最近では、会社員の副業が一般的になってきました。なかでも英語ができる方は、さまざまな場面で副業のチャンスがあります。自分の強みを活かせるだけでなく、スキルアップに繋げられるのもポイントです。しかし、副業でどのように英語を活用すれば良いのか、イメージが湧かない方もいるでしょう。この記事では、英語を活かしたおすすめの副業や、副業を始める際の注意点を解説します。興味のある方はぜひ参考にしてください。
英語力が高ければ副業は可能?
英語力が高い方は、英語を活かして副業し、収入を得ることが可能です。英語を使った仕事の需要はあるものの、日本では英語が得意な人材がまだまだ少ないため、チャンスが広がっています。短時間で取り組める仕事や在宅でできる仕事も存在しており、子育て中の方が挑戦しやすい点もポイントです。
副業の収入はどれくらい?
仕事の種類や地域によって差はあるものの、英語を活かした副業の収入は最低でも時給1,000円以上であることが多いです。例えば、英会話講師やコールセンター業務なら時給1,200円以上、記事の翻訳なら1記事3,000円程度が相場とされています。英語のスキルが高ければ高いほど、収入も高くなる傾向にあります。
英語を使う副業のメリット
英語を使った副業には、他の副業にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、代表的なメリットを3つ紹介します。
副収入を得ながらスキルアップできる
英語を使った副業は、副収入を得ながらスキルアップを目指せる点が魅力といえます。副業をすることで英語に触れる機会が増えるため、経験を積みながら自然に英語力を高めることができます。また、座学では学べない文章の表現や言い回しなどを習得しやすいのもメリットのひとつです。
時給が高い案件が多い
英語を使った副業の大きなメリットは、時給が高い案件が多い点です。日本では英語を使える人が少ないため、英語が使える人の需要が増え続けています。特に翻訳のような専門性の高い仕事は時給が高いため、英語スキルに自信がある方はぜひ挑戦してみてください。
将来独立を目指せる
英語を使った副業を通じて英語力やビジネススキルを高めることで、将来的に独立を目指せる可能性があります。実力をつけて独立することで、より高収入を得ることが可能です。具体的には、「自宅で英会話教室や英語塾を開講する」「フリーランスの翻訳者として活動する」といった選択肢が考えられます。
英語を使う副業のデメリット
英語を使った副業には多くのメリットがあるものの、一方でデメリットも存在します。実際に副業を行う際は、事前にデメリットを確認しておくと失敗するリスクを減らすことができるでしょう。ここでは代表的な例を3つ紹介します。
高い英語力を求められる
実際に英語を使って仕事を行う際は、当然ながら高い英語力が求められます。例えば、英会話教室で指導する場合、正確な発音や文法を身に着けておかなければなりません。また、ビジネスシーンにおいては、趣味で英語を使う状況とは異なる言い回しや、訳し方が必要となるケースもあります。語学力が足りないと指示通りに業務を遂行できず、モチベーションの低下にも繋がります。
収入が安定しにくい
英語を使う副業は需要が高いものの、収入が安定しにくい点がデメリットです。活動する時期や地域によっては、仕事量が少ない場合もあります。実際に、2020年に発生したコロナ禍によって学習教室の休校や外国人旅行客が減少し、英語に関する仕事にも大きな影響が生じました。
同業者が多く差別化が必要
英語を活かした副業は競合が多いため、安定して仕事を得るためには差別化が必要です。ただ単に英語力が高いだけでは、競合に勝てないことも少なくありません。例えば、子ども向けの英会話教室であれば、保育や教育の経験を持っている人のほうが有利です。英語力以外のスキルも身につけ、それぞれを組み合わせることで自分の市場価値を高めることができます。
英語力を活かせる副業の種類を紹介
ここでは、英語力を活かせる副業の中でも代表的なものを紹介します。自分の英語力やライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
英文のライティング
英語力を活かした副業の中でもっとも敷居が低いのが、ライティングです。英会話教室の体験談や英語の学習法、海外のニュースなど、英語に関する記事を作成します。執筆するテーマや構成はクライアントから提示されることがほとんどです。英語に自信がなくても取り組みやすいですが、ほかの副業と比べて収入が低い傾向にあります。
家庭教師
家庭教師は、生徒の自宅を訪問して英語を教える仕事です。学生を対象に受験指導を行ったり、社会人に向けて英会話を教えたりと、さまざまなバリエーションがあります。また、外国人に対して日本語を教えるのもひとつの方法です。最近ではオンラインで家庭教師を行うケースも増えてきており、コロナ禍でも需要がある仕事といえるでしょう。
英会話講師
英語の中でも特に英会話に自信がある方には、英会話講師もおすすめです。英会話教室は子ども向けから大人向けまでさまざまな種類があるため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。最近ではオンラインの英会話教室も増えてきたため、自宅でも副業できる点がポイントです。また、英会話教室に所属するだけでなく、クラウドソーシングサービスを活用して個人で活動する方法もあります。
個人輸入代行
個人輸入代行は、英語でのやりとりが苦手な人の代わりに、海外の通販サイトなどで商品購入の代行を行う仕事です。英語に対する抵抗がないことに加え、日頃からネット通販を利用する人に向いているでしょう。また、海外から個人で商品を輸入し、Amazon・楽天などのネットショップや、メルカリなどのフリマサイトで販売するケースも存在しています。
翻訳
英語を使う仕事の中でも特に有名なのが翻訳です。クライアントの指示に従って、マニュアルや契約書などの文章を日本語から英語、または英語から日本語に訳します。最近では、英語の動画を日本語に訳し、字幕を付ける仕事も増えてきました。英語力だけでなく特定の分野で専門知識を持っていると、より収入を得やすくなります。
英語を使う副業を始める際の注意点
ここでは、英語を使う副業を始める際に知っておきたい注意点について解説します。後々トラブルにならないよう、事前にしっかりチェックしておきましょう。
副業OKの会社か事前に確認する
副業を始める際は、勤務先が副業を許可しているかどうかを確認しておく必要があります。副業していることを隠していても、給与から住民税が天引きされる際に発覚するケースも少なくありません。副業が禁止されている企業では、注意指導や懲戒処分を受けるリスクがあるため注意してください。
本業に支障が出ないように注意する
副業を行う際は、あくまでも本業に支障が出ないよう注意することが大切です。英語を使った副業は難易度が高く、最初は時間がかかってしまうこともあります。副業に気を取られて本業がおろそかになっては本末転倒になるため、時間配分には常に注意してください。
副業の収入によっては確定申告が必要になる
英語を使った副業は単価が高いものが多いですが、収入によっては確定申告を行わなければいけません。副業の収入が1年間で20万円を超えると、確定申告の対象となります。確定申告を怠ると重加算税が課されてしまうため、十分気を付けてください。
まとめ
この記事では、英語力を活かした副業について解説しました。英語を使った副業は需要が高いものの、同業者が多く仕事が安定しにくい傾向にあります。英語力のほかに、法律や教育などの分野で専門知識を身につけると、差別化が図りやすくなるでしょう。また、副業を行う際はトラブルを避けるためにも、勤務先へ事前に確認を取っておくことをおすすめします。