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転職で二次面接を通過するポイントは?一次との違いやよくある質問の対策、回答例を解説

2024年6月14日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

中途採用の面接では、企業によって選考のフェーズを一次面接・二次面接と細かく区切っています。新卒の就職活動と異なり、一次面接と二次面接の日程が近いのも特徴です。そのため、一次面接に通ったことで、安心感を持ってしまうと準備が遅れる可能性があります。今回は、二次面接に臨むうえで押さえておきたい注意点や通過するためのポイントなどを紹介します。二次面接の対応について知りたい方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

中途採用における二次面接の役割とは?

中途採用における二次面接の役割は、企業によって異なります。二次面接と一次面接・最終面接の違いを把握しておくことで、より実践的な対策を立てられるでしょう。ここでは、二次面接の特徴を具体的に紹介します。

一次面接・最終面接との違い

一次面接・最終面接と最も違うところは、面接担当者のポジションです。一次面接は人事担当者が行うことが多く、最終面接は会社役員が担当します。一方、二次面接は採用される現場担当者が面接官となり、より具体的な経験やスキル、組織への適応性を見極められます。それぞれ面接段階での評価基準が異なるため、状況に合わせた対応が重要です。

一次面接二次面接最終面接
面接担当者20~30代の現場社員や人事担当者が多い現場の責任者や管理職や現場担当者が多い採用決定権を持つ役員や取締役
評価基準・企業の文化に適合するか
・長期的な雇用に向いているか
・すぐに退職する可能性があるか
・経験やスキルが業務に適しているかどうか
・組織やチームに適応し、成果を上げられるか
・企業の理念やビジョンへの共感
・自社の価値観や文化に適合しているか
注目されるポイント転職理由や志望動機
・企業に対する理解度や意欲
・志望度合い
職務経歴書
・どのような行動をとったか
・その際に考慮したこと
・成功の鍵となった要因
将来のキャリアビジョン
・中長期的な活躍・貢献してくれるか
・企業の目指す方向と一致しているか

二次面接でほぼ内定はホント?

二次面接に通過したからといって、内定が確実となるわけではありません。一般的に一次面接や最終面接に比べて合格率が低いため、二次面接が最も重要視されていると勘違いする方もいるようです。しかし実際には、最終面接が企業側の最終判断の場です。また、中途採用の場合は即戦力としてスキルや人柄などを徹底的にチェックされるため、場合によっては三次・四次面接が行われる場合もあります。そのため、二次面接を通過したからといって安心しないようにしましょう。

二次面接の通過率は?

中途採用における二次面接の通過率は企業によって異なりますが、一般的に30〜50%前後といわれています。一次面接よりは高くなりますが、半分以上が落ちるということです。求職者が多く、一次面接で絞りきれない企業では、二次面接の通過率が低くなる傾向にあります。また、二次面接を最終面接と位置付ける企業の場合も最終判断の場となるため、通過率が低くなる可能性があります。しかし、実際にはさまざまな要因によって通過率は決まるため、予測は不可能です。そのため、事前準備をしっかり行い、一つひとつの面接に挑みましょう。不安がある場合は、転職エージェントに相談して、細かい通過率や対策を聞いてみましょう。

二次面接が最終面接になる場合も

企業によっては二次面接が最終面接となる場合もあります。最終面接は、社長や役員など「経営」に近い人物により行われることがほとんどです。そのため、面接する企業について徹底的に理解しておくことが重要です。最終面接となる場合は、入社後に利益をもたらす人物化を判断されるため、自身のキャリアプランも含めて企業特性に沿った回答ができるよう意識しましょう。

二次面接に臨むうえでの注意点

ここでは、二次面接における注意点をいくつか解説します。一次面接を前提としたポイントが多くなっていますので、覚えておきましょう。

一次面接の内容や企業情報を深掘りする

二次面接のほとんどは、一次面接で答えた内容や質問をより深掘りするような形で進行します。
企業にとって二次面接は、一次面接では把握しきれなかった応募者の適性を見る場となります。二次面接に臨む際は、一次面接で受けた質問をできる限り思い出し、どのような形で深掘りされるか予想して回答を準備してください。
また、二次面接を受ける企業について、一次面接の段階よりも詳しく調べておきましょう。「どんな企業か」という表面的なものだけではなく、事業を通じて自分が何を得たいかというところまで深掘りしておくことをおすすめします。

「なぜこの企業で働きたいか」をより明確にする

企業情報について深掘りしながら、改めて自身の希望や意欲を明確にしておきましょう。特に同業種の企業が多い場合は「本当に当社である必要があるのか?」と、採用担当者に疑問を感じさせないことが大切です。企業の特性を理解したうえで、この企業でなければいけないという意思を強く伝えましょう。

