ベンチャー企業で働くメリットは?スタートアップや中小企業との違いを解説

2022年8月17日

2024年1月12日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

現代は社員の約8割が3年以内に転職する大転職時代といわれています。他業種への転職やキャリアチェンジが一般化しつつある中、転職先としてベンチャー企業を検討している方も多いです。しかし、近年ではスタートアップと呼ばれる企業も多く誕生しており、どのような違いがあるのかよく理解できない方も多いでしょう。この記事では、ベンチャー企業の概要や働くメリット、スタートアップ・中小企業との違いについて詳しく解説します。

ベンチャー企業とは

ベンチャー企業とは、独自のアイデアや最新技術をもとに、新しい商品・サービスを展開する企業です。ベンチャー企業に明確な定義は存在せず、成長中の企業や投資機関から資金援助を受けている企業など、幅広い意味で使用されています。

ベンチャーとは、「アドベンチャー(adventure)」の和製英語ですが、英語では単純に「ベンチャー(venture)」と表現されています。また、ベンチャー企業の多くは社員数が少なく、企業規模も小規模から中規模であるケースが多いです。

ベンチャー企業と比べられる企業形態

ベンチャー企業とよく比べられる企業形態としては、「中小企業」「社内ベンチャー」「スタートアップ」があります。ベンチャー企業と何が異なるのか詳しく見てみましょう。

中小企業との違い

中小企業は「中小企業基本法」という法律のもと、業種によって従業員数や資本金額が明確に定められています。一方でベンチャー企業は前述の通り、独自のアイデアや技術をもとに新しいビジネスを展開している企業です。そのため、ベンチャー企業は法律による規定や定めがありません。

社内ベンチャーとの違い

社内ベンチャーとは、企業が新規事業を創出するために社内に設立した独立事業のことです。独立事業ではあるものの、あくまで企業内の部門ないし事業部であり、法人登記されている独立した企業ではありません。一方、ベンチャー企業は法人登記を行っている独立した企業です。

スタートアップとの違い

スタートアップとは、新しいビジネスモデルで急成長している組織です。ベンチャー企業は既存のビジネスモデルをベースに新たな技術やサービスを生み出します。そのため、設立当初から一定の収益が期待できるほか、銀行から資金調達しやすい点が特徴です。

一方、スタートアップは今までになかった価値観でビジネス展開を行うため、ベンチャー企業と比べると失敗するリスクが高い傾向にあります。また、設立当初は初期投資によって赤字が続きやすく、銀行からの資金調達がしにくいため、ベンチャーキャピタルなどから資金調達を行うことが一般的です。

ベンチャー企業で働く4つのメリット

成長性の高いベンチャー企業で働くメリットは多くあります。ここからは、特に代表的なメリットを4つの項目に絞って解説します。

個人の裁量権が大きい

ベンチャー企業は小規模で事業を始めることが多く、その分個人の裁量権が大きい傾向にあります。一般的な企業と比べて仕事の進め方を自由に決めやすい反面、自分で考えて行動・決断していく姿勢が求められます。

経営陣に近い距離で仕事ができる

企業規模が大きくなるほど関わる一般社員や役員が多くなるため、必然的に経営陣との距離ができやすいです。一方、小規模で一体感のあるベンチャー企業では、日常的に経営陣に近い場所で仕事ができるので、意見交換や提案などを積極的に行えることが魅力です。

成果が評価に直結しやすい

個々の成果が重要視されるベンチャー企業では、年功序列ではなく実力主義の評価体制を敷いている場合がほとんどです。故に成果が評価に直結しやすく、若手であっても短期間で収入アップできる可能性があります。経営陣から仕事ぶりを評価されやすい点も大きなメリットです。

幅広い業務に携われる

少数精鋭であるベンチャー企業は一人が担当する業務が多く、マーケティングや営業、チームビルディングなど、多岐に渡る業務に携わることができます。仕事を抱えて多忙になりやすい一方で、ほかの会社では体験できない貴重な仕事の数々を経験できるでしょう。成長企業の場合は、経験が浅くてもプロジェクトを任せてもらえるチャンスもあります。

