ライフワークは、仕事や目標に向かう日々を充実させるために必要不可欠なものです。しかし、ライフワークの見つけ方がわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ライフワークの見つけ方やライフワークがあることのメリットについて紹介します。ライフワークそのものの概念にも触れているので、本記事がライフワークを見つけるきっかけになれば幸いです。
ライフワークとは
ライフワークとは、自分の人生(life)をかけられる仕事のことで、いわゆる「天職」といえるものです。自分の人生そのものをあらわすようなやりがいのある仕事を指します。また仕事だけでなく、生涯にわたって続けられる・続けたいと感じる取り組みをライフワークと呼ぶこともあります。見返りや収入の多さなどよりも、心の充実を重視して取り組むものでもあります。
ライフワークが注目される理由
近年、働くことと人生の充実を直結させる考え方に重きを置く方が増えてきました。「仕事は仕事」と割り切るのではなく、仕事に打ち込んでいる日々を大切なものにしたいと考える傾向が強まっています。在宅勤務や副業に取り組むことも珍しくなくなり、自分らしい働き方を選択しやすくなっています。同じ「仕事をする」のであれば自分の人生にどうプラスになるか、自分の人生をかけて仕事をしたいという思想により、ライフワークが注目されています。
ライフワークと類義語の違い
ライフワークと混同しやすい類義語には、以下が挙げられます。
- ライスワーク
- ライトワーク
- ライクワーク
- ワークライフバランス
- 趣味
自身の働き方や考え方を客観視するうえでも、ライフワークの類義語について把握することは大切です。ここでは、それぞれの類義語の詳細について紹介します。
ライスワーク
ライスワークの「ライス(rice)」とは、「お米」の意味です。ライスワークは「食べていくための仕事」、つまり生活するためのお金を得ることが目的の仕事のことです。どちらかといえば仕事を「手段」として捉える考え方といえます。ただし近年では、やりがいを得ながら取り組むライスワークも注目されています。
ライトワーク
ライトワークの「ライト(light)」には「光」の意味が込められています。自分はもちろん、第三者や社会に対して光を当てたいと考える人が就く仕事のことです。いわゆる「奉仕」の意味がある働き方で、スピリチュアルな意味合いのある言葉としても使われます。
ライクワーク
趣味や特技など、自分が好き(like)と思えることを仕事とすることをライクワークといいます。インテリアが好きだから家具の販売会社に就職するなど、趣味と直結した仕事をする働き方です。好きなことを仕事にできているため、高いモチベーションをキープしながら働いている人が多い傾向にあります。
ワークライフバランス
ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスを取る考え方のことです。どちらか一方で人生の充実を得るのではなく、仕事とプライベートの調和をはかり、両方を充実させようという考え方です。個人の生活を健康に保ちながら、仕事でも自分の力を最大限に発揮することを目指す概念です。
趣味
趣味もライフワーク同様、自分の「充実」につながる大切なものです。しかし、ライフワークはあくまで「仕事」を指すのに対し、趣味はあくまで「余暇」に該当します。趣味が発展し、仕事になった場合は先ほど紹介した「ライクワーク」に取り組んでいることになります。
ライフワークを見つけるヒント
自身のライフワークを思うように見つけられず悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、ライフワークを見つけるために重視したいヒントについて解説します。
- 感謝された出来事
- 記憶に残る楽しかった経験
- 挫折した経験
- 人にしてあげたいこと
- 失敗すると思い込んでいる事柄
- 人生の終わりに対する理想像
自分の人生を振り返り、適性を客観視するためにも重要であるため、ここで紹介するライフワークの見つけ方をぜひ参考にしてください。
感謝された出来事
自分の過去を振り返り、家族や友人から感謝された出来事を思い出してみると、ライフワークのヒントを掴めます。感謝は、自然な行動が元となる場合がほとんどです。例として、「家族が忙しくしている際に料理を手伝い、感謝されたことがきっかけで料理にまつわる仕事をしたいと考えた」などが挙げられます。自身の無意識な行動が感謝につながった経験があれば、それを自身の「才能」だと考えてみるべきです。人に感謝される才能を磨くことで、ライフワークが見つけやすくなります。
記憶に残る楽しかった経験
自分が心から楽しめることは、「やりがい」や「生きがい」に繋がります。部活や趣味など、自分が夢中になって楽しんでいたことなどを思い出してみると、ライフワークを見つけやすくなります。
挫折した経験
過去に挫折した経験がいまだに頭の中にある場合は、その経験に対してなんらかの「未練」があるといえます。未練が残っているということは、挫折経験を抜きにして、取り組みたい好奇心がある状態です。過去の挫折を糧にして再チャレンジすることで、昔とは違った成果につながる可能性もあります。「挫折を乗り越えた」経験が自信になり、結果としてライフワークになることもあるでしょう。
人にしてあげたいこと
「悩みを聞いてあげたい」「趣味の楽しさを伝えたい」など、誰かに対してしてあげたいことを客観視してみることもおすすめです。第三者に与えたいものは、ライフワークを探すための重要なヒントになります。人にしてあげたいと思うことは、自分が自信を持っていることです。自分以外の誰かに向けたやりがいを客観視すると、ライフワークが簡単に見つかる可能性があります。
失敗すると思い込んでいる事柄
例えば「高いレベルの英語を身につける」など、なんとなく「自分には無理」と諦めている理想が、ライフワークにつながる可能性があります。過去の挫折経験にもつながりますが、諦めず努力することで、大抵のことは「活路」が見えてくるものです。すべての理想を実現できなくても、何らかの形でライフワークにつながる場合もあります。
人生が終わるまでにやりたいこと
時間が有限であることを意識すると、自分の人生に後悔を残したくないと想い、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。「後悔のない人生」を送るために何をしたいかを考えてみるのもおすすめです。
ライフワークを見つけるメリットは?
ライフワークを見つけることで、自分の人生そのものが充実し、輝かしいものになります。人が一日・一生の大半を費やす仕事に対して充実感がないと、人生の大半がやりがいのない時間になってしまいます。その点、ライフワークを見つけることができれば、仕事をすることで充実感を得られるようになります。
まとめ
今回は、仕事を通じて日々を充実させるために重要なライフワークについて紹介しました。人生の大半を費やす仕事に対し、やりがいや楽しさを見出すことで、人生そのものが充実します。今回の記事では、ライフワークと混在しやすい用語や、ライフワークの見つけ方も紹介しています。自分を客観視するきっかけにもなるので、ぜひ本記事を参考にライフワークを見つけてみてはいかがでしょうか。