自分の長所・短所を具体的にしておく

二次面接ではスキル面だけではなく、求職者の内面をより深く理解する意図をもって実施されます。自分の長所や短所を客観的に分析し、面接時に答えられるようにしておきましょう。また、ただ長所と短所を挙げておくのではなく、長所を活かしてなにをするか、短所とどう向き合っていくかまで答えられるようにしておくことが大切です。

質問の回答に一貫性を持たせる

一次面接の回答と一貫性があるかを確かめるために、あえて二次面接で同じ質問をされる場合があります。回答に一貫性がないと、しっかり考えて答えていないと判断されてしまうかもしれません。一度答えた質問だからと安心していると、自然にズレが生じている場合もあるので注意してください。

企業で働きたい意欲を明確化してアピールする

二次面接はスキルよりも、意欲が重視される傾向にあります。どうしてもこの企業で働きたいという意欲をアピールできなければ、入社しても活躍できるのかどうか疑問に感じさせてしまうでしょう。面接中の話し方や声の大きさ・トーンなど、些細なポイントでマイナス評価につながってしまう場合もあるので注意してください。

自己分析を徹底する

二次面接は、一次面接と同じ質問をより深掘りして聞かれる場合がほとんどです。自己分析をしっかりしておかないと、二次面接で求められるような自身を深掘りしたアピールが難しくなります。意欲を判断されることも多いため、一次面接に通った段階で徹底した自己分析を進めておきましょう。

自身のこれまで・これからを言語化しておく

自分自身がこれまで経験してきた成功・挫折を客観的に分析し、言語化できるようにしましょう。これまでの経験を活かして今後自分がなにをしたいか、どうなりたいかを明確にすることも大切です。ただし、無理やり大それたことをいうのではなく、説得力のある内容を意識してください。

二次面接で聞かれることが多い質問と回答のポイント

二次面接で聞かれることの多い質問には、以下が挙げられます。

  • 志望動機
  • 転職理由
  • 長所・短所
  • 将来像・キャリア
  • 過去の実績・経験

ここでは上記の質問に回答するうえでのポイントを紹介します。

志望動機

貴社商品の最大の魅力は、全ての原材料が国産であることだと感じています。国産にこだわった開発方針に深い感銘を受け、そのことが貴社を志望する大きな動機となりました。他社の商品を見渡しても同様の例は見当たらず、海外市場に進出しても純国産であることがブランド価値を向上させると考えています。私もそんな魅力的な商品を世界に広めたいと思っています。

志望動機を答える際は、企業に対する興味と自分の接点をきちんと結びつけて伝えることが大切です。二次面接では、企業に対する理解度や熱意について一次面接より詳しく聞かれます。一次面接で答えた志望動機をもとに、より深掘りした理由を述べましょう。

仁科

なぜ、この企業を志望したのかを明確に伝えましょう。

転職理由

以前の職では5年間、医療系システムの営業を担当していました。営業では顧客の課題に限界を感じ、営業活動を通じて得た顧客へのフィードバックを基に商品開発に関わりたいと考え、転職を決断しました。貴社は顧客ニーズに合ったシステム開発に注力されており、営業経験を活かし新たな挑戦をしたいと考えております。

一次面接では時間などの関係上、転職理由を深掘りしないことがあります。二次面接では転職理由について聞かれることが多いため、虚偽がないよう回答しましょう。転職理由はできるだけ具体的なエピソードを踏まえながら答えましょう。

仁科

転職理由に加え、入社後に活かせる経験やスキルを伝えましょう。

長所・短所

私の強みは、粘り強さです。経理部配属後、仕事の合間を縫って簿記の勉強を始め、朝晩に集中して勉強しました。進捗が遅れる日もありましたが、反復学習したり理解するまで調べ続けたりすることで、4カ月で簿記2級に合格しました。経理業務で数値を扱う仕事において、この粘り強さを活かし、貴社でも成果を出したいと思っています。

二次面接では、長所や短所は求職者が自身を理解できているか判断するために質問されます。ただ長所と短所を答えるだけでなく、それぞれにどう向き合っているか伝えることが大切です。

仁科

仕事の進め方や社風に合うかを判断されることを念頭において伝えましょう。

将来像・キャリア

現職ではチームリーダーを務めており、メンバーの成長にやりがいを感じています。貴社では組織拡大と主体的な社員育成を目指しているとお聞きしております。そのため、営業として成果を上げ、マネージャーとしてメンバーの成長に貢献したいと思っています。そのため、マネジメント理論についても積極的に学んでいます。