ベンチャー企業で働く4つのデメリット

成長性の高さが売りのベンチャー企業ですが、いくつかのデメリットがあることも事実です。一般企業と比較したデメリットをおさらいしましょう。

休日や福利厚生が整っていないケースがある

ベンチャー企業は大手企業・中小企業と比べると資金面が不安定なので、厚生年金や各種手当、退職金制度といった福利厚生が整っていない場合もあります。ただし、近年では人材確保に向けて福利厚生を整えているベンチャー企業の数も増えています。会社によって待遇や休日数などが異なるため、福利厚生を重視する方は入社前にしっかりと確認しましょう。

経営に安定感がない

資金面の不安定さに加え、ベンチャー企業は発展途上であるケースが多く、経営基盤の弱さも相まって安定感がありません。急成長しているベンチャー企業であっても、経営が軌道に乗り、基盤が安定するまでは倒産リスクもあります。入社の際は、これらのリスクも考慮しておく必要があります。

経営者の個性や方針が強く影響する

少人数で事業を進めていくベンチャー企業では、経営者の個性や方針が強く影響します。そのため、ベンチャー企業特有の労働環境や社風になりやすい特徴があります。経営陣がワンマン気質だと変化が激しく、やることが二転三転と変わっていくこともしばしばあります。個性や方針が肌に合わず、会社になじめないと感じる方もいるでしょう。

業務量が多くスピード感のある仕事ぶりを求められる

幅広い業務に携われてさまざまな経験を積めるベンチャー企業。しかし裏を返せば、一人あたりの業務量は非常に多いともいえます。個人の裁量権の大きさ故に、責任のある仕事をスピーディーにこなす能力も必要になります。大企業のように決まった方法や手順に沿って業務をすることに慣れている方は、仕事をしづらいと感じるかもしれません。

ベンチャー企業への転職に向いている人の特徴

ベンチャー企業への転職に向いている人には、いくつかの共通する特徴があります。ここからは、代表的な特徴として4つのポイントを解説します。それぞれの特徴を確認して、自身に当てはまる要素があるかをチェックしてみましょう。

前例のないことに挑戦したいと考えている

常に新しいサービスや商品を開発するベンチャー企業では、前例のないことに挑戦することが多いです。固定観念に囚われず、とにかく新しいことに挑戦したい方には向いているでしょう。自分の考えを発信し、積極的に仕事に参加する意欲がある方は、活躍できる可能性が高いです。

仕事が楽しくて夢中になってしまう

ベンチャー企業では、未経験であっても幅広い業務を任されるケースが多いです。また、プロジェクトの方向性がいきなり変わる場合も多々あり、臨機応変な対応が求められます。そのため、仕事が忙しいことを成長の機会だと捉え、夢中になって取り組める方はベンチャー企業に向いています。

将来的に起業や独立を視野に入れている

将来的に起業や独立を視野に入れている方は、ベンチャー企業への転職に向いています。前述の通り、ベンチャー企業は経営陣に近い距離で仕事をすることが可能です。独立起業の知識やノウハウ、人脈などを構築できるほか、新規営業やマーケティングなど、起業する時に欠かせないスキルも自然に身につきます。起業に興味はあるが、具体的に何を行うべきか分からない方は、ベンチャー企業への転職を視野に入れるとよいでしょう。

まとめ

今回はベンチャー企業の特徴や働くメリット、向いている人の特徴などを解説しました。ベンチャー企業であれば、経営陣と近い距離で幅広い業務に携われます。裁量権を持ってさまざまな仕事にチャレンジしてみたいという方は、自分の希望に合ったポジションを募集しているベンチャー企業を探してみましょう。

監修者・續 慶一

續 慶一

同志社大学を卒業後、教員兼某大学サッカー部監督を経て、大手外資系金融機関へ転職。その後、国内大手人材会社の人事を経て、起業。現在は人事コンサルティング、採用コンサルティングを自身が経営する会社で行いつつ、株式会社Izulには1人目の社員として入社し、現在は執行役員として従事。また九州大学の起業部にて事務局長を務める。
現在は、急成長のベンチャー企業、第二創業期に入っている企業など、様々な企業の役員や人事責任者とやりとりを行いコネクションを築いており、また自らキャリアセミナーや人事交流会などを積極的に開催しております。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

Twitter

Facebook

LINE