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【回答例文あり】転職の面接でキャリアプランについて聞かれた際の正しい答え方やNG事例を紹介

2024年6月14日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

「キャリアプラン」は転職面接で問われる質問の中でも重要な項目の一つです。特に中途採用の面接では、合否を決定する判断材料にされる可能性も高いでしょう。なぜなら、キャリアプランの回答によって求職者が即戦力としてだけでなく、将来的に「企業に貢献してくれる人材」かを見極められるからです。そこで今回はキャリアプランの作成方法や面接での答え方、注意するポイントなどを順に解説します。

キャリアプランとは

キャリアプランとは「仕事における理想の将来像に向けた具体的な行動設計・計画」のことを指します。将来どんな自分になりたいのか、そして実現のためにどう行動していくのかを表す具体的なプランのことです。ちなみにキャリアプランと似た意味を持つ、以下のような言葉が使われることもあります。

  • 「キャリアパス」一つの企業内でキャリアプランを実行するための道筋や過程
  • 「キャリアビジョン」キャリアプランの最終段階・仕事も含めた人生全体で目指す理想像
  • 「キャリアデザイン」キャリアビジョン実現のための計画や道筋を逆算・設計すること
  • 「キャリアアップ」専門知識・資格やスキルを身につけ、経歴を高めること
  • 「ライフプラン」ライフイベントも含めた具体的な人生設計のこと

面接で聞かれた時に慌てないために、それぞれの意味を把握しておきましょう。

中田
中田

特に「キャリアプラン」と「キャリアパス」の違いに注意!スムーズに返答できるように準備しましょう。

キャリアプランの作成手順

中途採用の面接では、キャリアプランについて聞かれる可能性が高いので、入念に準備しましょう。また、キャリアプランを作成すると自身の課題や将来像が明確になり、他の質問の対策にもなります。そこでここでは、順を追ってキャリアプラン作成方法を解説します。

まずはこれまでのキャリアや経験を振り返り、全て洗い出します。以下の項目を参考に、思いつくものをどんどん書き出していきましょう。

  • これまでの業務でやりがいやと感じたこと
  • これまでの業務や経験での成果や実績
  • これまでの業務で社会に貢献できたこと
  • 学校生活で取り組んでいたこと

2:現在の強みを分析
過去の分析結果を経て、現在の自分の姿を客観的に見てみましょう。自分のこれまでを冷静に振り返ってみると、自分の強みが見えてくるはずです。

  • 現在持っているスキルや特技
  • 他者と比較して得意・こだわりがあること
  • 実績や成果・経験が豊富だといえること

3:将来の理想を明確にする
過去と現在を土台にして、理想の将来像を描いてみましょう。5年後・10年後にどのような職位についているか、どんな役割を果たしているかをイメージします。ただし、今まで築いてきたキャリアや経験をベースにおき、自分の力量を大きく超えるような理想ではなく、あくまでも現実的で実現可能な範囲で考えましょう。

4:現在から将来への行動の過程を計画する
最後に現在と将来を繋ぐために、やるべき行動の道筋を立てていきます。10年後から5年後・3年後・1年後と逆算して計画を立てましょう。そうすることで理想の姿に向けて不足している点を客観的に捉えられれば、簡単に設計可能です。

キャリアプランを作成するメリットは?

面接で問われることもあるキャリアプランですが、面接のためではなくてもキャリアプランを立てておくことで、得られるメリットは4つ考えられます。

  • 将来から逆算して、不足しているスキルが明確になる
  • キャリア選択に迷わないため、チャンスをつかみやすくなる
  • 仕事のモチベーションが高まる
  • 仕事への充実感が高まる

自分を客観視できれば、おのずと今とるべき行動が明確になり、進む道筋からブレることがなくなります。さらには自分にとって何が一番有益なのかが見えることで、キャリア選択の際にも役に立つでしょう。