企業は、求職者のもつビジョンが実現可能なものかどうか判断するために質問してきます。入社後のビジョンをより明確にするだけでなく、実現に向けて何をすべきか客観的に理解できているかどうかが大切です。

仁科

将来のキャリアプランに向けた行動も伝えると、高く評価される可能性が上がります。

過去の実績・経験

現職では大手企業向けの営業をしていましたが、中小企業も担当することになり、代理店を開拓しました。中堅企業向けには複数の営業代理店を開拓し、自らは大手企業に専念できるよう体制を整えました。また代理店ごとの顧客対応を均一化するため、マニュアル整備や勉強会を実施した経験があります。その結果、中堅企業向けの売上は前年比150%増、新規開拓も2倍になりました。

二次面接は現場担当者の面接官が多いため、これまでの成功経験や挫折経験をもとに、求職者がどのような知識やノウハウを持っているか判断します。過去について答える際は、より具体的かつ客観的に答えることが大切です。

仁科

客観的な数字やエピソードを加えると伝わりやすくなります。

中途採用の二次面接における逆質問のポイントは?

面接の終盤に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれるのが逆質問です。二次面接は一次面接よりも細かく評価されるため、効果的に利用することで企業への熱意や、仕事への意欲をアピールできます。質問を考えるポイントは3つあります。

  • 一次面接で感じた疑問を質問する
  • 求められている人物像やスキルについて質問する
  • 入社後、やりたいことに関して質問する

これらに当てはまる質問を、5個以上用意しておきましょう。ただし、調べればすぐにわかるような質問や、ネガティブな質問は評価を下げてしまうので注意してください。ここで紹介する例文に、自身の経験などを当てはめてアレンジしましょう。

意欲や熱意を感じさせる逆質問

「貴社でも新規事業を提案できる制度はありますか?」
「新規顧客の開拓について、貴社ではどのような手法をとっていますか?」
「貴社に貢献するためには、どのようなスキルや知識が必要ですか?」

意欲や熱意を伝える場合は、入社したことを前提に、仕事の幅を広げたいという姿勢を見せると印象が良くなります。求職者にどんな能力が求められているかを事前に分析し、適切な質問をすることを心がけましょう。

長所や強みをアピールできる逆質問

「〇〇という資格を持っています。貴社でこの資格を生かせるような場面はありますか?」
「前職ではチームリーダーを経験しました。貴社でマネジメントを担っている方たちは、どのような取り組みをされていますか?」
「前職の接客経験から、お客様と早期に信頼関係を築ける自信があります。そのほかに、貴社の営業職にはどのような能力が求められますか?」

自己PRする逆質問では、前置きとして「〇〇が得意」など具体的な長所や強みを伝えることがポイントです。資格や経験のある分野が明確な場合は、それらを活かせるタイミングを質問してみましょう。

働き方や社風に関する逆質問

「社員同士が自発的に発信したり、教え合ったりして社内に変化があった取り組みなどがあれば教えてください」
「貴社ならではの社内交流イベントなどはありますか?」
「貴社は◯◯という社風と説明会で伺いましたが、どう思われますか?」

働き方や社風に関する逆質問は、企業風土について理解した上で質問しないと掘り下げた質問ができません。また、理解度が足りずかみ合わない質問をしてしまうと評価を下げてしまうので、事前の企業研究をていねいに行いましょう。

まとめ

二次面接は一次面接とは異なり、求職者の企業に対する理解やビジョンなどをより深掘りする目的で実施されます。二次面接で求められていることを理解し、より客観的かつ詳細な回答ができるよう準備しましょう。

二次面接で不安を感じる方は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。面接フローや選考内容について精通する専門のコンサルタントに相談できるため、的確なアドバイスを受けられます。企業の選考ポイントや二次面接の質問内容など、転職エージェントが持つ情報を上手に活用しましょう。

監修者・仁科 裕美

仁科 裕美

大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。ライフスタイル領域にてメディア営業を大阪、福岡、東京にて経験。23歳でリーダー任用を受け、25歳で第一子を出産後、産休育休を取得し復職。仕事と家庭の両立を目指しフレックス制を活用しながら16時半退社を行うワーママロールモデルとして活動の場を広げる。また、キャリアアップのため子連れで東京転勤を受け、最大120名の営業組織のマネジメントを経験。マネージャーとして業績拡大をベースとした組織運営、採用育成、研修設計、講師などに従事。個人、組織共に事業表彰を多数獲得。現在は三児の母となり、プライベートの拠点を福岡に移す。副業は農業。株式会社Izulで両面型コンサルタントとしてフルリモート勤務。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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