製造業とは?業界の特徴や仕事内容、種類、働くメリットを詳しく解説

2023年3月12日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

原材料や部品を加工し、製品を製造する仕事を製造業といいます。製造業に対して、ただ漠然と「モノを作る仕事」と認識している方も多いのではないでしょうか。しかし製造業は、研究や企画、管理や営業など、製造に関連するあらゆるフェーズに取り組む仕事です。今回は製造業について、主な仕事内容や業種の分類を解説します。製造業で働くメリットや適性についても解説しているので、製造業への転職を検討中の方は参考にしてください。

製造業とは

製造業は名称の通り、製品を製造する仕事のことです。材料や部品を加工し、組み立てて一つの製品を作り上げる仕事全般を指します。加工や組み立てだけではなく、研究や企画、点検など多くの仕事があるのも特徴です。製造業の仕事内容については、後述する項目を参考にしてください。
また製造業と一口にいっても、製造するモノは多岐にわたります。主な製品には、重工機や医療機器、生活用品などさまざまなものが挙げられます。ジャンルを問わずあらゆる業種に関連する製品を製造するため、幅広い業務に携われる仕事といえます。

製造業の仕事内容

製造業の主な仕事内容には、以下が挙げられます。

  • 研究・企画
  • 加工・組み立て
  • 点検
  • 軽作業
  • 生産管理
  • 営業・販売

研究・企画

製品を製造する前工程に携わる仕事です。開発において取り入れられる技術の検討や、既存技術の応用といった観点でどのような製造を行うか研究します。また、研究するにあたって、市場調査などを通じて製品に関する企画立案も行います。顧客の意見やトレンドを取り入れながら、研究やその後のフェーズにつながる製品を企画する必要があります。

加工・組み立て

研究と企画を経て立案された製品を設計し、加工と組み立てを行います。製造業と聞いて最もイメージしやすい工程といえるでしょう。加工・組み立ての過程により、企画された製品を形にするところまでを進めます。最も重要な過程でもあるため、人員や時間を多く費やす傾向があります。

点検

加工・組み立てた製品を点検し、市場に流通できるクオリティかどうかを判断します。品質面だけではなく、規格や動作といった、製品としての精度をチェックする段階です。点検の担当者が目視でチェックする場合もあれば、機械を通してチェックすることもあります。目視と機械の両方を活用して徹底的に点検する場合もあるでしょう。

軽作業

製品の梱包や仕分けなど、市場に送り出すために必要な過程です。厳密には「製造」に該当しないものの、製造業における製造から流通までの流れをつなぐ重要な過程といえます。発送準備や片付けといった工程も軽作業に分類されます。軽作業はあくまで裏方作業ではあるものの、製造の流れを円滑化するために非常に重要な過程です。

生産管理

市場調査やクライアントの希望に合わせて、製作時期や納品日を設定する工程です。生産管理の段階でミスがあると、倉庫内に大量の在庫を抱える結果につながってしまいます。
また生産管理は、製品そのものの品質を管理する仕事も含まれています。生産数に応じた材料の調達なども生産管理の一環です。製造において必要な作業・材料などを裏からサポートする仕事が生産管理といえます。

営業・販売

製造した製品を取引先に売り込むためには、営業が必要です。自社の製品を直接届けることで、クライアントの反応を直接確認できます。製品の反省点や次回に活かせるポイントなどを明確にできるため、非常に重要な工程です。
また、展示会などを通じて直接販売することもあります。一般ユーザーに対して届けたい製品の場合は、営業ではなく販売の形をとることが多いでしょう。

製造業の主な業種

一口に製造業といっても、分類はさまざまです。主に以下の業種が該当します。

  • 機械
  • 食品
  • 金属
  • 電子部品
  • 化学
  • 木材
  • 医薬品

それぞれどういった製品を製造し、どのような作業を行うのか解説します。

機械

事業で活用する機械を製品とし、設計・開発・加工・組み立てなどを行います。機械関係の製造業務は多岐にわたり、自分の適性や要望に応じて取り組むジャンルを選べることが魅力です。

