フィールドエンジニアとして働きたい人必見!仕事内容や将来性、適性などを紹介

2023年8月16日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

クライアント企業や一般ユーザーのもとまで赴き、機器やシステムのエラー・不備を解消する役割を担うのが「フィールドエンジニア」です。数多くのエンジニア職が注目される中で、フィールドエンジニアとしてのキャリアを検討している人も多いでしょう。
今回は、フィールドエンジニアの仕事内容や転職における知識、やりがいや将来性について紹介します。フィールドエンジニアの適性や未経験から目指すうえでの心構えにも触れているので、今後のキャリア形成にぜひお役立てください。

フィールドエンジニアの仕事内容とは

フィールドエンジニアは、システムや機器におけるトラブルを、顧客のもとへ赴いて解決することが主な仕事です。専門的な知見をもって、確実かつスムーズに対応・解決することが求められます。システムや機器を実際に現地で設置するのも、フィールドエンジニアの仕事に含まれます。他のエンジニアや営業担当が対応して設置日を設定し、当日にフィールドエンジニアが設置します。
また、トラブル解消や設置業務を行う傍ら、新規製品の営業を行う場合もあります。顧客のもとで機器の設置を行いながら関係性を構築し、新たな製品を利用してもらうために営業するのもフィールドエンジニアの仕事です。

フィールドエンジニアを目指すうえで必要な知識

フィールドエンジニアを目指すうえでは、企業や顧客から求められるスキルや、関連する資格について把握しておくことが大切です。

スキル

フィールドエンジニアとして活躍するためには、顧客やクライアント企業から悩みを的確に聞き出すヒアリング能力が求められます。ヒアリング能力を発揮するためには、ある程度のコミュニケーション能力も必要です。バックエンドに携わるエンジニアとは異なり、フィールドエンジニアは実際に現場で顧客と関わります。したがってフィールドエンジニアは、対面で接する「接客スキル」に近い能力が求められます。

資格

フィールドエンジニアが保有しておくと有利な資格は「MCP資格」です。MCP資格とは、マイクロソフトの提供する製品・技術・ソリューションにまつわる知識を有していると証明できる資格です。MCP資格を保有しておくと、システム管理やトラブル解消を適切に行えると判断してもらいやすくなります。
また、顧客やクライアント企業のもとへ直接赴くため、自動車免許の取得も推奨されます。とはいえ、昨今はリモートでやりとりする場合も多いことから、必須として求めていない企業もあります。

フィールドエンジニアのやりがい

フィールドエンジニアは、ユーザーが抱えるリアルタイムの悩みを解消する仕事です。そのため、困っている人の役に立っていると実感できて、やりがいがあります。また、ユーザーとのやりとりを通じ、コミュニケーションスキルの向上を実感できる側面もあります。自社製品の知識や、対応スキルが向上するのも、フィールドエンジニアとして働くやりがいです。
やりがいが多い反面、予期せぬトラブルに直面することも多く、常に切迫感・緊迫感を持っていないといけない厳しさもあります。現場で直接活動する仕事でありながら、一般的なエンジニアに求められる専門的なITスキルが必要になるのも、フィールドエンジニアの厳しい一面です。
フィールドエンジニアを目指すうえでは、やりがいと厳しさの両方を知っておく必要があります。

フィールドエンジニアの将来性は?

近年、オンラインシステムを導入する企業が増加傾向にあり、物理的なシステムを設置・導入する企業は減少傾向にあります。しかし、物理的なシステムは情報漏洩などのリスクが少ないため、あえて設置し続けているユーザーも少なくありません。IT機器そのものの需要も高いことから、フィールドエンジニアは将来性を期待できる仕事といえます。

年収の傾向

フィールドエンジニアの年収は、正社員で478万円というデータが出ています。
参考:求人ボックス
現場で経験を積みながらキャリア形成ができる反面、年収が極端に高いというわけではありません。とはいえ、経験や知識をより多く身につけ、自社やクライアントからのニーズに応えられるようになれば、より高い年収を得ることは可能です。

コロナ禍による変化

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フィールドエンジニア市場は以下のような変化が見られました。制限が緩和されつつありますが、対面で行う仕事であるため、ケースバイケースの対応が必要な状況は続いていると思われます。

  • 現場への入場制限(対面での設置拒否など)
  • 他県・他国への移動制限
  • 出動制限(在宅勤務・類似症状による勤務停止など)
  • 作業人数の削減(3密回避のため)
  • 感染対策の徹底(マスク着用・消毒・手洗いなど)
  • 海外との取引遅延による部品・消耗品などの在庫不足

フィールドエンジニアに向いている人の特徴

以下の特徴に当てはまる人は、フィールドエンジニアの適性があると判断できます。

機械を取り扱うのが好き

システムの中身を設計・開発するエンジニア職とは異なり、フィールドエンジニアは直接IT機器に触れる仕事です。そのため「機械に触れる仕事が好き」「手を動かす作業が得意」と自覚している人は、フィールドエンジニアとして活躍できる素質を持っています。

粘り強さに自信がある

フィールドエンジニアは、ユーザーのもとに一人で向かい、確実に解決することが求められます。プレッシャーを感じる場面も多い反面、焦って仕事を終わらせてしまうことは避けなければなりません。よって、プレッシャーに耐えながら、粘り強く作業できる人が、フィールドエンジニアに向いているといえます。また粘り強さとあわせて、ユーザーの要望にその場で対応できる臨機応変さもフィールドエンジニアに必要な能力です。

コミュニケーション能力がある

フィールドエンジニアは、ユーザーのもとへ直接伺い、不備の内容を聞き出したうえで対応する必要があります。そのため、高いコミュニケーション能力をもって現状を適切にヒアリングする能力が必須です。挨拶や言葉遣い、声のトーンなど、ユーザーとの関係性を築きやすくするための基本を最低限押さえておかなければなりません。自分だけで黙々と仕事をしたい人は、フィールドエンジニアには向いていません。

フィールドエンジニアは未経験からでも目指せる?

ほかのエンジニア職と比較して、フィールドエンジニアは未経験でも目指しやすい職種です。専門知識・技術が必要にはなるものの、コミュニケーション能力や顧客折衝経験が重視される傾向にあります。とはいえ、フィールドエンジニアとして活躍するためには知識と技術の会得も必要となります。適性がありフィールドエンジニアになれたとしても、その後の努力が重要であることも認識しておきましょう。

まとめ

今回は、フィールドエンジニアの仕事内容や必要なスキル・資格、やりがいや将来性について解説しました。後々身につける必要はあるものの、専門的な知見の重要性はほかのエンジニア職と比較すると低い傾向にあります。フィールドエンジニアは、ユーザーと直接関わるうえでの適性が重視されます。今回紹介した内容と自身の特徴を照らし合わせて、フィールドエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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