マーチャンダイザーってどんな仕事?将来性・年収・適性・求められるスキルを解説

2023年3月18日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

マーチャンダイザーは、ファッション業界において非常に重要な役割を担う職業です。職種の名称として耳にしたことはあっても、実際にどのような業務を行うのか、詳細まで把握しきれていないという方も多いでしょう。
今回は、マーチャンダイザーがどのような仕事なのか、現状や将来性、マーチャンダイザーになるために必要なスキルなどの観点から解説します。マーチャンダイザーの適性や押さえておきたいポイントにも触れているので、ファッション業界での就職を検討している方はぜひ参考にしてください。

マーチャンダイザーとは

マーチャンダイザーとは、商品の開発から販売戦略などを一貫して行う役割のことです。ユーザーニーズにマッチしたファッションアイテムを、適切な量・タイミングで提供する「マーチャンダイジング」を担う役職であることから、マーチャンダイザーと呼ばれるようになりました。

仕事内容

マーチャンダイザーの仕事は、ファッション業界における情報収集や分析に基づいた「予測」から、ニーズに適応した商品を企画するところから始まります。デザイナーと共に、デザインだけでなく価格やプロモーション、予算などを総合的にまとめることが仕事です。
またマーチャンダイザーは、企画後の生産や販売開始後の売れ行きのチェックなど、ファッションアイテムに関わる動きをすべて把握する必要があります。商品の売れ行きがそのままマーチャンダイザーにとっての「結果」であるため、プレッシャーを感じやすい仕事です。しかし、その分結果が出たときのやりがいや達成感はひとしおでしょう。

バイヤーとの違い

ファッション業界に関わる仕事の例に挙げられるバイヤーとは、担当する業務の「範囲」に違いがあります。マーチャンダイザーが商品の開発から販売までを一貫して担うのに対し、バイヤーは「仕入れ」に特化した仕事です。バイヤーは予算管理などに関わることもないため、あくまで「何がどう売れるかを判断し、仕入れる」ことに目を向けています。
ただし、規模の小さい企業ではマーチャンダイザーがバイヤーの業務も担当する場合があります。マーチャンダイザーを目指す際は、念の為バイヤーについての知識も身につけておきましょう。

マーチャンダイザーの現状と将来性

マーチャンダイザーはファッション業界をはじめとした、流通・小売業界において存在感の大きな仕事です。トレンドに左右されやすいリスクはあるものの、ユーザーニーズの変化を捉えることに長けたマーチャンダイザーは、業界はもちろん商品を購入するユーザーにとっても重要な存在といえるでしょう。トレンドの変化にさえ対応できれば、マーチャンダイザーの仕事そのものは需要があるため、現状のニーズや将来性は「ある」といえます。

年収の傾向

DODAが発表した2021年の平均年収データによると、マーチャンダイザーの平均年収は477万円でした。男女別の平均年収が男性521万円、女性409万円であることから、決して高くはないといえます。しかし、同じくファッション業界に関連するバイヤーの平均年収が454万円、スーパーバイザーが447万円であるため、業界における年収は高めといえるでしょう。
データ参考:平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

マーチャンダイザーに求められるスキル

マーチャンダイザーには、以下のスキルが求められます。

  • トレンドの動向を調べて判断するマーケティングの知識
  • 原価・利益のコストコントロール能力
  • 店舗経営の知識
  • 商品開発・販売における専門知識
  • 語学力
  • データを分析する能力
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント力

上記のスキルをある程度保有していれば、特別な資格などは不要です。仕事内容の確認とあわせて、自身に当てはまるスキルを把握しておきましょう。

マーチャンダイザーになる方法

マーチャンダイザーになりたい場合は、まずはアパレル会社や百貨店など、流通や小売に関われる会社に就職しましょう。しかし、マーチャンダイザーはある程度の専門知識が求められるため、まずは店舗での勤務から始まることが大半です。
販売の経験を十分に積んだうえで、新たなキャリアとして社内でのステップアップを目指すことがマーチャンダイザーになる基本的な方法といえます。また、企業によっては販売職と総合職を分けて採用しています。マーチャンダイザーを目指すのであれば、総合職での就業を目指しましょう。
未経験からマーチャンダイザーを目指す場合は、マーチャンダイザーのサポートを行う「MDアシスタント」として働く方法もおすすめです。マーチャンダイザーの業務に触れながら、確実に知識とスキルを蓄積していけるでしょう。

マーチャンダイザーに向いている人の特徴

ここでは、マーチャンダイザーの適性がある人の特徴を4つ紹介します。

さまざまな分野の物事に興味を持てる

マーチャンダイザーには、ファッション業界におけるあらゆる観点の知識とスキルが求められます。そのため、マーチャンダイザーに関連する分野すべてに関心を抱くことが大切です。

視野が広く臨機応変に動ける

ファッションはトレンドに左右されやすいジャンルであるため、幅広い視野で施策を考案・改善していく能力が必要です。また、市場の変化を見逃さず、商品開発・販売における「情報源」として発信する能力も求められます。

ファッション・アパレル業界の知識がある

ファッション・アパレル業界の仕事は多岐にわたります。同じ店舗勤務でも、スタッフとして働き続ける人もいれば、店長として「管理」にまわる人も多いでしょう。また、店内のディスプレイを着せ替えることも多いため、リアルタイムでの流行を取り入れることも求められます。マーチャンダイザーは商品開発などの知識だけでなく、ファッション・アパレル業界で行われている仕事の特徴や内容を把握しておかなければなりません。

人と関わるのが得意

マーチャンダイザーは上司や部下、同僚だけでなく、生産者と関わることも多い仕事です。そのため、幅広い人材とスムーズにコミュニケーションを取れる人が、マーチャンダイザーに向いているといえます。

マーチャンダイザーとして働くうえで最適化すべきポイント

ここでは、マーチャンダイザーの仕事において「最適化」すべきものをピックアップして解説します。

商品

自社のブランドコンセプトや市場のニーズなどを把握したうえで、本当に求められる商品を開発・提供しなければなりません。あくまでもユーザーが魅力を感じられる商品を発信することが、マーチャンダイザーに求められる役割といえます。

数量

いくらニーズに合っているからといって、過度に多い数量を抱えてしまってはかえって損失につながります。反対に、数量を少なく見積もってしまうと、本来獲得できるはずの利益を逃すことになるでしょう。商品特性の最適化とあわせて、数量にも目を向けましょう。

価格

ユーザーが購入しやすく、納得できる価格設定であるかどうかも重要です。利益を出しつつ、ユーザーが満足できるよう意識することで、価格における最適化が実現します。

場所

地域や店舗の位置など、場所によって売れ行きが変動する可能性も視野に入れておきましょう。また、売り場のどこに商品を配置するかも、売れ行きを大きく左右します。さまざまな観点で「場所の最適化」を行うことで、自身の開発した商品が成功するかどうかが変わってきます。

タイミング

ファッションアイテムのトレンドは、非常に速いスピードで変化します。トレンドとタイミングをあわせて、もっとも注目される時期を狙って商品を発信しましょう。

まとめ

マーチャンダイザーは、ファッション業界におけるあらゆる視点を持つことで活躍できる仕事です。現状や将来性も含めてニーズのある仕事であるため、ファッション業界の知識を持っている人は目指してみてはいかがでしょうか。
今回は、マーチャンダイザーになるためのスキルや方法、最適化すべきポイントもあわせて紹介しています。ファッション業界に身を置き、マーチャンダイザーとして活躍したいと考えている人はぜひ本記事を参考にしてください。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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