なぜ面接でキャリアプランを聞かれるのか

面接の際に企業側が応募者にキャリアプランについて問う理由は、大きく分けて3つあります。

1:入社後のミスマッチ防止

企業と応募者間で認識の相違があると、入社後すぐ退職してしまうといったケースも多く、企業側は避けたいところです。そこで応募者のキャリアプランを問い、それが自社で実現できるものかを知ることで、入社後のミスマッチを防ぐ目的があります。

2:応募者の仕事に対する意識が分かる

仕事に対する意識を、キャリアプランから読み取ることができます。芯が通った考えを持ち、そして一生懸命仕事に取り組んでくれるのか、企業側は応募者の意識を知るために質問するのです。

3:適切に自己分析が行えているかが分かる

自分の力量を過大評価し、これまでの経験を無視したキャリアプランに説得力はありません。正しく自己を評価できて、具体的な将来像を描けている人なのかを知るためでもあります。

面接でキャリアプランを回答する際に押さえたい4つのポイント

面接官はキャリアプランの回答によって、計画性の有無や仕事への姿勢を判断しています。そのため、キャリアプランの回答は面接でも重要なポイントといえるでしょう。ここでは、面接の際にキャリアプランについて聞かれた際の答え方を、転職コンサルタントの視点から解説します。

志望先の展望を示す

業界紙・インターネットを使って応募企業を徹底的にリサーチし、今後の展望を自分なりの解釈で予想してみましょう。その際は企業の今後が、自分のキャリアプランにマッチしていることを示します。

志望動機とキャリアプランを直結させる

志望動機のゴールをキャリアプランに繋げ、キャリアプランを実現するにはこの会社でなければならないとアピールしましょう。企業側にとって、志望動機が強い応募者は印象に残りやすくなります。

数字を使用してわかりやすくする

漠然としたキャリアプランは聞いていてもピンとこないものです。およそ3・5・10年間隔でプランを立て、プラン内容は「営業成績○位」「売り上げ○%UP」など数字を使用して説明することで、具体性が出て説得力が増します。

実現できるものにする

誰が聞いても無謀であるような大きすぎる夢や、キャリアを生かせない目標は企業側に不信感を持たれてしまいます。あくまで冷静に、客観的な目線で自己分析を行い、実現可能な範囲を見極めることが大切です。

【NG回答例】面接での印象が悪くなるキャリアプランの答え方

面接でキャリアプランを聞かれたときの答え方は、採用に大きく影響を及ぼします。これから挙げるような印象を悪くしてしまう答え方には注意しましょう。

一貫性がない

志望動機とキャリアプランに関係性がないと企業リサーチが不足しているととられてしまいます。動機からプランのゴールまでに、必ず一貫性を持たせるよう意識しましょう。

(志望動機が「人と接することが好きで、できるだけ多くの人と関わりたい」)入社後はデータを活用して効果的なコミュニケーション戦略を構築し、チーム全体の成果を最大化したいと考えます。
中田
中田

キャリアプランを先に考えると、志望動機と一貫性が持たせやすくなります。

プライベートを重視している

仕事に対する意識・意欲をアピールするはずのキャリアプランの中で、あまりにプライベートを優先した内容になってしまうと、印象がよくありません。

5年後の子育ての段階が落ち着いた頃に、リーダーとしての能力を高め、チームを成功に導ける存在となりたいと考えています。
中田
中田

あえてライフプランにも言及し、考え抜かれたキャリアプランであることを強調しても良いでしょう。

志望先企業での実現が難しい

志望先企業でどうしても実現が難しい内容は極力避けましょう。研究開発しない企業で開発がしたい、といった回答は、企業のリサーチ不足やすぐに他へ転職してしまうのではといった印象付けをしてしまいます。

