コンサルとは?仕事内容や種類、求められる資格まで解説

2022年8月17日

2024年9月5日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

コンサルに対して、企業に指導するようなイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。実際の業務内容は複雑であり、優れたスキルや対応力を求められる職種です。この記事では、コンサルの仕事内容や種類、求められる資格などについて詳しく紹介しています。コンサルへの就職や転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

コンサルとは

コンサルはコンサルタントの略称で、アメリカ発祥の職種です。日本では、外資系企業が進出してきたことで普及しました。クライアント企業の利益アップやコストダウンなどを目的に、課題抽出・分析、戦略立案・実行などを行っています。

コンサルの仕事内容

コンサルタントはコンサルティングファームに所属し、営業担当者やコンサルタントが契約したクライアントの課題解決にあたります。ここでは、コンサルタントの具体的な仕事内容をご紹介します。

課題の抽出

収益の増加や経営状況の改善など、クライアント企業が望む結果を実現するために解決すべき課題を抽出します。企業の業績データや市場シェアなどを分析し、現状を把握したうえで課題を明確化する必要があります。

課題解決案の提示

抽出した課題を解決する方法を立案し、アドバイスを行います。提案内容をクライアントに納得してもらうためには、課題分析力や課題解決力が求められます。加えて、説得力がある高品質なプレゼンができることも必要不可欠です。

情報提供

クライアント企業に有益な情報を提供することも、コンサルタントの仕事のひとつです。業界の最新ニュースやクライアントの利益に関わる他業界の情報などを提供します。情報提供をきっかけに新たなコンサルティングを依頼される場合もあるため、重要な業務です。

課題解決の戦略実行

課題に対する解決策が決定したら、実際に戦略を実行します。必要に応じて専門家にも業務を依頼し、チームを組んでクライアントの課題解決にあたります。

コンサルティングファームの種類

コンサルタントの多くは、コンサルティングファームという企業に所属して業務を遂行します。コンサルティングファームは専門分野によって総合系や戦略系などの種類に分かれており、それぞれクライアントや業務内容が異なります。コンサルティングファームの主な種類は以下のとおりです。

総合系ファーム

総合系コンサルティングファームとは、製造業や金融、エネルギー、公共機関などに対して幅広いサービスを提供する比較的規模が大きいファームです。製造業や金融などの産業ごとにコンサルティングを担当する「業界別チーム」と、会計や戦略、人事といった特定の機能に対するコンサルティングを行う「機能別チーム」に大別されます。他のファームと比べてコンサルタントの人数が多い点が特徴です。

戦略系ファーム

戦略系コンサルティングファームとは、企業の課題解決を目的に戦略の策定や実行を主な業務としているファームです。中長期的な成長戦略やグループ経営戦略、M&A戦略など、企業の成長やコスト削減、経営の多角化などを目的とした戦略を策定・実行します。戦略系ファームはコンサルタントの報酬が1カ月あたり数百万円~数千万円と高額になることが多く、ある程度規模の大きい企業がクライアントになることが一般的です。

IT系ファーム

IT系コンサルティングファームとは、IT機器の導入や運用指導、保守などを行うファームです。財務や会計、人事、販売・在庫管理、生産管理などにおいてIT機器を用いた効率化の方法を検討し、システムの導入をサポートします。この他に、システム開発やプロジェクト管理を担当する場合もあります。

シンクタンク系ファーム

シンクタンク系コンサルティングファームとは、経済調査や官公庁向けのリサーチ、マネジメントコンサルティング、ITコンサルティングを行うファームです。大手企業や金融機関が母体となっているファームが多く、強力なサポートを受けながら業務を遂行する場合があります。

コンサルに求められる資格

コンサルタントは資格を持っていなくても就職・転職できますが、資格を所有していた方が高く評価される傾向にあります。コンサルタントに求められる資格は次のとおりです。

MBA

MBAとは、経営管理修士号と呼ばれる学位です。経営学の大学院修士課程の修了をもって授与されます。戦略系コンサルティングファームをはじめとした戦略立案を行うファームは、MBAを歓迎要件に定めている場合があります。MBAの取得は、経営学の知識だけではなく英語力もアピールできるため、外資系企業のクライアントが多いコンサルティングファームへの就職・転職に有利になるでしょう。

士業系資格

中小企業診断士や公認会計士などの士業系資格を持っていると、コンサルティングファームの就職に有利になることがあります。特に公認会計士は、M&Aアドバイザリーや会計系コンサルタントなどとして活躍するために重要な資格です。一方、中小企業診断士は中小企業のコンサルティングにおける資格のため、大企業や外資系企業のクライアントが多いコンサルティングファームでは歓迎要件となっていない場合があります。

IT系資格

IT系資格は、IT系コンサルティングファームへの就職で重宝される資格です。代表的なものとして、経営とITの両面に精通していることを証明できる「ITコーディネータ」、IT分野全般における基本レベルの技能を認定する「基本情報技術者」、IT分野全般における応用レベルの技能を認定する「応用情報技術者」などがあります。

海外・日本の有名コンサル企業を紹介

コンサルティングを行う企業は多く、さまざまなスキルやノウハウを持っています。ここでは、海外・日本の有名コンサルティングファームを紹介します。

アクセンチュア

アクセンチュアは、従業員数約18,000人で世界トップクラスの規模を誇るコンサルティングファームです。「ストラテジー&コンサルティング」「インタラクティブ」「テクノロジー」「オペレーションズ」の4つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供し、小売業やエネルギー業、保険業などから航空宇宙や防衛産業まで、幅広い業界のコンサルティングを行っています。急速に発達している業界に対し、最新情報を提供したり親和性が高いITシステムの導入を提案することを得意としています。

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は会計事務所が母体のコンサルティングファームで、世界4大監査法人グループ「Big4」の一角です。日本で事業を行ってきた歴史が長く、これまで培った経験を用いて幅広い業界のコンサルティングを行っています。また、人材を育てる企業風土により、数多くの優秀なコンサルタントが在籍しています。

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、日本の戦略コンサルティングの中でも知名度が高いコンサルティングファームです。外資系企業のクライアントも多いため、コンサル業務を行う上で英語力が求められます。複雑なシステムの中に独自の競争優位性の源泉を見つけ、企業の成長を促す仕組みが特徴です。

アビームコンサルティング

アビームコンサルティングは、元デロイトグループの日系コンサルティングファームです。「Real Partner」の理念に基づき、クライアントに寄り添った戦略立案を行います。IT系のコンサルティングを強みとしており、最新の情報をいち早く入手するだけではなく、クライアント企業に必要なITシステムを見極める力に長けている点が強みです。

まとめ

コンサルタントは、企業の課題を抽出し、課題解決の戦略を立案・実行する職種です。コンサルタントを目指すのであれば、分析力や課題解決力、プレゼン能力など、さまざまなスキルを身につける必要があります。コンサルファームの就職に有利な資格を取得することもひとつの方法です。コンサルタントに興味のある方はぜひ参考にしてください。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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