転職を成功させるための必須ステップである面接。苦手意識を感じる人も多く、どのように対処すべきか知りたいと考える人もいるのではないでしょうか。
今回は、面接に苦手意識を感じる主な理由と、苦手意識が原因で上手くできなくなる場合の対処法を紹介します。面接が苦手と感じやすい人の特徴や苦手意識を克服する方法も掲載しているので、転職活動を進めるうえでの参考にしてください。
面接が苦手と感じる主な理由
ここでは、面接に苦手意識を感じる主な理由を7つ紹介します。
緊張
面接は初対面の方と話す機会であるため、どうしても緊張してしまいます。合否が決まる大切なステップであることから、より緊張しやすい場面であるのも事実です。緊張は、判断力や集中力を低下させてしまうため、実力を発揮できない原因になります。
自己PRへの抵抗感
面接で求められる自己PRは、普段はなかなか行う機会がないため、抵抗を感じやすいでしょう。自身をアピールすること自体に抵抗のある人もいれば、経歴やスキルに自信のない人もいます。そのため、自己PRを求められることに苦手意識を感じる人が多いといえます。
完璧を求めすぎる
面接に対し「失敗してはいけないもの」と考える人も多いでしょう。失敗を恐れて完璧を求めるあまり、結果的に苦手意識につながる場合があります。仮に失敗した場合は自分を責めてしまうため、そのことがきっかけでより苦手意識が強くなる悪循環に陥ることもあります。
不採用への恐怖心
面接は採用の結果に大きく関わるため、不採用になる恐怖心から苦手意識を感じてしまいがちです。「過去に面接で失敗した」「最終面接まで進んだのに不採用になった」などの理由で、面接自体に恐怖心を感じることもあるでしょう。面接に対して恐怖心を抱いていると萎縮して練習の成果が出にくいうえ、自分をアピールしにくくなります。
コミュニケーションの苦手意識
そもそも、コミュニケーションをとること自体が苦手という人もいます。面接は初対面の企業担当者と会話する場面であるため、コミュニケーションが苦手だと、思うように質疑応答が進められません。慣れない場でのコミュニケーションでパフォーマンスが発揮できないことが理由で、面接が苦手だと感じる人も多いでしょう。
過去の失敗・トラウマ
過去、何度か面接を受け不採用になっている人は、気づかないうちにトラウマを抱えている場合があります。過去の失敗が嫌な記憶として残っていると、面接自体に苦手意識を感じ、思うようなパフォーマンスを発揮できなくなります。
準備不足
単純に、面接に必要な準備ができていない場合もあります。質問への回答や自己PR文など、自分では準備できているつもりでも企業の求めるレベルに至っていないことも。その場の思いつきで回答しても評価にはつながらないため、結果的に不採用となり面接の苦手意識につながる原因になります。
面接への苦手意識から上手くできなくなること
面接への苦手意識が原因で、笑顔・敬語・受け答えが思うようにできなくなる場合があります。
笑顔
面接に対して苦手意識があると、自然な笑顔ができなくなります。不自然な笑顔は、プレッシャー耐性や本番強さの面で面接官にマイナス評価を与えてしまいます。無理に笑顔を作ろうとするとそこだけに意識が向いてしまい、質問への回答が思うようにできなくなることもあるでしょう。面接の前に、鏡を使って笑顔の練習をしてから面接に臨んでください。
敬語
敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語があり、使い分けが難しいものもあります。敬語を意識しすぎるあまり不自然な言葉遣いになってしまい、マイナス評価に繋がることもあるでしょう。敬語に対する苦手意識がある人は、ビジネスマナー関連の書籍やWebページなどを見て練習しておくべきです。
受け答え
面接に苦手意識があると、質問の意図が理解できず、思うような受け答えができなくなることもあります。質問が理解できないまま無理に答えようとしても失敗するだけです。一度で理解できなかった場合は「〜についての回答でよろしいでしょうか?」と聞き直すことで、明確な回答ができます。
面接に苦手意識を感じやすい人の特徴
ここでは、面接に対して苦手意識を感じやすい人の主な特徴について解説します。自身の特徴と照らし合わせて、本記事内で紹介する「克服の方法」とともに参考にしてください。
あがり症
普段から緊張しやすいあがり症の人は、面接に苦手意識を感じやすいといえます。人前で話す場面に慣れていなければ、緊張感も増します。また、不採用への恐怖心から萎縮してしまい、思うような成果を上げられない人も多いでしょう。
内向的
内向的で自分をアピールすることに慣れていないのも、面接に対して苦手意識を感じやすい人の特徴です。自分をアピールすることに抵抗を感じると思うように話せず、声も小さくなってしまうため、面接の失敗につながりやすいでしょう。
口下手
普段から会話が苦手だと感じている人も、面接に苦手意識を感じやすいといえます。口下手だと、予想していなかった質問がくると上手く答えられません。会話が上手くできないとマイナス評価にもつながるため、結果的に面接への苦手意識を感じる原因になります。
目上の方と話す機会が少ない
目上の方と話す機会が少ないと、面接に苦手意識を感じやすくなります。面接は、目上の人に該当する企業担当者と行うものです。そのため、普段から目上の人と話すことに慣れていないと、思うように質問に回答できなくなります。
面接の苦手意識を克服する方法
ここでは、面接の苦手意識を克服するための対策を3つ紹介します。
早口・小声にならないよう意識する
面接で焦ると早口や小声になりやすいため、普段から話し方や声のボリュームを意識してみましょう。自分の声を録音し、聞きながら早口と小声を直す方法などを実践してみてください。また、焦って早口や小声にならないよう、よくある質問への回答を用意し、伝えるべき要点を押さえておくことも大切です。
相手の話をしっかり聞く
質問の内容を理解して的確に回答するために、相手の話をしっかり聞くよう意識してください。相手の話を理解できなければ求められている回答はできないため、日頃から意識することが大切です。また、焦って早口や小声にならないようにするためにも有効な方法です。
視線を上げて話す
相手の目をしっかり見て、自信を持って話すことを心がけましょう。苦手意識を感じていると、どうしても視線は下がってしまいます。視線が下がっていると「内向的」「口下手」「適性がない」と判断されやすくなるため、できるだけ相手の目を見て堂々と話せるよう練習しておきましょう。
また、オンライン面接を実施する企業も増えているため、オンライン面接でもカメラをしっかり見て回答することを意識しましょう。
準備不足による苦手意識を回避する方法
面接の苦手意識は、準備不足が原因になることもあります。準備不足は、以下の方法をとることで回避できます。
- 面接で伝えるべき要点を事前に押さえておく
- 応募企業にマッチしたスキル・経験値を客観的に分析しておく
- 企業HPなどを活用し、応募企業の研究を進めておく
- 質問を予想してロールプレイングを行っておく
また、転職エージェントを活用し、面接に臨むうえで必要な準備についてアドバイスしてもらう方法も推奨します。自身では気づけていない長所・短所についてのアドバイスや助言をもらえたり、自己分析の課題を解消することにも役立ちます。
まとめ
緊張や自己PRへの抵抗感、完璧主義や不採用への恐怖心から、面接に対して苦手意識を感じる人が多くいます。面接に苦手意識があると、笑顔や敬語、受け答えがうまくできなくなるでしょう。面接を控えている、もしくは毎回面接で思うような結果が出せないと悩んでいる人は、本記事の内容を参考にしていただき、ぜひ苦手意識を克服してください。