貴社の研究開発事業に興味があり、数年後にはチームリーダーとして貢献したいです。社内教育プログラムを活用し、スキルを磨いて業績向上に貢献します。
中田
中田

その企業でしかできないことを、具体的なプロジェクト名や部署名をあげて話せるようにしましょう。

【職種別】面接におけるキャリアプランの例文

キャリアプランの方向性は職種によっても異なります。ここでは転職コンサルタントの目線から、面接官にアピールできる職種別のキャリアプランの例文を職種別に紹介します。

1:営業職

社会に必要不可欠なこの会社の事業内容をさらに周知できるよう日々の仕事に取り組み、ゆくゆくはコミュニケーション能力の高さとアナリストとしての経験を活かして5年以内に社内営業1位の実績を残すことを目指します。

中田
中田

営業職の場合、売上にどのように貢献できるかを具体的に返答できると、面接官から高い評価を得られます。

2:エンジニア(技術職)

常に新しい知識や技術を取り入れ、将来的に10年後でも最前線で活躍できるエンジニアを目指します。そのために、前職の経験を活かしつつ、入社後はさらに広げた分野のスキル習得が目標です。

中田
中田

スペシャリストまたはゼネラリストになるまでの具体的なキャリアプランを説明できると良いでしょう。

3:一般事務

常日頃から丁寧に仕事することを心がけており、ミスを起こさないための業務改善に励みます。また3年から5年をめどに簿記の資格取得を目指し、その後は簿記の知識を活かした経理事務にも挑戦していく所存です。

中田
中田

事務職の場合、どんな専門性を極めたいかを明確にすると、面接官に好印象を与えるでしょう。

4:広報職

社内外に自社の魅力を伝える技術やコミュニケーション能力のスキルを向上させたいと考えています。将来的には、ブランディング戦略を立案・実行できるような幅広い知識を身につけ、自社ブランドの売上に貢献したいと考えています。

中田
中田

広報職のキャリアプランは多様にあるため、経営企画・マネージャー・マーケターなど、キャリアの方向性を明確にしましょう。

【年齢別】面接におけるキャリアプランの例文

転職するタイミングによっても企業から求められる人材は異なるため、求められるキャリアプランを答えられるようにしましょう。ここでは、年齢別によるキャリアプランの例文を紹介します。

1:第二新卒

お客様のニーズを第一に考える営業を目指します。1年間は先輩方から営業スキルを学び、業界と貴社の商品についての知識を深めたいと考えています。そして3年後までに、その知識を活かして新規取引先を獲得できる営業に成長したいと思っています。

中田
中田

主体性と具体性のあるキャリアプランを立てることで、未経験でも熱意をアピールできます。

2:20代後半〜30代前半

前職ではチームを率いて新規顧客開拓に取り組み、受注率を8%向上させることに成功しました。今後3年以内には販路開拓を目指し、ビジネス環境の整備や市場調査に取り組みたいと思っています。また、若手にとって働きやすい職場づくりを目指し、団結力を高める人材を育成したいです。

中田
中田

管理職として採用される場合は、現状のポストよりも将来の計画や姿勢を強調しましょう。

3:異業種・業界未経験の転職

(前職は接客業)営業職への挑戦は初めてであり、早く仕事を覚えてチームの目標達成に貢献できるよう努力します。将来的には、前職で評価された後輩の指導や育成の経験を活かし、チームの力を高めるためにマネジメントにも取り組みたいと考えています。

中田
中田

過去の評価や強みを明確にし、次の仕事でどのように活かせるかを面接官にアピールしましょう。

まとめ

キャリアプランを作成するためには、まず自分のことをよく知ることが必要不可欠です。これまでに培った経験や今の力量を客観的に見定めたとき、あなたならどんな理想の将来像を思い描き、その理想に近づくためには何をしたらよいと考えますか?
応募企業にとってもキャリアプランがしっかりと立てられている人材は、入社後活躍する戦力となる可能性を大きく秘めています。ぜひ企業にとって「ほしい」と思われる人材になるために、まずはあなたなりのキャリアプランを作成してみましょう。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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