食品

スーパーやコンビニエンスストアに並ぶお菓子やインスタント食品、飲料、手作りの加工食品なども製造業に該当します。技術面だけでなく、衛生面への配慮が求められる点が特徴です。

金属

さまざまな製品づくりの土台となる金属の製造・加工なども、製造業の業種に含まれています。市場に流通する多くの製品を支えるために重要な業種です。

電子部品

スマートフォンやパソコン、ゲーム機といった、さまざまな電子機器やデバイスを製造・加工する仕事です。トレンドの変化に対応する必要があるため、製造だけでなくマーケティングや企画に参加することもあります。

化学

精油や繊維、ゴム繊維などを取り扱う業種です。原材料を化学反応させて加工するため、専門的な知識や技術が求められます。

木材

製材や合板、柱に使用する銘木や銘板などを製造します。樽や桶といった木製製品も取り扱っています。SDGsが注目されている昨今においては、自然素材である木材を使用した製造の需要が高まっているといえるでしょう。

医薬品

医療機関やドラッグストアで販売される薬を製造します。人体に直接影響を与える領域であるため、他の業種よりも研究や臨床試験に時間をかけるのが特徴です。

製造業で働くメリット

製造業の多くは、作業自体がマニュアル化しやすいため未経験でも就業できる点がメリットです。経験を重ねることで研究や企画にも携われるため、業務内容によっては高収入も期待できます。
ここまで触れてきた仕事内容や業種からもわかるように、さまざまな角度で関わることが可能な点も製造業の強みです。自身の経験を活かすことはもちろん、製造業に関わることでこれまでできなかった経験を積むことも可能です。
また、大企業であれば給与や福利厚生などの待遇も充実している傾向にあります。安定性といった点でも魅力があり、初めての転職で製造業を視野に入れる方も多いでしょう。

製造業で働く適性がある人の特徴

製造業で最も一般的な職種は、加工や組み立て、点検を行う製造部門の仕事です。製造部門で働くには、以下の特徴に当てはまる人が向いているといえます。

  • 規則的な単純作業が苦にならない
  • コツコツと作業するのが得意
  • 几帳面
  • 集中力に自信がある
  • 作業の全行程を任せられることにやりがいを感じる

規則的な単純作業が苦にならない

製造業では、同じ作業を繰り返し行うことがほとんどです。作業自体が単純なものも多いため、単純作業を繰り返すことにやりがいを感じられない方は製造業には向いていないでしょう。反対に、地道な作業を積み重ねていくことを楽しめる方は、製造業に向いています。

コツコツと作業するのが得意

製造業の仕事は単純作業かつ、手元だけで完結するようなコツコツと作業する仕事が多い傾向にあります。細かい作業が苦手な方は、製造業に向いていない可能性が高いです。幼少期から工作や細かい作業が好きだったという方は、製造業の適性があるといえます。

几帳面

製造業の仕事は、数センチ〜数ミリ単位の仕事をミスなくこなすことが求められる場合が多いです。ちょっとした間違いに気付ける方や、細かいズレに目が向く方は、製造業に向いているでしょう。

集中力に自信がある

単純作業が多いため、一点集中することに抵抗を感じない方は製造業に向いています。視野が広く、マルチタスクが得意な方は、製造業だとかえって活躍できないかもしれません。

作業の全行程を任せられることにやりがいを感じる

経験を重ねていくと、単純作業だけではなく現場の管理など含めた工程管理を任されることがあります。チームを動かしたり、さまざまな観点から指示を出したりすることにやりがいを感じられる方は、製造業を続けることで理想のキャリアに近づけるかもしれません。

まとめ

製造業は、市場に出回るさまざまな製品を製造し、流通させるための重要な仕事です。日本の市場そのものを支えているといっても過言ではなく、非常にやりがいのある仕事といえます。未経験でも採用される可能性が高いため、転職先として製造業を視野に入れるのも良いでしょう。今回紹介した業種や適性なども参考に、製造業で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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