体調やメンタルの不調で、どうしても仕事を休みたいと感じることもあるでしょう。しかし、仕事を休む理由として何を挙げるべきか、こんなことで休んでしまっていいのかと悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
今回は仕事を休む理由について、休む日や期間、伝え方などの観点で解説します。仕事を休む理由で嘘をいった場合に懸念されることについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
仕事を休む理由には何がある?
仕事を休む理由は、職場に対していつ伝えるかによって多少変化します。ここでは、当日・前日などに分けて、主に使われる「仕事を休む理由」を紹介します。長期休暇を取る場合の理由についても触れているので、あわせて参考にしてください。
当日仕事を休む場合の理由
当日に急遽仕事を休むことになった場合は、以下の理由を使いましょう。
- 発熱
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 頭痛
- 腰痛
- 歯痛
- 生理
- 通院
- 介護
- 家族・子どもの不調
- 車を使えなくなった(故障・鍵の紛失など)
前日・事前に休むことを伝える場合の理由
前日に休むことを決めたり、あらかじめ休む日を決めている場合は、以下の理由を上司に伝えましょう。前日もしくは日付を指定して休む場合は、突発的と捉えられるような理由を伝えることは避けてください。
- 通院(付き添いも含む)
- 遠方の親戚の不調
- ライフラインの修繕
- カードなどの紛失・再発行
- 免許更新
- 冠婚葬祭
- 健康診断
- 子どもの行事
長期間休む場合の理由
長期間仕事を休む場合は、できるだけ不自然な印象を与えないようにすることが大切です。両親の介護や自身の体調不良などが主な理由として挙げられますが、突発的なものと混同しないよう伝えなければなりません。長期休暇を取ることが事前にわかっている場合は、上司に対して「○月○日から○月○日まで□□のためお休みさせてください」と伝えましょう。
仕事を休む理由を伝える際のポイント
仕事を休む際は、ただ理由を伝えれば問題ないというわけではありません。以下で挙げるポイントを把握しておかないと不自然に思われ、自分の評価に悪影響を与える場合があります。
- 同じ理由で休まないようにする
- 緊急の場合は電話で伝える
- 必ず上司に直接連絡する
- 具体的な理由を述べる
ここでは、仕事を休む理由を伝える際に押さえておきたいポイントについて、詳しく説明します。
同じ理由で休まないようにする
体調不良など、同じ理由での当日欠勤などが続くと、今後の仕事に影響が出る恐れがあります。もし持病などで定期的に休まなければならない場合は、持病があること、持病を理由に定期的な休みが必要なことを上司にあらかじめ伝えておきましょう。本当のことであっても、職場に不信感を抱かせないように少し理由を変えてみるのもおすすめです。
緊急の場合は電話で伝える
当日何らかの事情で急に休む場合は、メールやチャットツールではなく電話で直接伝えましょう。メールやチャットだと、出社するまでに読まれないことも多いためです。また、欠勤当日に社外の人と約束がある場合は、日程調整などが必要になります。アポイントの観点も踏まえて、当日急に休む場合は必ず電話で連絡してください。
必ず上司に直接連絡する
上司に仕事を休むと伝えることに、気が引けるという方も多いでしょう。だからといって、同僚を経由して休むことを伝えるのはビジネスマナーとしてNGです。休むのであれば、休むことに対する謝罪の意味を込めて、必ず上司に直接連絡しましょう。
具体的な理由を述べる
なぜ休むのか?という、明確な理由を伝えなければ上司は納得してくれない場合もあるでしょう。当日も前日も関係なく、仕事を休む際は可能な限り具体的な理由を伝えるようにしましょう。
また長期で休む場合は、理由を具体的に伝えることはもちろん、復帰目安を伝えておくことも大切です。復帰目安を伝えておかないと、自分が休んでいる間に他の人に仕事のしわ寄せがいくなど影響が出てしまいます。
仕事を休む理由にならないものもある
