面接でキャリアプランについて聞かれたら?正しい答え方やNG例を紹介

2023年9月19日

2023年9月16日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

5年後・10年後と自分の理想とする将来像を掲げ、そのために今やるべきことを考えられている人はあまり多くありません。だからこそ他者と差が付く「キャリアプラン」の作成はとても大切です。企業との面接の際、面接官からキャリアプランについて聞かれることがあります。その時にどう答えられるかによって選考結果に影響を及ぼすかもしれません。
今回はキャリアプランの作成方法や面接での答え方、注意するポイントなどを順に解説します。

キャリアプランとは

キャリアプランとは「理想の将来像に向けた具体的な行動設計・計画」のことを指します。将来どんな自分になりたいのか、そして実現のためにどう行動していくのかを表す具体的なプランのことです。
ちなみにキャリアプランと似た意味を持つ、以下のような言葉が使われることもあります。

  • 「キャリアパス」一つの企業内で理想のキャリアを目指し行動する道筋や過程
  • 「キャリアビジョン」仕事も含めた人生全体で目指す理想像
  • 「キャリアデザイン」キャリアビジョン実現のための計画や道筋を考えること

面接で聞かれた時に慌てないために、それぞれの意味を把握しておきましょう。

キャリアプランの作成手順

順を追ってキャリアプラン作成方法を解説します。

1: 過去を分析
まずはこれまでの経験を全て洗い出します。学校で学んだことや職場での実績など、思いつくものをどんどん書き出していきましょう

2:現在の姿を分析
過去の分析結果を経て、現在の自分の姿を客観的に見てみましょう。自分のこれまでを冷静に振り返ってみると、自分の強みが見えてくるはずです。

3:将来の理想を明確にする
過去と現在を土台にして、理想の将来像を描いてみましょう。自分の力量を大きく超えるような理想ではなく、あくまでも現実的で実現可能な範囲で考えましょう。

4:「2」から「3」への行動の過程を描く
最後に現在と将来を繋ぐために、やるべき行動の道筋を立てていきます。理想の姿に向けて不足している点を客観的に捉えることができれば、簡単に設計可能です。

キャリアプランを作成するメリット

面接で問われることもあるキャリアプランですが、面接のためではなくてもキャリアプランを立てておくことで、得られるメリットがあります。自分を客観視できれば、おのずと今とるべき行動が明確になり、仕事のモチベーション向上に繋がります。さらには自分にとって何が一番有益なのかが見えることで、キャリア選択の際にも役に立つでしょう。

キャリアプランが重要視される理由

かつて当たり前であった終身雇用や年功序列制度の雇用体系が崩れてきている現代社会で、キャリアアップは昔よりも難しいものとなりつつあります。その中でキャリアプランがしっかりと定まっていることで、さまざまな状況に対応しやすく、なおかつ主体性がある貴重な人材となれるのです。

なぜ面接でキャリアプランを聞かれるのか

面接の際に企業側が応募者にキャリアプランについて問う理由は、大きく分けて3つあります。

1:入社後のミスマッチ防止

企業と応募者間で認識の相違があると、入社後すぐ退職してしまうといったケースも多く、企業側は避けたいところです。そこで応募者のキャリアプランを問い、それが自社で実現できるものかを知ることで、入社後のミスマッチを防ぐ目的があります。

2:応募者の仕事に対する意識が分かる

仕事に対する意識を、キャリアプランから読み取ることができます。芯が通った考えを持ち、そして一生懸命仕事に取り組んでくれるのか、企業側は応募者の意識を知るために質問するのです。

3:適切に自己分析が行えているかが分かる

自分の力量を過大評価し、これまでの経験を無視したキャリアプランに説得力はありません。正しく自己を評価できて、具体的な将来像を描けている人なのかを知るためでもあります。

面接でのキャリアプランの答え方

面接の際にキャリアプランについて聞かれた際の答え方を解説します。

志望先の展望を示す

業界紙・インターネットを使って応募企業を徹底的にリサーチし、今後の展望を自分なりの解釈で予想してみましょう。その際は企業の今後が、自分のキャリアプランにマッチしていることを示します。

志望動機とキャリアプランを直結させる

志望動機のゴールをキャリアプランに繋げ、キャリアプランを実現するにはこの会社でなければならないとアピールしましょう。企業側にとって、志望動機が強い応募者は印象に残りやすくなります。

数字を使用してわかりやすくする

漠然としたキャリアプランは聞いていてもピンとこないものです。およそ3・5・10年間隔でプランを立て、プラン内容は「営業成績○位」「売り上げ○%UP」など数字を使用して説明することで、具体性が出て説得力が増します。

実現できるものにする

誰が聞いても無謀であるような大きすぎる夢や、キャリアを生かせない目標は企業側に不信感を持たれてしまいます。あくまで冷静に、客観的な目線で自己分析を行い、実現可能な範囲を見極めることが大切です。

面接での印象が悪くなるキャリアプランの答え方

面接でキャリアプランを聞かれたときの答え方は、採用に大きく影響を及ぼします。これから挙げるような印象を悪くしてしまう答え方には、注意してください。

一貫性がない

志望動機とキャリアプランに関係性がないと企業リサーチが不足しているととられてしまいます。動機からプランのゴールまでに、必ず一貫性を持たせるよう意識しましょう。

プライベートを重視している

仕事に対する意識・意欲をアピールするはずのキャリアプランの中で、あまりにプライベートを優先した内容になってしまうと、印象がよくありません。

志望先企業での実現が難しい

志望先企業でどうしても実現が難しい内容は極力避けましょう。研究開発しない企業で開発がしたい、といった回答は、企業のリサーチ不足やすぐに他へ転職してしまうのではといった印象付けをしてしまいます。

面接で役立つキャリアプランに関する例文

面接官にアピールできるキャリアプランの例文を職種別に紹介します。

1:営業職

社会に必要不可欠なこの会社の事業内容をさらに周知できるよう日々の仕事に取り組み、ゆくゆくはコミュニケーション能力の高さとアナリストとしての経験を活かして5年以内に社内営業1位の実績を残すことを目指します。

2:エンジニア職

常に新しい知識や技術へとアップデートしていき、将来的に10年後でも最前線で活躍できるエンジニアになりたいと考えています。そのために、前職の経験を活かしつつ、入社後はさらに広げた分野のスキル習得が目標です。

3:事務職

常日頃から丁寧に仕事することを心がけており、ミスを起こさないための業務改善に取り組みます。また3年から5年をめどに簿記の資格取得を目指し、その後は簿記の知識を活かした経理事務にも挑戦していく所存です。

職種のほかに、年代によってもキャリアプランの形は変わってきます。上述した例文を参考に、自分にとって最適なキャリアプランを作成してみましょう。

まとめ

キャリアプランを作成するためには、まず自分のことをよく知ることが必要不可欠です。これまでに培った経験や今の力量を客観的に見定めたとき、あなたならどんな理想の将来像を思い描き、その理想に近づくためには何をしたらよいと考えますか?
応募企業にとってもキャリアプランがしっかりと立てられている人材は、入社後活躍する戦力となる可能性を大きく秘めています。ぜひ企業にとって「ほしい」と思われる人材になるために、まずはあなたなりのキャリアプランを作成してみましょう。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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