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キャリアコンサルタントになるには?資格概要や求人の傾向、コロナ禍による影響について考察

2023年6月19日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

キャリアコンサルタントはキャリア形成をサポートする職業です。第三者のキャリア形成に携われることにやりがいを感じ、転職したいと考える方も多いでしょう。
今回は、キャリアコンサルタントへ転職を希望する方に向けて、特徴や仕事内容、適性を紹介します。キャリアコンサルタントの転職に必要な知識もまとめて紹介しているので、自身のキャリア形成にお役立てください。

キャリアコンサルタントとは

キャリアコンサルタントとは、職業やキャリア形成に悩んでいる方に対し、その人に適した職業選択をサポートし、自分らしい生き方の実現を支援する専門家のことです。人材紹介や人材派遣、公的就業支援機関など多くの場所で求められています。

キャリアコンサルティングの意味

「キャリアコンサルティング」とは、個人が理想とするキャリア形成や職業選択を支援するプロセスのことです。単純に仕事を見つけるだけでなく、仕事を通じて何を得て、どのような人生を歩んでいきたいかをサポートすることを指します。キャリアコンサルタントを目指す際は、そもそもキャリアコンサルタントがどのような仕事かを理解することが大切です。その結果、仕事内容や適性もイメージしやすくなります。

CDAとの違い

キャリアコンサルタントとCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)は、いずれもキャリア形成をサポートする点で共通しています。双方の違いは、資格としての認定先です。キャリアコンサルタントが厚生労働大臣認定の国家資格であるのに対し、CDAは、日本キャリア開発協会が認定する民間の資格です。

キャリアコンサルタントの仕事内容

キャリアコンサルタントの主な仕事は、転職を希望する人のキャリアを実現するための支援です。仕事を一緒に探したり、スキルアップの手段を提案したりします。また、希望職種に就けなくても、その人の適性や経験値を活かせる環境の構築をサポートすることも、キャリアコンサルタントの仕事です。
さらに、転職活動での書類作成のサポートなどを行う場合もあります。履歴書や職務経歴書は求職者本人が作成するものですが、自分で書くことに自信がない方も少なくありません。キャリアコンサルタントは、理想の転職を実現するための書類作成を、専門的な目線でサポートします。
ほかにも、企業や学校など特定の組織に在籍して、組織内の人材へのサポートを行うこともキャリアコンサルタントの仕事です。従業員の適性を判断してキャリアプランを形成したり、大学や専門学校で就職支援・進路相談を請け負ったりします。

キャリアコンサルタントに向いている人

キャリアコンサルタントを目指す際は、自身に適性があるか客観的に判断することが大切です。
まずは、「自分以外の人をサポートしたい」という気持ちがあることが最低条件です。第三者とコミュニケーションをとることに抵抗がなく、相手に寄り添いながら、話を上手く聞き出すスキルがあることは大事なポイントになります。
また、ただ人の話を聞いて受け止めるだけでなく、物事を客観視できるかも大切です。相手に寄り添うことと、客観的な目線でアドバイスすることの両方を適切に行えることが、キャリアコンサルタントには必要です。
ほかにも、自身がキャリアに関する悩みを抱え、乗り越えた経験があることも、キャリアコンサルタントを目指すうえで大きな強みになります。

キャリアコンサルタントへの転職で知っておきたい知識

キャリア形成をサポートするキャリアコンサルタントを目指す方も多いでしょう。ここでは、キャリアコンサルタントを目指すうえで覚えておきたい知識をまとめて紹介します。

業界の傾向

キャリアコンサルタント業界は、現状、求人が多いとはいえません。ただし、増加傾向であるのも事実です。若年層の離職率が高まり、雇用の流動性が高まってきている背景があるためです。また、企業だけでなく、大学や専門学校などにキャリアコンサルタントを配置するケースも増えているため、働き口自体は増えています。雇用形態も、正社員・パート・業務委託などさまざまです。ただし、キャリアコンサルタントの資格は2016年にできたばかりで、業界としてはまだまだ発展途上といえます。

