられない「不便さ」は確かにあったようですが、普段の生活で依存度が高いビジネスパーソンほど、「不便さ」に勝る快適さ・心地よさを感じる傾向が強いようです。また、仕組みづくりが苦手な人は、本記事でも紹介しているタイムロッキングコンテナを活用してデジタルデトックスに取り組む方も多く確認できました。
試して良かったという声が多数を占める反面、「仕事の都合で少しの時間でもスマホから離れられない」「そわそわしてしまい、逆にストレスを感じてしまった」など、時代にマッチしていないというネガティブな声も挙がりました。

まとめ

デジタルデトックスの概要や、期待される効果、導入の手順、実践方法を解説しました。Webサービスやインターネットは現代社会に必要不可欠なものになっていて、完全に使用しないことは難しい状況です。だからこそ、時間や場所、ツールを使って意図的にオフライン状態を作り、身体と心を健康に保つ行動が必要です。 ぜひ本記事を参考に、デジタルデトックスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

監修者・仁科 裕美

仁科 裕美

大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。ライフスタイル領域にてメディア営業を大阪、福岡、東京にて経験。23歳でリーダー任用を受け、25歳で第一子を出産後、産休育休を取得し復職。仕事と家庭の両立を目指しフレックス制を活用しながら16時半退社を行うワーママロールモデルとして活動の場を広げる。また、キャリアアップのため子連れで東京転勤を受け、最大120名の営業組織のマネジメントを経験。マネージャーとして業績拡大をベースとした組織運営、採用育成、研修設計、講師などに従事。個人、組織共に事業表彰を多数獲得。現在は三児の母となり、プライベートの拠点を福岡に移す。副業は農業。株式会社Izulで両面型コンサルタントとしてフルリモート勤務。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

Twitter

Facebook

LINE