サードプレイスとは?メリットや求められる条件、具体例を解説

2022年9月30日

2024年3月7日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

サードプレイスを持つことは、心のやすらぎに繋がります。精神的に落ち込んでいるときにサードプレイスで人との会話を楽しめば、ストレスを発散できるでしょう。「誰かに相談したいけれどできない」「自分の居場所が職場と家庭にしかない」といった人と比べて、サードプレイスを持つ人はストレスが溜まりにくい傾向にあります。
この記事では、サードプレイスの特徴や注目されている理由、具体例などについて詳しく解説します。

サードプレイスとは

サードプレイスとは、アメリカの都市社会学者「レイ・オルデンバーグ氏」の著書で提唱されている言葉です。直訳すると「第3の場所」となり、特に都会で暮らす人にとっては大きな支えとなる存在です。
人は日常生活の中でさまざまなストレスを受けるため、ときには趣味や会話を楽しんで息抜きをする必要があります。行くだけでストレスを発散できるのが、サードプレイスの大きな特徴です。

サードプレイスが注目される理由

サードプレイスは、日常生活のストレスから逃れるための場所です。新型コロナウイルスの感染拡大や景気の低迷などの影響で、仕事のストレスを溜め込む人が以前にも増して多くなりました。テレワーク環境の拡大によって、自宅以外でストレスを発散できる場所に人が集まりやすくなっています。
ストレス発散を目的に趣味を始めたり、出会いを求めたりする人が増加していることが、サードプレイスの注目度が上がっている要因のひとつでしょう。

ファーストプレイス、セカンドプレイスとの違い

サードプレイスのほかに、ファーストプレイスとセカンドプレイスもあります。
ファーストプレイスは、生活の基盤となる場所のことです。自分だけの時間を過ごせる場所であれば、自宅でなくともファーストプレイスと言えるでしょう。ただし、家族がいる場合は自分だけの時間を楽しめなかったり、家族に対する義務を果たす必要があったりと、必ずしもストレスを発散できる場所とは限りません。
セカンドプレイスは、オフィスや学校などを指します。人と交流したり、責務を果たしたりしながら、1日の大半を過ごします。自分だけの場所ではないため、周りの人を気遣いつつ過ごす必要があります。
一方、サードプレイスはいるだけでストレスを発散できます。誰かに対して義務を果たす必要もなく、気軽に楽しめる場所であることが特徴です。そのため、仕事や勉強などをする必要がありません。気を許せる人に囲まれているため、周りを気遣いつつもストレスを感じずに過ごせます。

サードプレイスの条件

どのような場所でもサードプレイスになるわけではなく、さまざまな条件を満たす必要があります。条件を満たしていない場所をサードプレイスにすると、かえってストレスが溜まってしまうでしょう。サードプレイスに適した場所の条件は次の通りです。

会話が弾みやすい場所

サードプレイスでは、気の許せる人同士で会話を楽しみます。そのため、「会話が弾みやすい」「気軽に会話ができる」「悪い雰囲気にならない」などが必須の条件です。どのような人でも自由に参加して、相手の話を聞きながらも自分の意見を伝えられる場所が向いています。
コロナ禍の現代においては、大人数が集まって会話することを禁止する飲食店が多いため、会話がなかなか弾まないことがあるかもしれません。開放的な空間で、常に空気の入れ換えが徹底されている場所を選ぶことも検討しましょう。

気軽に立ち寄れる場所

「会社帰りに行きやすい」「開放感があって広々と過ごせる」など、気軽に立ち寄れることも条件です。常連客や会員がいる場合、新たな参加者を快く受け入れてくれる場所が望ましいでしょう。

居心地が良い場所

サードプレイスでは温かい雰囲気の中で会話を楽しめるため、リラックスして過ごせます。そのため、自宅に代わる第2の家と呼ばれるほどです。ほかの条件がどれだけ揃っていても、居心地が良いと感じることができなければサードプレイスとはいえません。

サードプレイスを持つメリット

サードプレイスを持つことで、精神的なストレスを発散させつつ仕事・勉強・プライベートを楽しむことができます。サードプレイスを持つメリットについて詳しく見ていきましょう。

リフレッシュできる

サードプレイスは気軽に足を運べて、さまざまな価値観を持つ人と交流できます。上下関係を気にせず気軽に会話を楽しめるので、仕事モードのスイッチを切って素の自分に戻れることがメリットです。日常の忙しさやプレッシャーに押し潰されそうになったときは、サードプレイスに立ち寄って心身ともにリフレッシュしてみましょう。

新しい刺激を得られる

サードプレイスには、職業・年齢・出身などが異なる人々が集まります。それだけ価値観も多様であるため、さまざまな刺激を受けることができます。先入観や偏見を持つことなく、あらゆるタイプの人と積極的に交流してみましょう。新しい刺激は、仕事や生活に活かせるアイデアへと昇華する場合もあるでしょう。

視野が広がる

サードプレイスでの付き合いを通して、自分の価値観が変化する場合があります。多種多様な価値観に触れると、それだけ新しい考え方やアイデアが生まれやすくなります。また、視野が広がることで人生の重要な場面における選択肢が増え、より良い未来へと繋がる可能性も高まるでしょう。

サードプレイスの実例

実際にサードプレイスを探そうにも、近くには条件を満たした場所がないと感じることがあるかもしれません。次のような場所を中心に探してみると、きっとサードプレイスに適した場所が見つかるでしょう。

カフェや居酒屋

カフェや居酒屋は、雰囲気はもとより料理を楽しめる場です。さまざまなタイプの人が集まる場であるため、サードプレイスに向いているといえます。交流を重視したい場合は、気さくなオーナーがいるバータイプの居酒屋や、地域密着型で横のつながりが多いカフェなどを探すとよいでしょう。

社会人サークル

社会人サークルには、学歴や勤務先に関係なくさまざまな人が集まります。気の合う人が多い場合は、サードプレイスになる可能性があります。
また、テニス・フットサルなどのスポーツ系サークルは、交流の楽しさに加えて運動によるストレス発散効果、競い合いによる高揚感などを得られるメリットもあります。コロナ禍の現代では、密になりにくいアウトドア・キャンプ系のサークルも人気が高いです。

コワーキングスペース

コワーキングスペースには、主にテレワーカーやクリエイターなどが集まります。会社員・個人事業主・法人の代表者などあらゆる属性の人が集まるため、たくさんの刺激を受けることができます。
運営方針やスペースの機能によって交流のしやすさは異なるので、実際に足を運びながら、立地・客層・交流度・イベントの有無などを確認することがおすすめです。

オンラインサロン

オンラインサロンとは、インターネット上で活動するサークルのような組織です。特定のテーマに興味がある人だけが加入するため、交流の多いサードプレイスになる可能性が高いでしょう。また、入会には料金がかかるサロンが多く、本気度の高い人が集まりやすい傾向にあります。

まとめ

サードプレイスはストレス発散だけではなく、刺激を受けたり、視野を広げたりできる場所です。サードプレイスがあるかどうかで日常のストレスに大きな差が出るでしょう。「ストレス社会」とも呼ばれる現代では、仕事のストレスに押し潰されてしまう方が少なくありません。自分に合ったサードプレイスを持ち、ストレスを発散させつつ自己成長に役立ててみてはいかがでしょうか。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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