給与相場

キャリアコンサルタントの給与相場は、年収300〜400万円程度といわれています。先に述べた通り、発展途上の業界であるため、年収もそれほど高くない状態です。ただし、大手企業のキャリアコンサルタントとして在籍できれば、高い収入を得ることが可能です。そういった場で仕事をするには、実務経験やより高いレベルの専門知識が求められます。

将来性

キャリアコンサルタントは、将来性のある仕事です。少子化が進む日本において、労働力不足が懸念されています。労働力を確保するためには、理想とする働き方を実現できているビジネスパーソンを増やす必要があります。仕事や日常生活の悩みを解消し、理想の人生を実現するために、キャリアコンサルタントのサポートが求められるようになりました。したがって、今後の日本では、キャリアコンサルタントの需要はますます高まるといえるでしょう。

受験資格

キャリアコンサルタントの資格を取得するには、試験に合格することが必要です。受験するには、以下に挙げるいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
  • 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
  • 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
引用:JCDA|キャリアコンサルタント試験

合格率・試験難易度

最新のキャリアコンサルタント試験(第21回)の合格率は、学科・実技それぞれで以下の結果が出ています。

学科試験:61.7%
実技試験:57.7%

参考:厚生労働省|キャリアコンサルタントになりたい方へ

学科・実技ともに半数以上の合格者が出ていることから、資格取得難易度が特に高いわけではありません。しかし、決して簡単な試験でもありません。キャリアコンサルタントを目指すのであれば、しっかり準備と経験を積んで試験に臨む必要があります。

キャリアコンサルタントになるには?

ここでは、キャリアコンサルタントになるための方法と、資格取得後の手続きについて紹介します。

基本的な流れ

キャリアコンサルタントの資格を取得するには、厚生労働大臣による「キャリアコンサルティング養成講習」を受講し、認定を受ける必要があります。約3〜5ヶ月の養成講座を受講したあとは、国家試験(学科試験・実技試験)を受験してください。国家試験に合格すれば、キャリアコンサルタントとして仕事をすることが可能になります。

資格試験合格後の手続き

国家試験に合格すれば、​​キャリアコンサルタントの資格は得られます。しかし、きちんと手続きをして、勉強を継続していかなければ、キャリアコンサルタントとして働き続けていくことは困難です。

  • 国家キャリアコンサルタントWebサイトの「キャリアコンサルタント名簿」に登録する
  • キャリア相談の実践経験を積む
  • キャリアコンサルタント更新講習を受ける(資格継続の際)
  • キャリアコンサルタントの上位資格を取得する

また、キャリアコンサルタントの国家資格は、5年ごとの更新が必要です。取得後にそのままにしていると、気づかないうちに資格を喪失してしまう可能性があるため注意しましょう。

コロナ禍で変化するキャリアコンサルタントの需要

昨今のコロナ禍において、キャリアコンサルタントへの相談数が増加傾向にあります。働き方が変化してきているため、自身のキャリアを見直す人が増えたためです。また、コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションが浸透してきたため、キャリアコンサルタントへの相談もしやすくなってきたようです。このことから、キャリアコンサルタントの需要は高まっているといえます。
また採用市場においても、キャリアコンサルタントのニーズが変化しました。コロナ禍をきっかけに多くの企業が「DX化」を推進していることから、ITや業務の変革における知識を有したキャリアコンサルタントを求める企業が増えています。これまでとは異なったキャリアコンサルタントを求めるようになったことで、資格を取得しただけでは活躍しきれない市場になったといえるでしょう。

まとめ

今回は、キャリアコンサルタントの仕事内容や転職に関する情報をまとめて紹介しました。自分以外のキャリア形成をサポートする仕事であるため、人に寄り添って仕事できる人にとって天職といえます。
ただし、キャリアコンサルタントを目指すうえでは、資格試験の合格や適性が必要です。コロナ禍で大きく需要の変化した業界でもあるため、キャリアコンサルタントへの転職を目指す際は本記事の内容を事前に確認することをおすすめします。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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