ITの発展やリモートワークの増加により、注目を集めているプログラミング。しかし、プログラミング初心者の中には、何から学べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、プログラミング学習のコツやおすすめの言語を紹介します。プログラミングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
プログラミングとは
プログラミングとは、コンピューターに実行してほしい処理を順番に書き出したものです。またプログラミング言語と呼ばれる専用の言語を使って、記述を行うことを「コーディング」と呼びます。我々が日常的に利用しているゲームやアプリにも、プログラミングの技術が利用されています。
プログラミング初心者に必要な勉強時間
プログラミング初心者が勉強を開始してから基礎をマスターするまでに必要な勉強時間は、約200〜250時間といわれています。1日2時間勉強する場合、100日間かかる計算です。さらに、実際にエンジニアとして働けるようになるためには、約1,000時間以上の勉強時間が必要とされています。プログラミングを習得するには長時間勉強する必要があるため、毎日まとまった学習時間を確保することをおすすめします。
プログラミングの勉強を始める前にすべきこと
プログラミングを習得するためには、事前準備をしっかり行い、計画的に学習を進めることが重要です。ここでは、初心者がプログラミングの勉強を始める前にすべきことを解説します。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする
勉強を始める前に、何のためにプログラミングを学ぶのかを明確にしておきましょう。プログラミングのスキルは、決して簡単に身につくものではありません。目的がはっきりしていないと、勉強途中で挫折してしまう可能性もあります。「エンジニアとして転職したい」「アプリ開発ができるようになりたい」といったように学ぶ目的を明確にすることで、モチベーションを保ちながら学習を進めることができます。
目的に応じたプログラミング言語を選ぶ
プログラミングを学ぶ目的が明確になったら、その目的にあったプログラミング言語を選びましょう。プログラミング言語には非常に多くの種類があり、言語によってできることは異なります。どの言語を選べばよいのか迷う場合は、使用されているシーンが多い主要言語を選ぶのもおすすめです。
プログラミングを学ぶ環境を整える
プログラミング学習を効率よく進めるためには、環境づくりが大変重要です。まずは、自分のパソコンがプログラミングに適しているかを確認しましょう。最低でもCPUはCore i5以上、メモリは8GB以上のパソコンを選ぶようにしてください。またプログラミングの開発環境を構築する際は「IDE」と呼ばれる、開発に必要なツールがひとつにまとまったソフトウェアパッケージを使用すると便利です。IDEの中にもさまざま種類があるため、初心者向けの製品を選ぶとよいでしょう。
プログラミング初心者におすすめの言語
ここでは、プログラミング初心者におすすめの言語を紹介します。プログラミング言語には200以上の種類がありますが、言語によって難易度や汎用性は異なります。何から勉強したらよいのかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
HTML&CSS
HTML&CSSとは、Webページを作成するために必要な言語です。プログラミングの知識が全くなく、ゼロからスタートする方はHTML&CSSを選ぶとよいでしょう。HTMLとCSSはそれぞれセットの言語で、HTMLでWebページの構造を指定し、CSSでデザインやレイアウトなどの見た目を整えます。プログラミング言語の基礎であるHTMLとCSSのスキルは転職活動では有利になりにくいものの、エンジニアとして活躍するなら身に付けておきたい言語です。
Java
Javaはプログラミング言語の中でも人気が高く、幅広く利用されている言語です。業務系システムの構築やスマートフォンアプリの開発など、さまざまな分野で活用されており、身に付けておけば転職で困ることはないでしょう。また、文法が比較的シンプルで初心者でも学びやすい点が魅力です。
Python
Pythonは、AIやディープラーニングのようなIT技術の最先端で使用されているプログラミング言語です。近年注目を集めており、2017年・2018年には「最も人気なプログラミング言語」に選ばれました。今後もニーズが高まることが予想されているため、Pythonのスキルは転職活動でも有利になるでしょう。Java同様、文法がシンプルで初心者でも学習しやすい点が魅力です。
Ruby
Rubyは日本で開発されたプログラミング言語です。SNSサイトやアプリ開発の現場で多く使用されています。ちなみに料理レシピサイトのクックパッドも、Rubyを利用して開発されたようです。初心者でも読み書きしやすいうえに、日本語で書かれた参考書も多いため、最初に習得する言語にはぴったりです。
プログラミングの主な学習手段
ここでは、プログラミングを学ぶための主な方法を紹介します。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分に合ったものを選びましょう。
参考書を買って独学で勉強する
とりあえずプログラミング言語に触れてみたい方は、参考書を利用した学習がおすすめです。プログラミングに関する参考書はたくさん販売されているため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。あまりお金をかけずに学習を始められる上に、自分のペースで勉強することができます。ただし、わからない箇所があっても自分で調べなければならないため、モチベーション維持が難しいといえます。
プログラミング学習サイトを利用する
独学でプログラミングを勉強するなら、インターネット上で取り組める学習サイトの利用もおすすめです。無料・有料サイトがありますが、有料であっても多くの場合、スクールよりもお金をかけずに学習することができます。ちなみに、無料サイトよりも有料サイトの方が、より多くの言語や深い学習内容を取り扱っていることがほとんどです。参考書同様、自分のペースで学習しやすいですが、モチベーション維持は難しいです。
プログラミングスクールに通う
独学が向いていないと感じる方や、本格的にプログラミングを学びたい方には、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。スクールでは講師から直接指導を受けられるため、わからないことがあってもすぐに教えてもらうことができます。また最近ではオンラインスクールも増えており、通学の必要がなくなりました。ただし、プログラミングスクールは費用が高額であるため、手軽さに欠けます。
初心者がプログラミングを継続するコツ
プログラミングは習得の難易度が高いため、途中で挫折してしまう方も少なくありません。学習を継続するためには、いくつかのコツが必要です。
目標を細かく設定する
初めから学習の目標を高く設定すると、途中で挫折する可能性があります。また、プログラミングは学ぶ範囲が広いため、すぐに目に見える結果を出せないことも多いです。目標を細かく設定することで達成感を味わいやすくなり、モチベーションの維持にも繋がるため、初心者は特にスモールステップを心がけましょう。これは学習の進捗管理にも役立ちます。
丸暗記しようとしない
プログラミング学習の際、言語を丸暗記することはおすすめできません。丸暗記は時間がかかる上に、挫折する可能性が高くなります。どうしてもわからない部分は、一旦飛ばしながら学習を進めてみましょう。
実際に手を動かしてみる
プログラミング学習においては、ただ参考書を読んだり講義を受けたりするだけではスキルは身につきません。実際に手を動かし、自分でコードを書くことで理解が深まります。最初は慣れないかもしれませんが、実践しながら取り組んでみましょう。
エラーが表示されても諦めない
プログラミングでは、コードがうまく書けずにエラーが発生することがあります。エラーの解決には時間がかかる場合もありますが、技術習得のためには諦めずに粘り強く向き合うことが大切です。どうしてもわからない時は、インターネット上で参考サイトを探したり、学習掲示板などで質問することもおすすめです。
まとめ
この記事では、プログラミング初心者におすすめの言語や学習方法を中心に解説しました。プログラミングは習得するまでに時間がかかるものの、習得できれば需要の高い人材になることができます。スキルを身につけて市場価値を高めたい方は、ぜひ挑戦してみてください。