例えば、ただ疲労感があるというだけでは、仕事を休む理由としては認められません。睡眠不足などが理由で、多少の疲労感・倦怠感を感じることは誰にでもあるでしょう。しかし、あくまで「自己管理」の問題と捉えられるため、仕事を休むほどではないと判断されることがほとんどです。
寝坊や時間配分のミスで電車に間に合わないといった理由も、同じく自己管理の観点で休む理由としては認められないでしょう。それどころか、責任感のなさなどを疑われ、今後の評価に悪影響が出てしまいます。
また、仕事への不満があって休みたいと思っても、それを理由として伝えるべきではありません。仕事への不満を口に出し、さらにそれを理由に休んでしまうと、信頼されなくなり、最悪の場合解雇につながることもあるかもしれません。
本記事で紹介した「休む理由」として適しているものを再確認し、不自然に思われないように伝えることがおすすめです。
休む理由はないが仕事に行きたくない場合の対処法
体調不良や家族の不調といった事情がなくても、仕事に行きたくないと感じることもあるでしょう。休む理由がないからといって無理をしてしまうと、かえって不調をきたすかもしれません。有給休暇などを使用して、無理せずリフレッシュしましょう。仕事に行くことそのものが辛くならないよう、適度であれば自分を甘やかしても良いかもしれません。
ただし、あくまでも会社や上司に対しての「申し訳ない」という気持ちは忘れないようにしましょう。自分が休むことで多少なりとも仕事に穴が開くのであれば、誠意をもって上司や同僚にその旨を詫びておくことも大切です。
仕事に行きたくないと感じる期間が長くなる場合は、いっそ転職を検討してみても良いかもしれません。モチベーションが上がらない状態で働き続けることは、自分だけでなく上司や同僚にも悪影響を与えます。
- 仕事に行きたくない
- やりがいがない
- 仕事に行こうとすると具合が悪くなる
上記に当てはまり、かつそれが長期で続く場合は、環境を変えるために転職を視野に入れて行動しましょう。
仕事を休む理由で嘘をつくとどうなる?
仕事を休む際、本当の理由が言いづらく嘘の理由を伝えることも少なからずあるのではないでしょうか。ここでは、嘘をついて仕事を休むとどうなるかという観点について解説します。
周囲からの信頼と評価が下がる
嘘をついて仕事を休むと、当然ながらビジネスパーソンとしての評価が下がります。何度も嘘をついていると、人としての信用も失ってしまうでしょう。
また、嘘をついて仕事を休んだことがバレると、本当のことを言っていても信用されない場合があります。仕事を休む理由を伝える際に注意すべきは、あくまで「伝え方」であり内容の「操作」ではありません。本当のことを言って疑われる場合であれば、多少嘘を交えても問題ありません。しかし、嘘をついて休むことが当たり前にならないよう注意しましょう。
懲戒免職の可能性がある
嘘をついて仕事を休んでいると知られた場合、それを理由に解雇される可能性もあります。責任感や自己管理能力がないと判断されるためです。
「辞めるつもりはなくても、少し休みたい」
仕事を休むうえでありがちな理由ではあるものの、嘘をついてまで休むべきかを一度考え直してください。たったひとつの嘘が、今後仕事をするうえでの大きな障害になりうる可能性があります。嘘をついて仕事を休むことは、相応のリスクがあると認識しておきましょう。
まとめ
今回は、仕事を休む理由として挙げられるものや、伝え方のポイントについて紹介しました。
仕事をしていると、何らかの事情で休みたくなる場合もあるでしょう。しかし、たとえ本当のことであっても、伝え方を誤るだけで自分の評価が下がってしまうと認識しておく必要があります。
また、嘘の理由で仕事を休むことは避けるようにしましょう。周囲からの信用を失い、場合によっては解雇されてしまうこともあると頭に入れておきましょう。とはいえ、どうしても仕事に行きたくない、行けないということはあります。「なぜ休むのか」という理由を明確にし、正しく伝えることで今後に与える悪影響を緩和できるでしょう。
どうしても仕事に行きたくない場合は、適度にリフレッシュしつつ、転職を検討することも大切です。自分らしく働き続けるためにどうすべきか、仕事を休む理由についての内容と合わせて考えてみてはいかがでしょうか。